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久々のチェック@甘利山方面 [林道ツーリング]

12年7月14日甘利山方面F南アルプス520.jpg
 7月14-16日の3連休に、2日間使って林道をたっぷり楽しんでこようと思い、天気と相談して14日に南アルプス方面を単独で、15日に坂城~菅平の林道群を仲間と一緒に走ることにしました。当初の予報では、14日は曇りのはずでしたが、未明から猛烈な雨が降っていて、本当に雨が上がるのかいささか心配になりました。そんな中、ずぶぬれになりつつ朝5時半に出発しますが、徐々に雨の勢いは弱まってくれましたので、この分なら甲府に着く頃には雨は上がってくれそうでした。
 いつものように保土ヶ谷バイパス、国道246号、412号を通って相模湖ICから中央道に乗りますが、ここまでが一番時間がかかる感じです。特にこの日は保土ヶ谷バイパスを下りて、国道246号に入るところから渋滞していて、朝からゲンナリでしたが、大和トンネルの先の交差点で事故があり、4車線が1車線になっていたためのもので、それを過ぎたら一切渋滞はなく、目的地の県道甘利山公園線(旧甘利山林道)のつづら折れ区間に到着したのが午前9時頃でした。
12年7月14日甘利山方面Aスタート520.jpg
 この日に走る予定の林道ですが、98年に走った切りで、ここ15年も走っていない甘利山周辺の林道群で、南アルプスの東側の山々を越える道です。昔は甘利山の県道自体がフルダートの林道で、何回目かに走った際に、途中から御安沢小武川林道が開通して別ルートで甲州街道に出られるようになったのを知って、とても嬉しく思った記憶があります。とにかく、甘利山林道→小字沢林道→小武川林道のルートと、甘利山林道→小字沢林道→御座石林道→精進ヶ滝林道のルートに加え、甘利山林道→御庵沢小武川林道(→鈴蘭林道)と言うように、三つのルートで西に向かうことができました。今では舗装化が進んでいるので、そうたっぷりとは楽しめないでしょうが、以前は抜けられなかった甘利山公園の手前から御庵沢小武川林道の東区間がありますし、その途中には支線もあって、それらも楽しめるのが魅力になっています。
 Myハニーちゃんを停めたのが甘利山公園線のつづら折れ区間の中間地点にある、旭山林道入口近くのスペースです。まずはこのピストンルートの往復で腕慣らしです。
12年7月14日甘利山方面Bカメラ装着520.jpg
 6月の裏男体・帝釈山方面のツーリングで使ったDRIFT HDカメラの装着に使ったフレキシブルアームのステーではなく、今回は4段に伸びる自分撮り用のモノポッドを改造して、クランプ固定できるようにしました。この状態で走行動画を撮ると、運転している姿が肩から足まで写るので、なかなか具合が良いのですが、どうしてもモノポッドを引き出してその状態を固定するのには、それぞれの部分を右にひねるのですが、どうしても林道走行時の激しい振動によってこれが緩みがちで、カメラが上を向いてしまう欠点が発覚しました。旭山林道はせいぜい3km程度の行き止ま林道ですが、一番奥に至るちょっと前にカメラが上を向き始めました。もう少し強くひねって固定しないといけないようです。
12年7月14日甘利山方面C旭山線520.jpg
 旭山林道は林業用の作業道として使われているようで、なかなか走りやすい路面でした。ただし、ついさっきまで降っていた雨のせいで、一部泥ヌタ区間があります。また、最終地点の少し手前にシャベルカーが置いてあり、平日はいかにも作業をしているような感じですから、休日限定で楽しめる道のようですね。
 あまり見晴らしは良くないですが後半から一部谷側が開けたところがあって、南アルプスの山々が見張らせるところもあります。ただし、この時はまだ雲が山肌に絡み付いているように残っていて、ちょっとしか見えませんでしたけどね(;´д`)。
12年7月14日甘利山方面D御庵沢線終点520.jpg
 旭山林道を往復して甘利山公園線に戻り、数キロ上って行くと十字路に出ます。それが御庵沢小武川林道で、左側が以前は開通していなかった南アルプス市側に抜ける下り区間です。まずはこちらをくまなく走ってチェックします。
 1kmほど舗装区間が続いた後、程なくダートが始まって、左に大川林道と言う支線が、さらに少し行くと右側に県営林道御庵沢線の入口が見えます。両方とも一応ゲートはありますが、横は普通にバイクが通れるだけのスペースが空けられていました。これらは復路で入ることにして、とりあえずは本線のダートがどこまで続いているのかを確かめますが、5km程度で舗装路の下り区間になっていました。路面の具合はフラットできついコーナーもあまりなくて走りやすい感じですが、近いうち全面舗装されてしまいそうですね。トップ画像はこの途中で撮ったものです。
 この道を戻りつつ、まずは御庵沢林道に入ります。ここは3km程度のピストン林道で、しばらくはフラットな路面が続きますが、最終地点に近いところで荒れ荒れになり、最後は画像のように路面が崩れて終了です。
12年7月14日甘利山方面E御所線入口520.jpg
 もう一本の大川林道も3km弱のピストン林道で、路面も悪くないですが、やはり雨の影響でかなり泥ヌタ区間が多かったです。道幅もなかなか広く、普段は治山工事か林業関係の車両が通るのか、画像の通り無数の車の轍が見えます。と言うことは、やはり平日はゲートが開いていても入るべきではなさそうな道ですね。
12年7月14日甘利山方面G鈴蘭林道520.jpg
 御庵沢小武川林道の南区間をチェックした後、甘利山公園線を横切って今度は北区間に入ります。しかし、こちらはどうやらフル舗装されてしまったようで、単調なアスファルトの道がダラダラ続いています。しかし、しばらくすると右に鈴蘭林道の入口があり、そっちは未だにフルダートで下に抜けられます。しかし、「土砂崩れのために通行不能」と表示が出ていて、通行止めになっていましたが、一応行けるところまで行って戻るつもりで入ってみると、意外と荒れたところもなくフラットで整備された路面がしばらく続きました。半ば過ぎから道が細くなり、良くありがちな先の怪しい林道と言う風情になり、路面の荒れもかなりひどくなって、なるほどこれでは車は無理と言った様相になりました。でも、バイクなら例えば画像のような斜面の崩れ等も越えられるレベルのもので、慎重に走れば問題はなさそうです。6kmもすると下り坂からフラットになって、すぐに集落に出て終了です。
12年7月14日甘利山方面I御庵沢小武川支線520.jpg
 復路では、途中に見えた支線を入ってみることにしました。まずは下の方にあった道ですが、「治山工事用道路」となっているだけで、林道名はありません。この甘利山の林道群には、こうした名無し支線がたくさんあって、多くが砂防ダムの建設に関わるもののようです。
12年7月14日甘利山方面H御庵沢支線の池520.jpg
 一本目の支線は案の定あっと言う間に砂防ダムの脇に出て終了。ただ狭くて雑草で走りづらいだけのつまらない道でした。二本目の道は上の入口近くにあったもので、こちらは画像のような池の脇を通り、少しして巨大な倒木で通行不能になっていました。この池を覗き込むと、30cmくらいの魚影がいくつか見え、マスなのかバスなのか分かりませんが、釣竿があれば釣ってみたくなりました。この辺は小口バスがいるのかも知れませんね。
 支線も含めて鈴蘭林道を往復して御庵沢小武川林道に戻りますが、この北側区間はやはり完全に舗装されていました。10km程のダートが以前は楽しめましたが、今では見る影もないです。また、途中左の山側に折れて小武川林道に通じる道もありますが、これまた完全舗装。ここはひとまず下山して県道に出ました。
12年7月14日甘利山方面J荒倉山登山道円井520.jpg
 この県道12号線は快適なバイパスのような道で、爽快に走れます。上円井と言う集落の辺りで、左に大きく「↑荒倉山林道」となった入口があり、ここは当然入ってみることに。少しだけ舗装区間を走った後、お寺の脇を通ると路面がダートになり、以降10km程度の登りの林道が続きました。広くはないものの、ガードレールも設けられたきちんとした道で、何か抜けられそうなイメージでしたが、残念ながら最後は登山道になって終了。下の方で左側に分岐があり(復路では右)、そちらは「←円井・荒倉山登山道」となっていましたが、ちゃんとした車道で下円井の別のお寺の脇に出ることができました。ですから、荒倉山林道はピストンコースでも、復路でこちらの道を使うことで、何か完抜林道を通り抜けた気分になれます(^∀^)v。さらにこちらの「荒倉山登山道」では、もう1つ短い分岐があって、地名の由来になっている「円井(円池)」と言う小さく黒い池の脇に出られます。なぜここにこうした小さな水溜りが涸れずにずっと残っているのか不思議ですが、「井」となっているように湧き水があるんでしょうね。それにしても真っ黒です。
