SSブログ

YMP秋ツー前哨戦@帝釈山方面 [林道ツーリング]

12年10月7日帝釈山方面G-520.jpg
 三連休の中日、YMP仲間の上田のひろさんが遠出可とのことで、関東屈指のロングダートエリアの帝釈山方面に行くことになりました。例年仲間内では、10月10日の旧体育の日前後の週に皆でツーリングに出かけていましたが、今年はいっつあんがこの三連休は用事が入っているとのことで、秋ツーは14日に落ち着きました。でも、今年に入って乗りに乗っているひろさんが、走りたくてうずうずしているとのことで、急遽7日も走ることになりました。YMPの掲示板には、久々にタナカさんもカキコしてくれて、何年かぶりにXL250Sを乗れるようにしたので行きまっせとのことで、4年ぶりくらいに一緒に走ることになりました。
12年10月7日帝釈山方面A-520.jpg
 待ち合わせは朝8時に東北道・大谷PA。上田のひろさんは上信越道+関越道+北関東道を使って、岩舟JCTから東北道に入れるので、実は意外と宇都宮~長野ってあまり時間がかからないエリアなんですよね。前回宇都宮のtototoさんが佐久まで3時間で来たとのことで、かえって横浜から信州に行くより時間がかからないことを知って、北関東道の開通が羨ましく思えました。圏央道も早いところ海老名から相模湖の方まで開通して欲しいものです。
 タナカさんは川崎からですから、ワテとあまり変わらない時間で大谷まで来たでしょうが、ワテは念のためと思い、4時半に家を出たら、何と2時間で到着してしまい、なーんもすることなく狭い軽トラの車内でぐだぐだしていました(^∇^)。やはり都内を抜けるイメージから、宇都宮方面は結構時間がかかるような固定観念がありますが、渋滞さえなければ実はとても近いんですよね。何しろ家の近くから首都高に乗り、高速道路だけで日光まで行けますから、奥鬼怒方面って今後ももっともっと走りに行きたいです。
12年10月7日帝釈山方面B-520.jpg
 大谷を8時に出て、日光道の日光ICで降りてから霧降高原道路経由で川俣大橋に到着したのが9時半頃。バイクをそれぞれ車から降ろしてすぐに始まる馬坂林道に入ったのが10時頃でしょうか。タナカさんを先頭に、皆ビンビンにアクセルを回しますので、付いて行くのが大変です(笑。
 そのタナカさんですが、最近はM井さん・T橋さんら、とにかく「スピード命」な皆さんと、四国や北海道のロングダートをガンガン走っていて、YMP仲間とは去年の春にミスッタさんの友人がゲスト参加して茂来で事故った時に、遅れてその場にやって来て以来になります。まぁ、あの時は事故でこちらのツーリングは“終了”で、タナカさんらはCRF450やら何やらで、どびゅーんと先に走っていきましたんで、ここ数年間は一緒に走ってはいないんです。4年ほど前に茂来にXL250Sでやってきて、急斜面に入って行ってバイクを倒し、Fフェンダーをグニョリとさせた時以来ですね(^∀^)v。タナカさんの走り方はほとんどシートに腰を下ろしたまま、できる限りコーナーでもスピードを落とすことなく、グリップを失わないように工夫する形で、そのために足を出すこともほとんどありません。速さは仲の良いM井さんともども、相当なものです。と言うより、他に林道で飛ばしているオフロードクラブの人達の走りもたくさん見てきましたが、彼らと肩を並べることができる腕前の人はほとんど見かけたことがないですね。藤沢組のF見くんなら充分張り合えるかも知れませんが、M井さんがKXF450でタナカさんがCRF450でぶっ飛ばすと、もうどうにも手が付けられない域に達しちゃいますね(笑。
12年10月7日帝釈山方面C-520.jpg
