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本番前の林道釣り~んぐ@四万方面 [林道ツーリング]

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 林道ツーリング仲間のいっつあんが、今年2月からベトナムに単身赴任することになり、4ヶ月の勤務の後に2週間の休暇がもらえて、一時帰国中の7月第2週、11日(木)に湯沢林道方面を休みが取れる者達で走ることになりました。朝9時までに高山村まで行くのには、4時半には家を出ないと苦しいので、前日から単独で釣り~んぐを楽しみつつ、待ち合わせ場所のYOU游ランド駐車所に移動してテントを張って翌日に備えることにしました。そこで10日に走るべく狙いを定めたのが群馬県北西部で草津温泉の東側にある野反湖。そのちょっと東には四万温泉があり、ここを拠点に西に向かって万沢林道を抜けて野反湖に出れば良いと思った訳です。
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 朝5時ちょっとにMyハニーちゃんに乗り込み出発しますが、前日に用意しておいた荷物が何か足りないように感じていますと、保土ヶ谷バイパス上ではっと気が付きました。日曜にデルタで使ったETCカードを財布に入れ忘れてきちゃいました(;´д`)。でも、そこから戻ってUターンしてくると、平日の通勤渋滞に巻き込まれる恐れが多分にあるので、ここは「どうせ平日だからETC割引もないから現金払いでいいや」と思ってそのまま圏央道高尾山IC方面に進みます。
 関越に入って高速を下りたのは月夜野ICで、そこから国道17号や県道53号大道峠を越え
て、国道353号に出たのが10時頃になりました。ここから奥四万湖まではまだ少しありますが、その少し手前で四万野外スポーツ林と言う施設があり、そこからが万沢林道になります。せっかく意気揚々として到着してみると、ご覧のようにカラクリゲートにガッチリ施錠されていて、脇もバイクが抜けられないように岩が積まれてどうにもなりませんでした。
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 そこにあった立て看板によると、工事区間は一番西側のたった2.3km…。結局その他の20km近くは涙と言う訳です。仕方ないので、野反湖は諦めて国道353号線の四万から西に延びる秋鹿大影林道を走りつつ、国道17号に出て赤谷湖で釣りをしてみることにしました。
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 秋鹿大影林道は、四万温泉のちょっと南にある秋鹿と言う集落から始まる、約17km程度の林道です。そこの入口付近のちょっと広くなったところにMyハニーちゃんを止めて、F5B殿様バッタくんを下ろし、ここでも「ハッ!」と気付いたことが。そう言えば家を出る前に2stオイルを入れておかないとイカンと前日に自分に言い聞かせていましたが、すっかり忘れてやがりました。下の方にあるオイル確認窓で半分くらいの位置ですから、残り1/4程度になります。幸い予備チューブやその他の備品を入れてあるバッグをツーリング時に持って行くようにしていまして、そのポケットに2st・4stオイルをそれぞれ125ccのポリ容器に入れたものを突っ込んでありまして、それをとりあえず補給して走ることにしました。100km程度なら全く問題ないでしょう。
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 秋鹿大影林道は、平均的な荒れ具合の鬱蒼とした林の中を抜ける道です。ところどころ大き目のゴロタ石が多く転がっている箇所があり、傾斜のある区間では表面の砂利が雨で流されて溝になっているところもありますが、ひどい荒れはないので、一般の車でも走れるレベルの林道と言えるでしょうね。
 5kmくらい走ると、左に分岐が見えたので、入ってみることにしました。本線がダートなのに、ここは傾斜がちょっときついせいか、路面はコンクリ舗装されていました。途中からダートになるかなと思っていましたが、ずっと落ち葉や枯れ枝、石ころがいっぱい転がっている舗装のままで、しばらくすると画面のようにちょっと広くなったところで終了でした。一体何のためにわざわざ舗装したのか分からない変な道ですね。まぁ、多分植林か伐採だかのために開いた道なんでしょうが、今では全く使われていないようですね。
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 これがその名無しの支線から戻ってきて本線に出てきたところになります。右上に登るキツそうな斜面の道がそれですが、デコボコに見えて、実は舗装路なんですよ。はっきり言って入る価値は100%無しです(^∀^)。
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 そこからまた何kmか本線を走ると、四辻に出ました。右に舗装された道が延びていますが、そこには「秋鹿林道」と言う古い表示と、「工事用道路秋鹿線」と書かれた新しい杭が立っていました。ここは5km未満の行き止まりの上、全線かどうかは分かりませんが、舗装されていますので、無理にゲートを抜けても無駄ですね。カラクリゲートに施錠されていました。