12年7月14日甘利山方面K小武川林道520.jpg
 さて、荒倉山林道を走り終えて、一旦国道20号に出てコンビニで昼食を買いつつ、GSで燃料補給します。この時点で120kmを軽く超えていましたが、燃料は7.5リッターで済みました。リッター20kmには至りませんが、15kmは軽く超えてくれます。以前はリッター10kmちょいと言うイメージでしたから、ダイアフラム式の燃料コックの劣化で相当無駄な燃料を費やしていたと思われます。
 今度はこの辺の道ではメインルートとなる小武川林道に入ります。国道20号からはセブンイレブンの脇の道を入り、後は「↑御座石鉱泉」の表示に沿って走ればOKです。ここも舗装されていると思っていましたが、意外にも下の方でダートが始まり、沢に沿ってしばらく走れました。でも、途中から舗装区間になり、右に下来沢林道と上来沢林道が延びていて、左には吊り橋の歩道が2つありました。
12年7月14日甘利山方面L小武川林道吊り橋520.jpg
 吊り橋には「400kgまで」とあり、ビッグホーンとワテで200kgちょいですから、ここはお遊びで入って記念写真をば。かなり狭いので、バイクを停めるとメタボなワテはハンドルに阻まれて前に出づらかったです(笑。ちなみに、橋の先は段差のある道で、やはり歩道なんですね。一応向こうまで行ってみますが、すぐ先に電力会社か何かの小さな建物があって終了です。
12年7月14日甘利山方面M精進ヶ滝林道支線520.jpg
 お遊びはほどほどにして、本線に戻ってしばらく進むと、左に下る名無し支線があって入ってみることにしました。急な勾配のつづら折れを下るとご覧のような雨で流された深い溝の区間があり、それを抜けると開けたところに出ました。道はその辺りで終了で、何か切られた木々枝々が川の字のようにたくさん並べられていましたが、何故そんなことをしているのかは不明。とりあえず、木の切り株のところに腰をおろして、ちょっと遅くなりましたが昼食をここで取りました。
12年7月14日甘利山方面N下来沢線崩落地点520.jpg
 下来沢と上来沢の支線も入ってみましたが、どちらも荒れ気味の行き止ま林道で、距離もそう長くないですね。特に上来沢林道は、途中ダム関連の建物があり、その先は少しすると画像のようなところで道が流されて消えていました。大きなヒューム管のようなもの1つで沢の水を通していたようですが、あれでは大雨時には役に立たないでしょうね。よくこうしたところにはコンクリートで少しくぼんだような道を作り、大水の時にはその上を流すようにしていますが、ここにはそうしたものがなかったんでしょう。とにかく、道が向こうに見えますが、ここで終了です。ま、どの道あと少しで行き止まりなんですけどね。
 再び小武川林道に戻り先を進みますと、またダート区間になって、V字の分岐が現れます。左が小武川林道で、右が御座石鉱泉方面になります。今度は御座石側に進んで、先にある精進ヶ滝林道を進んで国道20号方面に戻るルートをチェックします。
 御座石鉱泉までのルートは未だダートのままで、路面もフラットとは言えない凹凸の結構ある道です。ここは車が多いため、表面に撒いた砂利が飛ばされたり、雨で流されたりで、なかなかギャップが多くて飛ばせない道です。御座石鉱泉の直前に右に折れる道があり、これが正確には御座石林道起点になりますが、実際は小武川―御座石間のダートが御座石林道で、この分岐からが精進ヶ滝林道の始まりみたいなものです。で、その道ですが、残念無念ですがフル舗装路になっていました。途中、精進ヶ滝への吊り橋が劣化して封鎖されていましたが、その手前に名無し支線があって入ってみました。こちらも精進ヶ滝の方に行くのかと、ちょっと期待しましたが、道は切り開かれていないまま終了でした。他にも細かい支線があって入ったものの、あっと言う間に行き止まりで、面白味は皆無でした。
 舗装された精進ヶ滝林道をダラダラ走って下ると、かなり先に釜無右岸林道が右に延びています。これはマイナーな道ですから、まだ舗装化は進んでいないとふんでいましたが、予想は大外れ。どこまで行っても舗装が続き、ゴルフ場の脇の道に至って、その先にダートが残る見込みが皆無になりUターンしました。時間的にも遅くなっていたので、ここは一気に精進ヶ滝林道・御座石林道を戻り、V字の分岐の左側に延びていた小武川林道の先の区間を進むことにしました。
12年7月14日甘利山方面Oドンドコ沢線終点520.jpg
 小武川林道の未舗装区間が途切れ、少しすると左に「小武川林道支線」となった分岐がありましたが、舗装されています。直進すると青木鉱泉方面の分岐のあるダート路で、こちらが小字沢林道かと思ってそちらに進みますと、どんどん登りのきついつづら折れの道になり、かなり車では厳しい道でした。途中、表示板には「ドンドコ沢開発云々」となっていまして、ここがその作業道であることが分かりました。そう言えば、十数年前も間違えてドンドコ沢に入りましたが、ここは結構距離がある支線になります。10km以上はありますから、往復で相当距離が稼げますが、やはり平日は作業しているので遠慮した方が良さ気ですね。
12年7月14日甘利山方面P小字沢林道520.jpg
 ドンドコ沢ですっかり時間を使っちゃいましたが、今度は小武川支線となっていた舗装路を進むと、程なくこのような表示のところに出ました。つまりこれが小字沢林道なんですね。名前をきちんと統一していないので間違えやすいですが、小武川林道から直進が小字沢林道ではなく、行き止まりのドンドコ沢だった訳です。これでは間違えますよね。10数年前もダマされましたが、さすがに当時はどの分岐もダートでしたから今以上に分かりづらかったかもしれません。でも、小字沢林道までフル舗装になっていたのにはいささかガッカリです。以前はフラットな小武川・精進ヶ滝・甘利山林道に対し、荒れた小字沢林道と言うイメージでしたが、随分変わるもんですね。とにかく山のコケの生えた湿った舗装林道ほどつまらないものはないですね。杉の落ち葉や流れ出た砂などで、気を抜くと一気に滑りますし、タイトで見晴らしも良くないので、つまらなさ満点です。
 甘利山の駐車場に出てからは県道甘利山公園線になりますが、ここにはもう時間的に遅いのに、かなり車が止まっていました。見るとロッジのような建物があり、そこに宿泊する皆さんのようでした。
12年7月14日甘利山方面Q終点520.jpg
 甘利山公園線を下って、Myハニーちゃんの駐車スペースに到着したのが午後6時頃。もう日はとっくに山の向こうですが、まだ空は明るい感じで、移動準備も楽にできました。メーターを見ると、この日一日で200km弱を走っていました。1つのエリアですが、結構な距離を走っているもんですね。まぁ、行き止まり支線をいくつも往復しているのですから、思ったより距離は延びるんでしょう。実際、ビデオも撮っていましたが、コンデジでも100枚も写真を撮っていましたから、とにかく走っては撮り、撮っては走ると言った感じになってました。
 何はともあれ、およそ15年ぶりの甘利山周辺のチェックはこれで終了し、これから15日の坂城方面のツーリングに備えて、中央道+長野道を使い、松代-真田間の新地蔵峠に移動してテントを張ることにしましたが、意外と早く着いたので、何もすることがなくて、せっかくだから近くの御林林道を走り、菅平に抜けて一周してからテントを張って横になりました。明日はYMP仲間との楽しいツーリングで、気分もウキウキです(^∇^)b
甘利山Map640.jpg

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図らずも全林道往復@帝釈山リベンジ~帝釈山編 [林道ツーリング]

12年6月24日帝釈山方面リベンジ31-520.jpg