 こちらは上田のひろさん。7月の真田・坂城方面のツーリングでFスポークを「バキッ!」とやったので、今回は久しぶりのDT-1Fで登場かなとも思いましたが、KDX125SRを直してトランポに載せてきました。去年の春からその前の年の大事故で長らく乗れなくなっていたオフロードバイクに乗り始め、秋のツーリングではバッチリ復活して、ロングダートもしっかりこなせるようになっていました。そして今年の春と夏に走り、その速さも含めて完璧に元に戻ったようで、125と言う排気量のハンデを微塵も感じさせないほど活き活きと走っていました。元々EDレースで磨いてきた腕前はかなりのもので、彼も飛ばす時は本当に速いです。それでもしっかり対向車を意識した安全運転を心がけるのだから、トータルでとてもハイレベルなオフロードライダーだと言えます。
12年10月7日帝釈山方面D-520.jpg
 今回、タナカさんが初めて会うお兄さんを連れて来てくれました。何も聞いていなかったので「ん?近所の知り合いの青年かな?」と思いましたら、実はタナカさんの親戚の方で、年齢も30代半ばですから、既にオサーンの域に差し掛かってますね(笑。名前は「カツくん」。林道ツーリングは今まで5回くらいだそうで、そのどれもがタナカさんらと一緒に四国や北海道のダートをたっぷり走ったそうです。そのせいか開けっぷりはタナカさんゆずりでとても良いです。しかも、林道経験が5回とは思えないような安定感。いやぁ、ホントに舌を巻いちゃいました。バイクは彼のものではなく、タナカさんの所有するXL230。一応新品のノビータイヤが付いていましたが、フロントは19インチだし、タナカさんによるともう4万km以上走っていて、Rショックは抜けてただの「バネ」だとのこと。それでアレだけ走れるのは、やはりタナカさん&M井さんらの「厳しいしつけ」のおかげなんでしょうね(^∀^)b
12年10月7日帝釈山方面E-520.jpg
 最後にワテ。このところライオンのラクトフェリンなるものを3ヶ月近く飲んでダイエットを図りましたが、逆に2.5kg増えてしまいました(笑。CMではあんなに大々的に宣伝していますが、結構高価な割りにサッパリでした。脂肪を燃焼させるのは難しいもんですねぇ(ToT)。で、バイクは今使えるのはコレしかないので、F5B殿様バッタくんになります。しばらく前から突然電気系がおかしくなり、Rタイヤもブルブル振れるので、今回のツーリングの前に配線のチェックとタイヤの様子を確認しておきました。配線はタンクの下で一部外れたところがあって、それをつないで切れた玉を交換しただけです。でも、ニュートラルランプが今回のツーリングですぐ切れたので、「もしやブレーキランプも?」と思ってら、案の定ダメでした。電気に詳しいタナカさんによると、レギュレーターが逝っているとのこと。ビッグホーンのレギュレーター/レクチファイヤーは旧式のタイプで、あんな板みたいなもののどこが壊れるのか分かりませんが、前に使っていた方のものと交換してみます。タイヤの振れは、スイングアーム周りを交換してみましたが、どうにも収まらないばかりか、かえってタイヤがチェーンガードに当たるようになり、もう一度詳しく見てみると、ビードの一部が他よりも多めに横にはみ出ていました。何度かビードを落としてから、均等に耳が出るようにして空気を入れますが、何度やっても部分的に多く膨らみます。前にチューブが逝った時に、そのまま20km以上林道をつぶれたタイヤで戻ったので、何かおかしくなってしまったんでしょう。しかし、まだ少し山もあるし、今期はコレを使い切ってから取り替えようと思い(←貧乏人根性丸出し^o^)、そのまま積んで来ました。でも、途中からタイヤがチェーンガードにこすれる「シャリ、シャリ、シャリ」と言う音が大きくなってきて、気になって仕方なかったですね。やはり買い置きしてあるIRCのTR8に換えることにします(月曜に換えました~)。
12年10月7日帝釈山方面F-520.jpg