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 これに対し、反対側の支線にもゲートがありましたが、こちらはカラクリゲートに施錠されていないばかりか、カラクリのBoxが頭を振って、ポールが簡単に外れるようになっていました。20年前の林道マップでは「通行止めされていなければ赤谷湖まで抜けられるはずの林道だけに残念」と書かれていて、いつか行ってみたかったのですが、そのまま長い時がいつの間にか経って、秋鹿大影林道さえも20年ぶりですからね。時が経つのは早いもんですね(;´д`)=з
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 赤谷林道は抜けられるかどうかは分かりませんでしたが、ゲートは開けておいて、Uターンして戻ってくる際に閉じておこうとしましたら、途中で営林署か中之条町の職員か分かりませんが、意外なことに反対側から車がやってきました。道自体は未舗装3割、舗装7割と言った具合で、鉄塔に沿って開かれた道だと言うことが分かりました。
 10km近く走って、「ひょっとしたら抜けられるのかも!」と期待したところ、1つ上の画像のように舗装路面が山側50cmくらいを残して崩落していました。でも、バイクなら抜けられる幅が残っていまして、ちょっと雑草が覆っていて注意しないといけませんが、簡単に抜けることができました。そこから舗装路をそのまま進むと、入口から11kmくらいのところでこの画像のように山側が崩れて路面を土砂が埋め尽くしていて完全に終了。もう無理ですね。あとどれくらいで赤谷湖に至るのか、今回はGPSロガーも忘れちゃったから記録が残ってません(ToT)。
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 赤谷林道を往復して秋鹿大影林道を一気に抜けて、国道を北上して赤谷湖で釣りができそうなところを探します。上から見ると、道と湖面の高低差がかなりあって、湖畔に下りられるかどうか微妙でした。反対側に道があるかと思って国道を進んで左に折れると、自然歩道的な妙な吊り橋のようなところに至りました。でも下は細い川で、湖から離れてしまったようですね。
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 湖の見えるところまで戻ると、途中「貸しボート→」と書いてあるところを下りて行きます。ここなら湖畔に下りれそうでしたが、水位がかなり下がっているので、ボートが括り付けられている浮いた足場は結構下の方にあり、そこに下りようとして、元々水底だった少し表面だけが乾いている斜面に足をかけると、やたらに「うにょっ!」と滑ります。ブーツだけに難儀しましたが、何とかボート乗り場のところに下りることができました。
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 赤谷湖は上から見ていたら水面があちこちでぱちゃぱちゃやってまして、何か魚がいそうな雰囲気でしたが、下に立って見たら、それが水底から湧き上がるガスのような気体がポコポコやっていた訳で、こうなると魚など無理でしょうね。温泉が多いところですから、魚たちにとって水質もあまり良くはないようで、20回もルアーを投げ込んだかどうかと言うところで撤収。まだ時間的にかなり余裕がありますから、秋鹿大影林道を戻り、バイクをMyハニーちゃんに載せて野反湖に行くことにしました。
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 万沢林道が使えない以上、野反湖に行くには一旦秋鹿大影林道を進んで四万温泉側に戻り、そこから国道353号を南下して県道53号を西に向かって国道405号を北上するのが一番近いです。そこで、秋鹿大影林道の東側の入り口を目指しますが、これがなかなか複雑で迷ってしまいました。匠の里と言う店の並ぶ集落があるところの近くを出てきましたが、その一角を先程は通らなかったので、その手前から出てきていた訳です。でも、どうも入り口が良く分かりません。匠の里の先から山側に進むと、林道の入り口があって入りますが、これは秋鹿大影林道ではないのは轍間の雑草の具合ですぐ分かりました。3kmもすると画面の舗装路に出ましたが、ここがどこなのか分かりません。そこで、iPhoneに入れておいたマップルナビに活躍してもらいますが、これには「秋鹿大影林道」の名さえ入っていて助かりますね。ただ。運転しながらは見られませんので、ルートを大体頭に入れてここを左折して入り口を目指しますが、いつの間にかまた同じ林道に入って1周してしまいました(^∇^)。ここは右に行くべきでしたね。
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 今度はマップルナビを見つつ、iPhoneを左手に持ちながら進みますが、この辺は意外と細かく道が繋がっていて、間違いやすいです。往路は秋鹿大影林道からとにかく真っ直ぐに抜けてきましたが、復路は真っ直ぐではなく細かい枝道が本線と同じ太さのY字分岐になり、分かりづらくなってます。それ以前に、もう本線の入り口から北側の道を抜けて、より一層北に向かっていまして、本線から離れた格好になりますが、マップルではその先から南下して川手山森林公園を巻くように下って秋鹿大影林道に抜けるようなルートがあり、それを探して進みます。しかし、牧場のところに出たり、また異なる短い林道を抜けたりして、到達したのがこの林道入り口です。カラクリゲートはありますが、ずっと開いたままみたいですね。林道名の表記はなかったですが、何やら「赤谷プロジェクト」とか書かれた表示があり、赤谷湖にからんだ地区開発のために作られた道のようです。しかし、そのまま今はほとんど開発が進まないままになっている感じでした。マップルナビはこの道の反対側(舗装路)を進むと赤谷湖の北岸に近い猿ヶ京温泉のところに出るようになっていました。