 6月27日(日)午前10時過ぎ、表男体林道に停めておいたMyハニーちゃんのところに戻ったワテは、350TR殿様バッタくんを積み込んで、さっさと移動することにしました。前回に書いた通り、野州原・志津林道が抜けられたら、そこから山王林道(舗装)を北上して県道23号に出て、川俣湖へと向かう予定でしたが、当の野州原林道が崩れまくりの廃道化が進み、図らずものっけから往復する羽目になりました。そこで車ごと帝釈山の方に行った方が後々楽になるので、バイクを積んだ訳です。
 いろは坂を通って中禅寺湖の先に出ると時間がかかるので、清滝から日光口に戻って、先週と同じく霧降高原道路で大笹牧場に出て、県道23号を西走することにしました。
 馬坂林道の入口にMyハニーちゃんを停めてバイクを降ろしますが、台風の影響で道に土砂が流れ込んだらしく、立て看板が置いてありました。バイクなら全く問題ないレベルで、実際雨上がり直後に走った前回の方がよっぽど走りづらかったですね。
 今回のリベンジでは、川俣桧枝岐林道の後半部分以降がメインですから、馬坂林道の支線や無砂谷林道等は一切無視。馬坂林道も記念写真を撮ることもなく一気に抜け切ります。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ36-520.jpg
 路面が平坦な馬坂林道は、雨水が溜まりやすいので、とにかく水っぽい道ですが、山側が崩れない限り大雨後でも路面の荒れはそうひどいものにはならないでしょう。しかし、川俣桧枝岐林道に入ると、少しして上り坂になるので、大雨後には細かい砂が流されて道がえぐられ、大きな石が露出して走りづらい荒れ荒れ路面になります。画像は前回パンクして止まった場所になりますが、たった一週間でこんなに道が荒れまくるのですから、本当に林道って生き物みたいですね。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ37-520.jpg
 いよいよ前回走れなかった区間に入りますが、峠までの登りはずっと荒れたままで、スピードは出せません。しかし、峠に至ると、広場にはたくさんの車が駐車しており、福島県側は道が荒れていないことが予想されます。ワテはそこで止まることなく、一気に下りましたが、道は思った通りずっとフラットで、ついついスピードが出てしまいます。しかし、下から上がってくる車とすれ違ったり、先に下りていた車に追い付いて抜かしたりすることが多々あって、注意しなければいけません。それにしても何でこんなに路面がしっかりしているんだろ? 栃木県側の荒れ具合とは雲泥の差がありますね。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ38-520.jpg
 約25kmの川俣桧枝岐林道のダートを抜け切ると、すぐに桧枝岐村の集落に出ますが、そこから国道352号で田代山林道の入口になる舘岩村まで移動するには結構距離がありますし、仮に北側から田代山林道を南に抜けたら、今度は安ヶ森林道を北上せざるを得なくなり、また舘岩村に出たところで終わることになるために、川俣湖まで戻るのがえらい大変です。そこで、当初からこの川俣桧枝岐林道だけは往復する予定でした。往路でダートが終わったところにあった木の切り株が置かれていたところに座って、買っておいた昼食を取って戻ることにしました。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ49-520.jpg
 復路も順調に走って峠に至ると、大勢の林道ツーリングクラブの皆さんが休んでいました。手を挙げて挨拶して通り抜けましたが、今時あの位の大人数で林道を走るグループに出会うことは稀ですよね。他にも単独で走っていらしたライダーさんにも出会いましたが、ここはやはり人気のある林道エリアなんだと、つくづく実感させられましたね。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ51-520.jpg
 さて、川俣桧枝岐林道を戻り切って馬坂林道の舗装区間に戻って、数キロ北東に進むと田代山林道の入口になります。懐かしいロングダートですが、運悪くご覧の通り屈強な柵で封鎖されていました。後でGSで聞いた話ですが、どうもこの前の冬に積雪のために道が崩れたそうで、以来閉鎖中なんだそうです。いずれにせよ、通れないのでは仕方ないですから、県道249号(旧湯西川林道)をそのまま進んで平家落人の里である湯西川に向かうことにしました。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ52-520.jpg
 県道では途中に湯西川前沢林道入口があり、以前より道がつながっているのかどうかはっきりしないまま崩落した道のようです。入口には一応柵はありますが、横から簡単に入れるレベルのものなので、どんな感じなのかチェックしに入ってみました。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ60-520.jpg
 道は最初こそ普通に走れましたが、すぐに荒れだして、先端の尖った砕石が散らばったところが多くなりました。画像のように岩盤がむき出しになっているところもあり、すっかり手付かずのまま放置されているような道ですね。もちろん初めから前沢方面に抜けられるとは思ってもいませんですが、意外と早くに通行不能区間に至りそうです。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ58-520.jpg
 3kmも走ると画像のような瓦礫のてんこ盛りのようなところに出ました。ここは無理すれば越えられますが、ちょっと先にも崩れたようなところがあって、もうゆっくりしている暇もないので、ここで無理せずUターンしました。
 県道に戻り、湯西川の集落で燃料を補給し、安ヶ森林道に入ったのが3時過ぎ。意外と時間がかかりました。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ65-520.jpg
 安ヶ森林道に入ってもなかなかダート区間が始まりません。昔はちょっと進むとすぐ砂質のダートが始まったものですが、随分舗装されたものですね。ダートが始まったのは安ヶ森峠からですから、栃木県側は皆舗装された訳です。
 安ヶ森林道も先週の台風のために車は入れないようになっていましたが、GSではバイクなら走れると聞いていたので、そのまま走り抜けます。確かに雨で路面が流された跡があって、本来コシがある砂質のはずなのに、随分フカフカな感じで、滑りやすくなっていました。また、補修工事予定なのか、砂利が路面に高く盛られたところがあって、これでは車は通れない訳です。
 しばらく下っていると、路面は平坦でストレート区間が長くなり、ついついスピードに乗ってしまいます。前回のツーリング後にF11(250TR)のメーターと交換しておいたので、ちゃんとどれくらいのスピードなのか確認しましたら、2速6000rpmでおよそ50km/h、3速ですと4000rpmで50km/hになりますね。
 快調に走っていると、反対側から2人のライダーとすれ違いましたが、しばらくすると大人数のグループともすれ違いました。KTMの大型バイクがいたことから、さっき川俣桧枝岐林道の復路で峠にいたグループの皆さんと分かりましたが、本当に楽しんでいるようで、ワテも嬉しくなりますね。
 この時に撮った動画を短くカットしてYouTubeにアップしておきました。馬坂林道までフレキシブルアームに付けていたカメラは、やたらに下を向いたり高さがずれたりしましたんで、川俣桧枝岐林道からはハンドル側にくくり付けていました。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ68-520.jpg
 さて、安ヶ森林道の15kmのダート区間を抜けると、すぐに国道に出ます。これを左折してほんの少しすると田代山林道への道になります。今では県道に昇格して、栗山舘岩線と言うそうですが、やはり田代山林道の名でないと違和感がありますね。