 馬坂林道では、無砂谷林道に入るところに別に設けられた川原へ下りる道を進んで記念写真を撮ろうと思いましたが、春に来た時とは様子が一変していて、度重なる雨のせいか途中の広場みたいになったところで道は消えていました。一応藪の中を入ってみますが、とても進めるような道の痕跡は見えませんでしたね。それにしても、ビッグホーンのRタイヤを外して再度組み上げた際に、Rブレーキの調整をせずに結構強めにワイヤーを引いておいたのがまずくて、ちょっとペダルを踏むとすぐロックしちゃって、前からちょくちょく出ていた症状の、「一旦ロックしてエンストしたらそのままタイヤが滑っちゃって再点火しない病」(←ナゲーよ `д´)がいきなり2度も起こって、ひとりぽっちになっちゃいました(笑。かなりべダルが下がるように調整しておかないと、すぐロックして困ったちゃんになっちゃいます。
 馬坂林道後半では、タナカさんの後ろに付いてビデオ撮影していましたが、とにかく飛ばすんで付いて行くのがやっと。跳ね石やついさっきまで降っていた雨水がバシャバシャかかるので、真後ろに付くと大変ですが、それ以前にそこまで近付けない勢いで走っています。
 そうこうしているうちに、舗装区間に入りますと、程なく川俣桧枝岐林道の入口が左に現れます。一応カラクリゲートのポールが塞いではいるものの、閉ざされていませんでしたので、そのままポールを開いて入ることができます。一応入ったらポールを元に戻しておきましたが、確かに普通の車ではちょっと大変な荒れた登りがありますからね。
 川俣桧枝岐林道では登り区間に入る前に一度川原に下りて一休みしました。すると、何台もオフロードバイクが走り抜けて行く音が聞こえますが、本当にここはたくさんの林道ライダーが来ますね。やはり首都圏からは信州より来やすいからなのでしょうが、もちろん地元栃木の人達も多いのでしょうね。
 適当に記念撮影してから出発すると、しばらく前に通過して行った大きいカウル付きのトレール車が立ち往生していました。少しすると、道も登りでどんどん荒れ出し、先を行っていたと思われる3台のバイクに追い付きました。うち2台は後ろからワテらがやってくると、少しして道を譲ってくれましたが、先頭のKLX250SRか何かの人は譲る気は一切ないようで、後ろからタナカさんが近寄ると、アクセルを開けていました。ワテはタナカさんの真後ろに付いて面白がって見ていましたが、まるで河川敷みたいに荒れた路面でも、タナカさんは余裕たっぷり。まぁ、足回りのプアなビッグホーンのワテでもぴったり付いて行けたくらいの速度、と言うより、かえってストレートではフルに回していませんでしたから、コーナーでハンドルが取られるのに気を付けてさえいれば、バイクが暴れて疲れますが、問題なく走れる感じでした。それよりもあまり無茶してコケると、フレームにモノポッドで取り付けて横に伸ばしたビデオカメラが一発でお陀仏になるのが怖いし、例の「モノポッドごとカメラ落っこち病」が出ないか心配で、ちょくちょく確認しながら走ってました(^∇^)。タナカさんは明らかに見知らぬライダーさんに気兼ねしていましたね。その時の様子がビデオにもしっかり収まっていましたが、馬坂林道後半で後ろに付いた時とはストレートでのスピードが大分違いましたもん。そりゃ、相手は譲る気がない訳ですんで、そこで強引に抜いてしまったら失礼にもなるでしょうから、仕方なしにビタッとくっ付いていたのが後ろから見ていたワテにもありありと分かりました。それでも最後まで道は譲ってもらえませんでしたけどね。と言っても、その人が遅い訳でもなんでもなく、逆になかなか上手く荒れ荒れの登りでバイクをしっかりコントロールしていましたから、充分上級者と言うレベルのライダーさんでした。