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 この名無しの林道を南下すると、少しして再び林道入り口がありました。ここにもゲートがありますが、ずっと開いたままになっているようですね。ここまでは路面に雑草が結構伸びていましたが、走りづらい道ではなかったです。距離はあまり長くはなかったですが、秋鹿大影林道を走るなら、こっちの名無しの林道群を絡めて走るのがお得ですね。
 さて、このゲートからは別の林道になりますが、そこには古い杭が草むらに潜んでいて、そこには雨見林道と書かれていました。なるほど、この東側に雨見山がありますから、この林道を南下すれば秋鹿大影林道に出られるはずです。
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 手前の名無し林道よりも轍には草は生えていないものの、中央には草がきっちり伸びている道を9kmくらい進んだでしょうか。すると、直進する形で画像のような舗装路に出ました。この舗装路はL字に曲がっていて、川手山森林公園のオートキャンプ場に至る道です。ここを直進して少しすると秋鹿大影林道の東側入り口に近いところに出るはずです。
 落ち葉がたくさんある滑りやすい舗装路をゆっくり走ってブラインドコーナーを抜けると、目の前を大きなツキノワグマが横切って谷側の藪に逃げていきました。32年間の林道経験で、去年初めて坂城の林道でツキノワグマの親子と出くわしましたが、まさか今年も遭遇するとは思っていませんでした。大きさは間違いなくこちらの方が大きかったです。しかも単独でしたからオスなんでしょうが、何しろ10mも離れていないところでの遭遇でしたんで、さすがにビックリでした(^∀^)。
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 川手山森林公園への舗装路はほんの数キロで、ご覧のような簡易ゲートの立っているところに出ます。ここからが秋鹿大影林道になります。この支線は舗装されている上、一応ゲートもあったので、往路では入りませんでしたが、ご覧のようにゲートそのものは初めからずれて置いてありました。一応利用されているみたいですが、キャンプ場が稼動しているならこんなものは立てないので、今は正式には運営されていないのでしょうね。
 これで秋鹿大影林道にようやく入れましたが、そのちょっと前でガソリンが減ってリザーブになり、そこから車までどのくらいで戻れるのかはっきりしなかったので、さすがに心配しましたが、秋鹿大影林道に出たらもう15kmで西側入り口に戻れますから、無理にアクセルを回さない限り問題ないでしょう。
 あまり見晴らしの良くない林道をとことこ走り、Myハニーちゃんの置いてある入り口付近に戻れたのは4時半。ふとウェストバッグを見ると、中に突っ込んでいてチャックから1/4ほどはみ出していた大事なパックロッドが消えています。ガ━━Σ(゚Д゚|||)━━ン!! ちょっとさまよった時にiPhoneをウェストバッグから取り出した時にはありましたから、最悪赤谷プロジェクト云々に入る前まで戻る必要がありますが、もう日が下がってきて林間では暗くなり始めるので、バイクで走るより車でライトアップしてゆっくる走った方が見つけやすいと思い、急いでバイクを積んで秋鹿大影林道を進むことにしました。最近釣り関連で気分的に凹みまくってましたから、本当に気分はどんよりでしたが、ナンと100mも走るとパックロッドの入った布ケースが路面に\(^∇^)/ 他に車やバイクも走っていなかったので、踏まれることもなくあっさり見付かって本当にホッとしました。
 色々あってちょっと遅れてしまい、野反湖まで到着するには6時頃になっちゃいそうです。ま、釣りと言ってもただ竿を出すだけみたいなものだから、それで良いのですけどね(^∇^)v
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 野反湖には夕まづめの最後に到着できました。湖畔に下りることのできるところを探して、ダムの脇にある駐車所の脇を見ると、丁度釣り人が利用しているであろう歩道のようなゆるい斜面を発見。早速ここを下りてルアーを投げ込みます。一応ここはトラウト類が放流されているようなことを聞いたことがありますが、持っているのはバス用に使っているミノーやバイブレーション等で、スプーンやスピナーはありません。一番小さいラパラCD1を付けて投げ込みますが、魚影は稚魚ばかりで全くダメ。山奥のダム湖で水がとにかく澄んでいますが、なかなか釣れなさそうな湖のようです。真っ暗になる前に30分ほど遊んで撤収しました。
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 せっかくだから、高山村に行く前に一度万沢林道の西側入り口を走り、どこまでいけるのか確認してみました。画像は有名な1km直線区間。ここが終わってすぐのところにゲートがあって入れないようになっていました。たった2kmちょいの区間の工事のために、他の18kmが潰されているのは何とももったいないですね(;´д`)。