 途中西側に唐沢林道がありますが、10数年前で残り2kmのダートでしたから、今では完全に舗装されているはずで、時間もないのでそちらには進みませんでした。しかし、田代山林道のダート区間が始まる直前に、同じように西に延びる分岐を見付けて、案内板を確認すると、全長12km強の「広域基幹林道 諸沢川衣線」となっていて、向こう側まで抜けられる図が描かれていました。これは当然入ってみないといけませんが、道は新しい舗装路がずっと続き、3kmほど走って柵があるところで舗装が切れていましたが、その柵から先は50m位で道自体が終わっています。つまり、道を開きつつ舗装も同時進行させておきながら、途中で工事が止まったままになたクサレ行き止ま林道だった訳です。二度と入ることはないでしょうが、ワテの他にも入口の案内板に騙されて車で入ってきた初老の夫婦がいました。ホントにしょーもない道です。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ72-520.jpg
 変なところで時間を潰してしまいましたが、田代山林道の福島県側は閉鎖されていませんでした。一応「田代山登山道の先は通行止め」となっていましたが、厳密には県境の峠まで走れます。道はとにかくフラット。道幅もあって普通乗用車でも楽勝な道ですが、フラット過ぎる砂利道のために、コーナーで倒し込むと滑りやすいですね。やはり土道に砂利がそこそこ撒かれていて、少し轍があるような感じが一番コーナーでも安定しますね。
 田代山の県境でもあまりゆっくりできません。ここが抜けられないので、またUターンして舘岩に戻り、そこから東に進んで川俣桧枝岐林道を再々度使って戻るか、西に進んで安ヶ森林道を戻って湯西川に出てから当初の予定に従って前沢稲ヶ沢林道を南下して、県道23号の黒部の方に抜けて西走して戻るかになります。ここはやはりまだ前沢稲ヶ沢林道を走っていないし、桧枝岐村までは遠いので、安ヶ森林道を戻ることにしました。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ79-520.jpg
 復路の安ヶ森林道ではもう随分暗く感じました。日は沈んでいませんが、既に山に隠れてしまい、木々に覆われていることもあって、ライトを点けて走っていました。ここも2度目なので、勝手知ったる何とやらで、道の様子が分かっているだけに、アクセルを回し気味にして一気に抜けました。とにかく時間が足りませんので、記念写真もそこそこにして先を急ぐことにします。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ82-520.jpg
 湯西川の県道に着いて前沢稲ヶ沢林道に入ろうとしましたが、その入口は、バイパスができていたためにちょっと迷い、間違えて新たにできた人造湖脇の道にあった曲がったトンネルを通ったりもしましたが、何とかまだうっすら明るいうちに見付けることができました。ただ、「通行止め」看板が立てられていましたが、これはどの林道にもあるようなものですから、とにかく気にせず入ることにしました。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ84-520.jpg
 8kmほど舗装路を進むと、ご覧のような山の斜面の崩れた区間がありますが、これなら何とか抜けられないこともないし、抜けないと時間的にヤバいことになりますから、慎重に土砂の上を抜けました。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ86-520.jpg
 こんなところで谷に落ちたら誰にも見付けてもらえませんが、一応ガードレールが一部残っていたのは安心ですね。それにしても、一向にダートが現れない林道です。知らぬ間に舗装化が進んでいたんですね。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ87-520.jpg
 ちょっとすると、また土砂が流れ出ていたところに出くわしました。今度はご覧の通り、何をしても無理。完全に道がストーンと落ちています。せっかくここまで来たのに、ここもUターンして湯西川に戻り、県道249号をまた使って馬坂林道を通り抜けないといけなくなりました。これで、今日走ってきた道を全て往復する羽目になりましたが、燃料もかなり消費していて、そっちも心配になりました。前沢稲ヶ沢林道を戻って、先ほど給油した湯西川のGSの前を通りましたが、もう7時半ですから閉まってました。トリップメーターで105kmのところで給油して、この時で230kmほどでした。ビッグホーンの燃費は
リッター12kmとして、満タンで12リッター入っていたはずですから、何とか帰れるとは思いましたが、微妙であったのは確かです。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ92-520.jpg
 県道ではすっかり真っ暗な中を走っていましたが、前沢稲ヶ沢林道でライトの切り替えスイッチを動かしたら、ロー側が点灯しなくなってハイのまま走りました。ハイでは明かりがリングのようになって、一番大切な正面が真っ暗です(笑。霧が出てくると、それに光が当たって輪っかになった中心部分も白くなるから困ったもんです。とにかく慎重に峠を越えますと、田代山林道の入口や川俣桧枝岐林道の分岐を通過して、いよいよ馬坂林道のダート区間に入ります。図らずも貧弱極まりない6Vランプでの林道ナイトランになりましたが、とにかく慎重に慎重に走りました。しかし、林の中の道になるので、霧は木々に遮られていて、その点は助かりましたね。とにかく20km/hくらいでトコトコ走りましたが、目が暗さに慣れてきて、意外と普通に走れましたね。多分、鹿や猿等もいたんでしょうが、何しろライトが暗くて横を見る余裕はないので、さっぱり分かりませんでした(笑。

 川俣湖に到着したのは8時半頃。さっさとバイクを軽トラに積み込んで、一旦川俣大橋の駐車場に移動して、明るいところできちんと帰りの仕度をして出たのが、9時頃。バイクのメーターは250kmを軽く超えていましたが、今日一日で随分走ったもんです。何しろ全ての林道を2回ずつ走ったのですから、そりゃ距離も延びますよね。横浜から川俣湖まで来て、また帰る距離を含めると、1日で700km以上走っていた訳ですから、思えば凄い距離なんですよね。古いツインショックトレール車での自走では絶対したくない距離のツーリングです(^∀^)。
帝釈山Map640.jpg
 小豆色の部分がこの時走ったうちの舗装区間です。林道名の色と合わせた色の線がダート区間です。


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図らずも全林道往復@帝釈山リベンジ~男体山編 [林道ツーリング]

12年6月24日帝釈山方面リベンジ16-520.jpg
 先週のツーリングで、目の前に帝釈山周辺のロングダートがたくさん並び、これからと言うところでのパンクのために、せっかくのツーリングがトホホ度MAXなものになりましたが、24日も栃木北部は晴れのち曇りの天気予報でしたので、いっちょ2週連続で行ってきました。
 今回は、日光道を下りてすぐに霧降高原経由で川俣湖に向かわず、男体山麓の林道群の今の状況を確かめつつ、完全舗装されたと言う山王林道から北上して、県道23号を東に進んで川俣へ向かうことにしました。具体的に書きますと、まずは清滝ICからすぐ近くにある表男体林道に入り、続けて野州原・裏男体林道、志津林道をそれぞれ抜けてから光徳牧場から山王林道に入ることにしました。川俣湖からは、まず馬坂林道を抜けて川俣桧枝岐林道を最後まで走り切りますが、出口の桧枝岐村から田代山林道の福島側入口までの距離が遠いので、川俣桧枝岐林道だけは往復することにしました。馬坂側に戻ったら、少し進んで田代山林道を栃木側の入口から入って舘岩村に抜けて、すぐ近くの安ヶ森林道を南下して湯西川に出て、さらにそこから前沢稲ヶ沢林道を下りつつ、途中の湯西川前沢林道の状況を確認しつつ、県道23号で川俣に戻る予定を立てました。MyハニーちゃんからカワサキF5B殿様バッタくんを降ろして、帰りにまた乗せるまで、計250km以上走ることになりましたので、ちょっと長い話になるでしょうから、ここは男体山の林道と帝釈山の林道群で分けてお話しますね。
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 朝4時45分頃、横浜を出発したワテは、すっきりと首都高+東北道+日光道を使って、清滝ICを7時ちょっとに下りることができました。表男体林道の入口になる古河電工か何かの社宅が並ぶところを抜けて、いよいよつづら折れの登り道になり、林道表示板も立っていましたが、知らぬ間に舗装化が進んだのか、結構上の方まで比較的新しいアスファルト路面になってました。ダートが始まるちょっと手前で、軽トラを止めておくのに具合の良い場所を見付けて、バイクを下ろして準備完了したのが7時40分頃。意外と早くスタートできました。
 それまできっちり舗装されていた表男体林道は、ダートに入ると突然荒れ荒れの道に豹変し、4輪だとジムニーでも大変な感じの道でした。多分、先週の台風4号と、すぐ後に降った別の大雨が影響していたんでしょうね。
 つづら折れが終わると左にカラクリゲートの付いた支線がありました。入ってみると、1km程度で鉄塔か何かの建物が柵に覆われたところに出て終了。はっきり言って全く意味がない道でしたね。
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 忘れていましたが、今回もDRIFT HDカメラで走行動画を撮りました。これまではヘルメットとハンドルに付けて撮りましたが、今回はちょっと趣向を凝らして、自分の運転する様子がちょっと見えるように、リアウィンカーの付け根近くのフレームに、クランプで固定する雲台の付いた曲がるアームを固定し、その先にカメラを付けている訳です。170度もの画角の超広角レンズですから、これで体も結構写ってくれます。問題は使わない時にアームがじゃまになること(笑。カメラを外してアームを下側に曲げますが、やはりスッキリしないですね。これの入りそうなバッグを背負うのは好きではないので、バイクにくくり付けたまま丸1日走ったら、最後には雲台の部分が振動で外れてどこかに落っこっちゃいました(;´д`)。
 表男体林道を進むと、少しして裏見滝方面に延びる直進路と、男体山方面に進む左折路の分岐がありました。裏見滝方面もしばらくはダートが続くはずですが、目的は野州原林道がどうなっているかをチェックすることですから、ここは当然左折です。まだつづら折れの登りと同じようなタイトコーナー&急坂の区間が多少あって、そうしたところの路面の荒れ具合はかなりのものですが、徐々に緩い傾斜になって、良くありがちな、若干荒れてはいるものの、普通に走れる林道程度の路面になりました。ただし、砂利と言うより、もう少し大き目の石ころが敷かれたコーナー等も多く、ハンドルが取られるので、あまり走りやすくはないです。それに、時折雨で表面が流されて裂け目になったところも多く、気は抜けません。
 しばらくすると、広場のようになったところに出て一旦休憩。前にYMP仲間と最後にここを走ったのが96年で、その時もここで休みましたが、当時もゴロタ石が多くで飛ばせない道でした。ただし、当時はきちんと志津林道まで抜けられましたし、志津林道側は整備されてもいましたね。
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 記念写真等を撮った後、野州原林道の中盤に入ります。これまでより多少勾配が強くなってきたせいか、路面の荒れが心配でしたが、案の定スタートしてすぐに道の表面がめくれたところがいくつも現れます。路面に沿って雨水が流れる部分では、縦に道が割れたように削られていることもあれば、道を横切って雨水が流れた場合、とても大きな段差のように下の部分が削れていることもあります。特に後者の場合、コーナの前後等に道を横切って水路にするためのブロックが埋め込まれ、上に網が乗せられていますが(舗装路で良く見かけるアレ)、これが埋め込まれたところが雨に流されずに、あふれた雨水がすぐ下に大量に流れ出るのか、下側はもの凄く掘られたようになって、まるで壁のような段差になったところが多々ありました。それでも路肩側にバイクのタイヤが通れるだけの幅が残っていれば、抜けられます。しかし、頭蓋骨のような大きさの石(と言うより岩)がごろごろしているので、とにかくハンドルを取られて走りにくいことこの上なしです。
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 野州原林道の中盤を走り、再びちょっと広くなったところに出ました(トップ画像)。ここでは先ほどより一層大きな男体山が目の前に見えて、ナイスな撮影ポイントになりました。下側を見ると中禅寺湖も見えます。ここまでの動画はYouTubeにアップしましたので、ちょっと長いですがもしご興味がありましたら覗いてみて下さいね。
 2つ目の広場を出る時には、ビデオカメラは外しておきました。何しろ、どんどん道が悪くなって、これから裏男体のつづら折れの急坂が続くはずですから、雨水の流れによる路面の削れや土砂の流れは一層多くなりますんで、いつバイクがコケるとも知れませんから、やはりカメラを横に突き出しておくのはマズいですもんね(^∀^)。
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 つづら折れ区間は本当に厳しい道でした。ずっと1速でゆっくり走りながら、進むべきラインを見定めるようにして走っていましたが、やはり何度も大きな石にハンドルを取られます。道幅一杯まで削れているところでも、何とか盛り上がった路肩を通って抜けたり、道になっていない斜面を無理してバイクを押したりして回避することもありましたが、いよいよ何重にも路面が削れたところが続き、通り抜けは無理な状況になってしまいました。あれでは複数の人数で行ってもダメでしょう。
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 通行不能になったのは、ダートが始まってから10km地点でした。この林道で清滝から光徳牧場まで抜けると30kmあります。表男体林道の前半数kmが舗装されていましたが、いずれにせよまだ半分以上先があるのに、ここで終了してしまうのはやはり残念無念。仕方ないので、山王林道経由での川俣湖行きは断念し、ここでUターンしてバイクをMyハニーちゃんに積んでから、霧降高原経由で川俣に向かうことにしました。それにしても、下り道であの荒れ荒れ林道を戻るのは気が滅入りますが、実は登りよりも走破しやすいんですよね。
12年6月24日帝釈山方面リベンジ29-520.jpg
 この画像はつづら折れのコーナー部分で道幅全部が雨に流されているところを回避すべく、下から道の脇の斜面をショートカットして登っている時のものです。見た目に何とかなりそうでも、こうしたところには岩や大きな枝が落ちていたり、大きく段差ができていたりしますんで、さすがに一人で越えるのは汗だく必至ですが、こうしていくつか乗り越えました。でも、ついに力尽きてここで撃沈! と言うと激しく転倒したように見えますが、実はここでは最後の段差でエンストし、疲れたので一旦休もうとしましても、左側は斜面でスタンドが立てられず、右側に倒しておいたものです(笑。徒歩で先を覗いてみると、これから道が流された箇所が何重にもつながっている上、左右に路肩がない壁のようになったところが続き、はっきり言ってトライアル車でもここを抜けるのは無理でしょう。残念ですが、ここでUターンせざるを得ませんが、メーターを見るとここまでダートが始まって11kmちょいになりました。一部短い支線を往復しましたんで、正味10kmと言うところです。またあの無理して越えた荒れ荒れと言うより、最早道ではない箇所を下って行かねばならないことを考えると、ドッと疲れますが、実は荒れ荒れ道は登りの方が大変なんですよね。ただ、ビッグホーンはハンドル回り重いし、何よりサスストロークがご覧のようにロードスポーツ車みたいに短く最低地上高も低いので、とにかくバイクの通るラインを見定めてそちらにハンドルを向けますが、大きな石でハンドルが取られるのを腕だけでなく、体全体で押さえる感じになり、えらく疲れます。
 何はともあれ、10時前にはMyハニーちゃんを止めたところに戻りましたが、ここはいろは坂&舗装された山王林道で北上するより、霧降高原経由で川俣に向かった方が早いはずですから、予定変更してバイクを積んで移動することにしました。
 それにしても、ここの往復20kmでかなり汗だくになりました。あんなにヒンヤリしていた外気も、日が高くなるとずいぶん暑くなるもんです。まぁ、バイクを押したり引いたりもしましたんで、たっぷり運動したからでもあるんですがね(^∇^)v
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 帝釈山編は近いうちにアップしますね!