 この後、県道55号暮坂峠を西走して国道292号に出て、草津・白根山経由で笠ヶ岳から県道66号(旧七味笠ヶ岳林道)を山田温泉方面に向かって進み、翌日の待ち合わせ場所になる高山村YOU游ランドに到着したのはもう10時過ぎ。万沢林道は走れませんでしたが何だかんだ言って秋鹿大影林道周辺で110km走っていましたから、なかなか充実したソロツーリングになりました。さーて、次は久々のYMP仲間とのツーリングです!


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HIRO

こんにちは。
釣リーングお疲れ様でした。
色々、忘れたりしない様にメモとかで貼付けておいた方が…(笑)

ソロツーだと、思い切って行けない所も

by HIRO (2013-07-14 21:22) 

トプ・ガバチョ

>HIROさん、ちわっす!
もう最近はやたらに忘れまくるので、正直言って真性アルツかよと思い始めてます(;´д`)。
でも、全て揃っていても「何か忘れたような気がする…」と思ったりで、さすがに情けなくなります(笑。

林道は冬期の大雪や梅雨の頃の大雨、これからの台風等で、色々傷んだ道に出くわすかも知れませんね。
それにしても、2年連続での熊さんと遭遇は予想外でしたね。
by トプ・ガバチョ (2013-07-15 13:45) 

URA

おお!気持ち良さそうです。
しかも面白そう。
オフ車一台欲しくなってしまった。
by URA (2013-07-15 23:35) 

トプ・ガバチョ

>URAさん、お早うさんです!
オフロードにどっぷり浸かると、戻れなくなっちゃう魅力がありますぞ(^∇^)
トラにもスクランブラーがありましたから、あれでトコトコ走るのも楽しそう!
by トプ・ガバチョ (2013-07-16 07:50) 

堅崎山

ツキノワ熊!すごっ
林道で110Kmすごっ
トプさん本出せば!
by 堅崎山 (2013-07-16 20:11) 

トプ・ガバチョ

>堅さん、アザース!
この日に見たツキノワグマは、前に道志の林道出口で漁師さんが仕留めた1.4m位の大きさのものでしたよ。
しかも、単独だったからオスかと思われますが、ブラインドの向こうでビッグホーンのやかましい排気音が近付いても気付かなかったのかなぁ…。
本は出してみたいですが、企画しても通らないでしょうなぁ…。
今時林道関連なんて(;´д`)
前に8回くらい『クラシックカメラ専科』と言う季刊誌で執筆させてもらいましたが、フィルムカメラも今は見る影もないですから、もう無理ですなぁ。
by トプ・ガバチョ (2013-07-16 20:32) 

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