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不完全燃焼ツーリング@帝釈山 [林道ツーリング]

12年6月17日帝釈山方面G520.jpg
 前から16日か17日のどちらかに日帰りで林道を走ってくることにしていたのですが、もう梅雨入りしていて、この一週間雨が良く降っていて、土日のどちらかにするかは決めかねていました。また、走りに行く場所も天候と相談と言う感じで、直前まで決めていませんでした。で、土曜日は完全に一日中雨でお流れになり、日曜に決定しましたが、土曜の夜の時点では神奈川県~静岡東部・山梨南部は雨時々曇りになっていて、ちょっと考えていた山梨北部の木賊峠や観音峠等の金峰山周辺の林道群の最近の様子を調べるのは断念。小海や佐久は早朝は雨が残るものの、午前中は曇りで、昼頃からは晴れマークですから、これはイケそうです。でも、去年もほとんど信州でしたから、ちょっと色を変えたいと思っていて、栃木北部~福島南部をチェックすると、このエリアもバッチリ昼から晴れでした。そこで、今回は急遽田代山林道~安が森林道を中心にした、帝釈山周辺のロングダート群を久しぶりに走りに行くことに決めました。
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 朝起きたのは未明の3時前。夜9時半には寝ていたので、睡眠時間は問題ないでしょう。色々用意して家を出たのが4時半頃のはずだったんですが、2回も忘れ物を取りに戻り、結局5時に出る羽目になりました。横浜ではまだかなり雨はしっかり降っていました。「これも東北道を走っていれば止んでくるはず」と思っていましたが、かえって強い雨になったりで、本当に晴れるのかどうか、えらい不安になりました。画像は東北道でのものですが、どの車も水しぶきが凄かったですね。
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 宇都宮JCTで折れて日光道に入りますが、どうも雨は止みません。日光ICで下りる頃(AM7時)には霧雨程度にまでなっていましたが、一応まだ止んではいません。下りてからGSに入りたかったんですが、まだ閉まっていて、ちょっと不安な残量でしたが、とりあえず先に向かうことにします。霧降高原から大笹牧場経由で川俣ダムまでの道のりです。日光市内から霧降高原へ進む道で、「この先にはGSはなさそうだし、あっても閉まっている可能性大だな」と思い、これは日光ICまで戻って、入口付近にあったGSが開くのを待つか、他のGSを探すかしないとヤバいことになるかと考え、Uターンしました。丁度GSの向かいにコンビニがあって、朝食と昼食用のパンや飲み物を買っていると、上手い具合にGSが営業を始めてくれて、燃料を入れることができました。
 霧降高原の道は結構きつい傾斜のつづら折れが続きますが、とても整備されていて爽快な道です。山の気温はかなり低くて、半袖シャツ+薄い防水ウィンドブレーカーで走るのはちょいと寒そうです。それに、雨がまたきっちり降っていて、かなり疲れるツーリングになりそうな予感が…(笑。
 大笹牧場からは雨が上がり、川俣ダムに至る頃には霧もない状態で、とりあえず予報通りです(ホッ ^o^)。
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 川俣大橋を渡り、右に折れれば今日1本目の馬坂林道です。この入口付近にMyハニーちゃんを停めて、F5ビッグホーン殿様バッタくんを降ろします。走行動画も撮ろうと、DRIFT HDカメラをハンドルに付けていよいよ出発したのが9時半頃でした。
 馬坂林道は昔から奥日光の林道を走って、田代山林道に入るのにつなぎで使っていた道で、以前はあくまで「つなぎ」としてイメージしていましたが、今ではダートを10kmほどきちんと走れる立派な林道です。ちなみに、80年代半ばからよく走っていた日光方面の林道ですが、まずは栃木ICで下りてから粟野に向かい、大荷場木浦沢林道+前日光林道+河原小屋三の宿林道で日光に至り、すぐに裏男体・志津林道で戦場ヶ原の方に出て、そのまま山王林道で川俣湖まで林道だけで行けました。山王林道ではなく、国道120号を西に進み金精峠に向かっても、10km未満でしたが、まだ道はダートでしたね。
 そんなオイシイ林道群も、今やほとんどが舗装。志津林道は最後に走ったのが90年代終わり頃で、この時はカラクリゲートがありましたが、まだきちんと走れましたね。でも、今では完全閉鎖されているとの話も聞きますから、奥日光周辺は事実上壊滅ですね。でも、もうちょっと北側の帝釈山脈の林道群は、一部舗装化が進んだところもありますが、未だロングダートが残っているんですよ。まぁ、福島と栃木を結ぶ道ですから、ちょいと横浜からは遠いのですが、ダートパラダイスであることに違いはありませんね。
12年6月17日帝釈山方面D520.jpg
 で、馬坂林道を走ってみると、直前まで降っていた雨のおかげで、水溜りだらけで、すぐにブーツも服がグチョグチョに(笑。ハンドルに付けたカメラもレンズカバーに泥水が容赦なく跳ねてきますが、こればかりはどうしようもないっすね。道自体の質は締まった土砂と砂利の、なかなかグリップの良さそうな道ですが、とにかく水溜りだらけで、とても飛ばせませんでした。何しろ下はジーンズのままですから、できる限り水溜りを避けようと空しい努力をしていましたからね(^∀^)。でも、水溜りでなくてもかなり泥水が跳ねるので、ズボンはほんの500mもしないで泥だらけになってました。
 ちょっと走ると、左に名無しの支線がありました。車が入口を塞ぐように止めてありましたが、これは釣りに来ている人ですね。横に沢があって、それと並行するように道がありましたが、500mもすると行止りでした。
 馬坂林道に戻って少し走ると、二つ上の画像のような3差路に出ます。右が馬坂林道ですが、直進するような形の無砂谷林道は先で右岸線と左岸線に別れ、それらがずっと先で再び合流して一周できる面白い道です。ここは入らないといけませんが、左に別の林道の分岐ができていました。
 無砂谷林道には入ってからすぐに車が止まっていて、計4台がばらばらに止めてありました。やはり渓流釣りの人達ですが、ここは良く釣れるポイントなんでしょうかね。道は1kmもすると崩れたところや落ちたところがあって、ちょっと車では無理かなと言うところを越えると、1台軽トラが止まっていて、その逞しさに脱帽でした(笑。
12年6月17日帝釈山方面E520.jpg
 3kmも進むと、ご覧のような山側からの崩れで、左は崖のためにバイクでも抜けられない状態になっていました。何人かで上手くやれば越えられるかとも思いましたが、先を覗き込むと溜息が。
12年6月17日帝釈山方面F520.jpg
 だって、こんな感じで道が消えてるんですもん(;´д`)。調べてみると、もう10年以上このままで、どうやら完全に廃道化されちゃったようですね。
 無砂谷林道を戻り、馬坂林道との分岐にあった左側の名無し支線に入ると、ここは無砂谷林道と並行して下側を走るような道で、2km弱で河川敷に出て終了でした(Top画像)。釣りに来た人は、無砂谷林道ではなく、こちらに車を止めれば良いのに、1台も止まってなかったですね~。不思議。
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 馬坂林道を進みますと、中盤から後半にかけては水溜りもそう多くなくなり、結構飛ばせる感じになりました。とは言え、車は多いので、キープレフトは絶対ですね。反対側からこの日最初のオフロードライダーが走ってきましたが、こちらを気付いたのが遅れたのか、右(こちらからすると左)にはみだして走っていたのを修正したのはいいですが、そこが大きな水溜りで、すれ違いざまにもの凄い水しぶきの洗礼を受けちまいました(笑。
 しばらく走るといよいよダートが切れて舗装区間になっちゃいました。するとすぐに左にダートが伸びていて、これが90年代後半に桧枝岐村に抜けられるようになった新たなロングダート林道で、抜けられることを知らずに初めて走った時は感激したもんでした。距離は20kmで、帝釈山の南側を通って西北に抜けるようになっています。名前は川俣桧枝岐林道。当然ここは走らないといけませんが、抜けると田代山林道の福島側の入口から結構離れちゃいますんで、ここは往復して満腹感を味わう予定です。分岐の木の表示が良い感じで、ミラーに自分を写して記念写真。「↑注意」とあるからと言って、別にワテが要注意人物な訳ではないです(笑。
12年6月17日帝釈山方面I520.jpg
 この道は直線区間が結構あって、コーナーもしばらくは緩る目ですから、いっちょ飛ばしてみました。ただ、やはり車が結構止まっていて、釣り客ではなく山菜取りの人達が、道端の草を摘んでいるところに何度か出会い、あまりうるさくできませんから、人に気付いたらしばらくアクセルオフにしていました。
 しばらくスッキリ走っていると、砂防壁から沢の水が流れ出すところがあってしばし休憩がてら記念写真をパチリ。丁度その横をXRか何かで走り去る2人目のオフロードライダーに遭遇。やはり佐久・小海方面の林道に比べて、こちらはメジャーなんですね。
 とりあえず、ここまでの動画を編集してYouTubeにアップしておきました。山菜取りの人らがいて、徐行したところはカットしてあります。スピードは愛鷹林道の動画と同じような感じですが、最もスピードが上がったところで3速6000rpmと言ったところ。メーターが写っていますが、スピードメーターは前回のツーリングからおかしくなったままで、40km/hを超えると一気に140km/h辺りに上がって振り切り、20km/h以下にならないと元に戻らなくなっちゃいましたんで、見てもさっぱり分かりません(笑。一応、CRC-556を吹き付けておいたんですが、関係なかったようです。日本計器サービスに出さないとダメですね。当面、同じものを使っているF11のものを使います(F9用はマイルメーターなので、使いづらいので)。

12年6月17日帝釈山方面K520.jpg
 で、ちょっとしてから先に進みますと、そろそろタイトなコーナーが多くなってきて傾斜もきつくなって、峠に近付いてきたようです。道の質は少々こぶし大のゴロタ石が多くなっていて、乗り上げるとハンドルを取られやすいですが、良い感じで走っていると、パワースライドとは違った感触で尻が流れます。「ん?」と思いましたが、そのまま次のコーナーでも倒し込むと、ウニョっと言う感じで横にスライドしています。変に思ってリアタイヤを見ると、一部ビートがリムから落ちた状態になって、パンクしていることが分かりました。「えぇぇ~、ここでパンクかよぉぉ~!!(ToT)」と思いましたが、一応瞬間パンク修理剤を持ってきていますので、釘が刺さったようなパンクならこれで直るはずです。350TRを道の脇に止めてリアタイヤをチェックして、どこがいけないのか確認してみることにしました。
12年6月17日帝釈山方面J520.jpg
 土砂がこびり付いていて、小さな釘等が分からなくなる恐れがあるので、指で溝をこすって確認しましたが、何も刺さっていません。ただ、ご覧のようにブロックが横に割れているところがあって、ちょっと前の荒れた路面の登りでかまわずアクセルを開け気味に走った際に、どこかの大きな石のとがった部分を踏んで割れたんでしょう。その時にリムに挟まれたチューブが避けたらしいです。となると、瞬間パンク修理剤ではとても塞げない、幅の広い穴が開いているはずですが、まだ午前中のここで「ツーリング終了~」になるのは何とも無念なので、一応パンク修理剤を注入しますが、白い泡がエアのバルブではなく、リムの穴のところやビートストッパーの穴から吹き出てきますから、やはりダダ漏れなんですね。こりゃとてもツーリングを続けることは無理ですから、とにかく一旦馬坂林道入口まで戻り、Myハニーちゃんに積んで、日光市内か今市市内のバイク屋を探してチューブを交換しないとダメです。
 エアが全く入っていない状態のまま、時速20km/hでトコトコと林道を戻りました。一応1つですがビートストッパーが入っていますので、何とかその状態でも走ることはできました。ちなみに、オリジナルのリムには2つビートストッパーが入ります。
12年6月17日帝釈山方面L520.jpg
 12時半にバイクを積み終わってきた道を戻りますが、この頃には完全に晴天になり、かなり気温も上がって暑くなってきました。画像は霧降高原でのものですが、「本当なら今頃田代山林道で記念写真だなぁ…」と溜息をついていましたが、とにかく急いで町に戻らないといけません。
 日光市内ではバイク屋さんは見付からず、今市まで進みますが、2時頃になって見付けた店は、カブやスクーターだけの店のようで、18インチのチューブはなく、宇都宮まで行かないと他にバイク屋はないとのこと。そのまま日光街道を東に進むと、宇都宮市内に入ったところで一軒しっかりとしたバイク屋を発見。18インチのチューブはあるかと尋ねると、「ありますよ」とのこと。ただし、バイクを見ると、急に「18インチでもサイズを調べないとあるかどうか分からないし、あっても1時間か2時間かかる」と言われ、はっきり言って「やりたくねぇ~」オーラが出まくりでしたんで、諦めて宇都宮の中心部に行きます。レッドバロンを見付けて入ると、やっぱり18インチのチューブはあるけれど、これ用のサイズがないと言われて断念。でも、18インチのトレール車のチューブがないはずがないですよね~。4.00や4.60のものでも、少々細い4.10のものでも大丈夫ですから、それこそロードスポーツ用のものでも普通に走れるはずなんですが、やっぱ面倒なのかな。それにもう3時になったので、ワテもすっかり諦めて明るいうちに帰ることにしました。
12年6月17日帝釈山方面M520.jpg
 鹿沼ICに乗ったのが3時半頃。まだ早い時間帯だったので、渋滞はわずかで済んで、途中汚れまくったズボンを履き替えるために都賀西方PAに寄りましたが、大黒PAには5時半に到着。さすがにこの時間にはもうgaraさんはいませんでしたが、まだまだ色々なグループがミーティングに来ていましたね。
 それにしても、せっかく4時間もかけて帝釈山脈の林道まで行ったのに、午前中で終了とはトホホでした。なんとも消化不良なツーリングになりましたが、近いうちにきっとこのリベンジを果たすべく、また川俣桧枝岐林道&田代山林道&安が森林道一帯を走ってきますぜ! 早く梅雨が明けないかな~!
12年6月17日帝釈山方面Map520.jpg
 こちらが今回走ったところ。GPSの軌跡ですが、結構いい加減なもので、地図の道筋からかなり離れたところに線が入っていますね。特に前半のルートは湖のすぐ脇を走っているはずです。また、スタートから無砂谷林道分岐の間の、ウルシノ沢辺りで短い支線を往復しているはずですが、描かれていませんでした。天気が悪い上に、鬱蒼とした林の中ですから、GPSの信号もちょっと狂い気味ですね。なお、馬坂林道の川俣桧枝岐林道との分岐手前から点線になる小豆色の区間は舗装済です。点線は走る予定だったコース。もちろん川俣桧枝岐林道はこの倍の長さが先に続いていますんで、返す返すも残念ですね。あ~あ…( ´д`)。

【追記】
 家に買い置きのチューブがあったので、洗車と同時にチューブ交換をして、どこが裂けたのか確認しましたら、何とエアーバルブの部分がもげてチューブから離れていました、もちろん走っている最中は一気にもげたのではないでしょうが、戻る時にエアが抜けた状態で走っていて、完全に離れちゃったんでしょうね。何しろ10年以上寝かしておいて、ちょいと硬化したタイヤでして、エアを1キロ入れていると、ブロックが硬くて滑りやすかったんで、0.8キロくらいで白銀林道を走り、それ以来ずっとエアはそのままだったから、かなり圧が下がってタイヤも1つのビートストッパーだけでは押さえ切れなくて、リムからずれてしまい、チューブが引っ張られてバルブの金具がもげた感じでしょうか。いずれにせよ、エア圧が足りないところにパワーを強くかけたのが原因のようです。


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愛鷹リベンジ@殿様バッタくん [林道ツーリング]

12年6月2日愛鷹方面A-520.jpg
 6月2日土曜日、日曜の天気が怪しかったので、1日前倒しして林道を走ってきました。場所は4月にエンジンの突然の不動&鍵を落として大変な目にあった民有林林道愛鷹線近辺で、昔から有名だった愛鷹林道の詳しいチェックも目的でした。
 横浜を8時半に出て、保土ヶ谷パイパス+東名高速であっと言う間に沼津ICに到着し、そのまま北上して愛鷹林道入口の沼津国際C.Cの先にある水神社と言うところの手前の駐車場にMyハニーちゃんを止め、スタートしたのが10時半頃。早速愛鷹林道に入ります。
 今回もDRIFT HDで動画撮影しましたが、愛鷹林道ではヘルメットではなくハンドルに固定しました。愛鷹林道はあまりストレートが長くなく、すぐにタイトなコーナーになりますので、あまり飛ばせません。路面の状況は平均的な荒れ具合で、決して平坦ではないですが、走りづらい訳ではありません。基本的に土質の道に砂利をかぶせたような道ですが、ところどころ子供のこぶし大の石ころがまかれているようなところも多く、そうしたところのコーナーでは要注意です。
12年6月2日愛鷹方面B-520.jpg
 本線を流して走っていると右に分岐が見えました。どこからか通じているような予感がしましたが、ちょっと柵が見えたので、そこを無視して先に進むと、また別の分岐が右に見えました。そこには柵はなく、入口には「大沢林道」と刻まれた標石がありました。とりあえずそこまでの区間の動画を編集してYouTubeにアップしておきました。魚眼に近い超広角レンズですと、結構タイトなコーナーが連続するところでも、ゆるいコーナーのように見えますが、実際は20km/hまで落としているタイトコーナーもかなりありました。ストレートはせいぜい50程度まで。白銀林道より直線区間が短く、中盤に飛ばせるストレートもありましたが、雨水止めの砂利盛りが道を横切るようにたくさん作られ、ちょっとしたジャンピングスポットになっていました。足回りの貧弱な古トレール車には結構大変ですが、特にコーナーの直前にこれがある場合は走りづらくて仕方ないですね。
12年6月2日愛鷹方面C-520.jpg
 大沢林道に入るとしばらくして大沢林道支線の分岐が右にあり、とりあえず大沢林道本線を行けるところまで行ってみると、2kmもすると惣小屋みたいな掘建て小屋があるところで道は終了していました。支線の分岐まで戻ってそちらに進むと、再び右に鋭角に曲がるような分岐がありました。とりあえず真っ直ぐ進むと、結構な距離を走った後にMyハニーちゃんを置いた水神社の方の道に出ました。ただし、屈強な鉄柵があって、バイクもここを通すことはできませんが、もちろんUターンするのでワテには関係ないですけどね(^∀^)。戻りつつ愛鷹山登山道の入口でTT-Rに乗ってソロツーリングを楽しまれていた地元の方と遭遇。逆側からいらしたそうですが、目尻のシワからして年齢は多分ワテらと同じくらいかな(^∇^)。何はともあれ、こうして林道の途中で他のライダーとお話できるのは嬉しいですよね。ちなみに愛鷹山登山道は数百メートルの急斜面を登ると、倒木で先に進めなくなってました。
12年6月2日愛鷹方面D-520.jpg
 さて、もう1つあった分岐を進んでみますと、これは「ひょっとして?」と思った予想が当たって、最初に通り過ぎた鉄柵があった分岐に出る道でした。距離は3km程度でしょうか。それなりに楽しめる道でしたが、やはりバイクでもこの柵は抜けられないよう、左右の隙間も埋められていました。
 大沢林道の一帯をチェックし終わって、愛鷹林道中盤に戻ったのがこの画像です。一応柵の支柱だけは残っていますが、柵自体はご覧の通り設けられていませんので、愛鷹林道に行ったら是非走られることをお勧めします(Uターンして戻ることになりますが)。
12年6月2日愛鷹方面E-520.jpg
 愛鷹林道に戻り、下りのタイトコーナーが多い区間に入りますが、普通に流しているとRブレーキを右コーナー手前でかけたら一瞬ロックして、ペダルから足を離しても2速で30km/h未満ですから、クランクを回すだけのトラクションがかからず、そのままズズズ~と横になって、仕舞いには立ちゴケみたいな状態になってボテッ(笑。F11やKLですと、一瞬ロックしてエンストしても、ほとんどそのままエンジンは再点火するのに、ビッグホーンはやはり圧縮が強いのか、タイヤがすべるだけになっちゃいます。ブレーキもかなり減っていてロックしやすいのと、タイヤが10年以上取り置いた硬化しかかったタイヤですから、まぁすべるのも当然なんですけどね(^o^)v
12年6月2日愛鷹林道MAP-520.jpg
 愛鷹林道を抜け切り、茶畑地帯に出ますが、ここから上手い具合に下まで降りずに民有林林道愛鷹線に出る道を探して、途中いくつかの山側に伸びる茶畑間の道を進みますが、ほとんどが茶畑までの道でした。で、新東名の辺りに新たに出来た道を進みますが、ところどころに高速道路をまたぐ橋がありました。そのうち、「ふれあい橋」とか何とか言った平仮名の名前の橋を渡って真っ直ぐ進むと、程なく林道になりました。
12年6月2日愛鷹方面F-520.jpg
 この道はところどころ舗装されていましたが、ちょっとすると民有林林道愛鷹線の舗装された第一区間に出られました。その出口には、画像の通り「林道 小麦石線」となっており、柵もなく開放されています。下から上がってくる時は、ここを使うと良いでしょう。
12年6月2日愛鷹方面G-520.jpg
 民有林林道愛鷹線は、大棚の滝の上を通る区間まで柵はありません。しかし、少しすると舗装と砂利の区間が交互になってきて、他の道との分岐のところからポールがしつこいくらい設置されるゾーンに入ります。ちなみにこれはバイクなら横から抜けられるものが多いので、厳重に閉ざされてはいないようです。実際、地元の人には鍵が与えられているようで、猟師さんや林業関連の人以外にも、休日には若いカップル等が車で入ってきています。それなら休日限定でもいいので、堂々と開放してもらいたいところですね。
 さて、ゲート地帯最初の分岐には集落に下る舗装路が左に(ゲートなし)、右にはどこに出るか分からない名無しの林道がありましたが、これもどこまで伸びるのか興味深い道です。でも、ゲートの脇にスペースがほとんどないので、ここは直進して本線を走ります。民有林林道愛鷹線は比較的新しい道のため、多少轍らしきものはあるものの、まだまだ撒かれた砂利が結構深いので、コーナーで寝かせるとフロントから滑る恐れがあります。もちろんアクセルを回すとリアが滑りますから、無理は禁物ですね。
 少し走るとまた四辻に出ます。左は集落に下る「林道 間門線」で、4月はここを下っている時に突然ビッグホーンのエンジンが止まって火が飛ばなくなったんですよねー(笑。柵のない下りのみの林道ですが、途中から簡易舗装が崩れたような砂利道になっています。ところどころ残った舗装の上に砂利がかぶっているとグリップしませんので、そうしたところでは要注意ですね。
 一旦間門林道を下り、県道まで出て自販機で冷たいコーヒーを1本ぐびりとやりますが、林道を走っていると腹は不思議と減らないもんです。その後、町中まで下ってGSで給油し、そのままUターンして再び間門林道を戻り、愛鷹線を先に進みます。ちなみに、この分岐の山側に伸びるのが「林道 茅尾根線」で、前回はゲートが開放されていて途中まで進むと、猟師さんに行き止まりだと言われて戻った道です。
12年6月2日愛鷹方面H-520.jpg
 ゲートがあるので、今回は無視して本線を進むと、先にゲートのない分岐が右にあったので入ってみました。すると、意外なことにかなり先まで延びていて、丁字路に出たところをまずは左に進みました。すると、また分岐が右にありましたが、ここもまた左に行けるところまで進んでみると、何か見覚えのある道に出ました。一昨年の年末にマサさんら趣味人倶楽部のコミュニティの方達とここを走った際に使った、大棚の滝の先に進んでいる川沿いの道でした。そこには「林道 茅尾根線(終点)」となっており、ゲートはありませんでした。となるとさっきの2つの分岐のどちらかを進めば、本線に出るところの「茅尾根線(起点)」に至るはずです。戻りつつ分岐で表示をチェックすると、こちら側から最初の分岐には「林道 間門東線」となった標石があり、とりあえず奥の分岐に進んでみると、結構な距離を走った後に「茅尾根線(起点)」のゲートにちゃんと出られました。4月に入った時に猟師がデタラメを言って走らせないようにしたんですね。勝手に自分でゲートを開けて放置しておいて、あんなウソを言うとはねぇ。
12年6月2日愛鷹方面I-520.jpg
 茅尾根線のゲートは、愛鷹線側からですと脇の盛り土がゆるいのでバイクなら入れないこともないですが、逆ですと傾斜がキツ過ぎて上れません。もし強行突破するならバイクを倒してポール下を通すことになりますが、わざわざそんなことをしなくても今回入った入口にはゲートはないので、それを使えば問題ない訳です。
 後回しにしていたもう1つの分岐まで戻り、その「間門東線」を進むと、今度もそこそこ走った後に愛鷹線の最初の四辻に出ました。最初に気になった山側に伸びるゲートのある道だった訳です。ここのゲートも左右はがっちり隙間なく作られていて、バイクでもちょっと抜けられません。もちろん今回はUターンしますので問題はないのですが、それにしても、何でゲートをこうやたらに設けるのかなぁ。カラクリゲートにして鍵がなければ良いんですけどねぇ…。
12年6月2日愛鷹方面J-520.jpg
 民有林林道愛鷹線のここからの区間は、晴れていれば富士山や南アルプスの山々がくっきり見える美しい景色が広がる絶景ポイントがたくさんあります。でも残念ながらこの日は曇りがちで、富士山は全く見えませんでした。服装は長袖シャツに薄っぺらい防水性のウィンドブレーカーだけ。これでも町中では暑いですが、山の中での木陰の区間ですとヒンヤリしますね。
 少し進むと、右にまた分岐が見えて、ゲートもなく入ってみると「林道 富士愛鷹線」と表示がありました。しかし、少し走ると沢にかかる橋か何かが崩落したような跡があって、完全に寸断されていました。どのくらい先に伸びていた道なのか興味がありますが、地図上ではほんの数キロの行き止ま林道のようです。
12年6月2日愛鷹方面K-520.jpg
 さて、後は一気に民有林林道愛鷹線を十里木側まで抜け切りますが、最終地点のゲートがこれ。ただし、ここはバイクですと脇から簡単に入れるように、何が何でも入れないような柵とは異なります。最初に走った愛鷹林道もそうですが、作業している可能性のある平日は避けて、休日に他の人に迷惑をかけないように利用して楽しみたい道ですね。
12年6月2日民有林林道愛鷹線MAP-520.jpg
 こちらがそのMAPです。茶色いところは当日走ったうちの舗装路の部分です。道の色に合わせた文字の部分がそれぞれの林道ですが、青い小麦石線は、実際は大棚の滝の少し手前の分岐までになります。なお、新東名が開通する前の「マップル」地図なので、今は下の方にもう1本高速道路が入ります。


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