 峠の駐車場には車も結構来ていましたが、他のツーリングクラブのオサーン達も一組来ていました。7~8人くらいかな? 本当にこのエリアはオフロードライダー天国ですね。たくさんのオフロードライダーに出会って、ちょろちょろっと会話するのって楽しいですよね。その人達は、ワテのバイクにウニョっと伸びたモノポッドの先に付いたDRIFT HDカメラに興味津々だったようです。
 さて、川俣桧枝岐林道を一気に下り、国道に出るほんの手前の橋の近くにあったベンチに腰掛けて、昼食を取りつつ休憩。いつの間にかお昼になっていて、走行距離も40kmに達していました。ビッグホーンはまだまだ余裕ですが、KDXとXL230はちょっと心配なので、ここで燃料補給しておきました。その後川俣桧枝岐林道をそのまま戻り、今度は田代山林道を栃木県側から入る予定です。桧枝岐村から舘岩村に進んで福島側から田代山林道に入るためには、かなりの距離を移動しないといけませんし、田代山林道を栃木側に抜けると、実はその先の舗装区間が通行不能で、湯西川方面に進めなくなっています。ですから川俣桧枝岐林道を往復して一旦戻って、田代山→安が森と抜けるのが一番な訳です。
 途中川俣桧枝岐林道復路で撮った記念写真がトップ画像。後はとにかく一気に馬坂林道方面に下りました。
12年10月7日帝釈山方面H-520.jpg
 田代山林道は、6月にリベンジに来た時、栃木側が封鎖されて通れませんでした。その後少しして抜けられるようになったことを聞いていましたんで、本当に久々に全線を通ることができました。ただし、栃木県側の登りは、路面補修のために巻かれた細かい砂利がとにかく滑りやすくて走りづらかったです。ビッグホーンのタイヤとチェーンガードのこすれるシャリシャリ音も気になるし、何かクラッチの切れも悪くなってきて変な感じだし、どうもいけません。タナカさんはXL250Sのエンジンが絶好調だそうで、面白くてたまんないようですね。カツくんは相変わらず淡々と、それでいてかなり速いスピードを維持して走っています。ひろさんもコーナーでビシッと倒し込んで、時には逆ハンを切って走り抜けていましたが、やはり登りでは4st250ccのトルクでトコトコ進むペースと、2st125の回さないと力の出ないエンジンのパワーゾーンが明らかに違うせいか、低いギアで回転を無理して上げているために白煙を多く吐くようになっていましたね。
12年10月7日帝釈山方面I-520.jpg
 そのひろさんは、何しろ地元が信州だけに、林道には事欠かないので、わざわざ栃木まで遠征してきたことがなかったのだそうです。北信にはいくつものロングダートがあり、特に90年代終わりまで、日本一長い奥志賀スーパー林道がまだ未舗装だったですからね。中部にも中央道以南にも、とにかく林道の宝庫でしたもんね。思えば栃木北部も、何も帝釈山周辺ばかりではなく、前日光周辺や中禅寺湖周辺、那須・塩原等にたくさんのロングダートがあって、やはりパラダイスでしたね。ま、それ以前に神奈川だって丹沢や箱根・足柄に腐るほど林道があったんですもんねぇ…。昔が懐かしいです。
12年10月7日帝釈山方面J-520.jpg
 こちらは我らが丸目三車種。左から78~80年に売られて大ヒットしたXL250S。次が70~72年に国内で売られていた350TRで、右が古いように見えて実は一番新しい21世紀のバイク、XL230。見た目にSLっぽいのですが、SL230は別にXL風の井出達で売られていたので、逆に古めかしいこちらがXLの名になったと言うややこしいバイクです(笑。XR200の人達は、かなりの確率で230cc化しているそうですが、車種によっては6速ミッションもあるらしく、結構高値で中古エンジンが取引されるそうです。ちなみにひろさんのKDX125は80年代末のバイクですから、今回使った皆のバイクは、年代的に完全にバラバラでした(^∇^)v
12年10月7日帝釈山方面K-520.jpg
 田代山林道でも別のツーリングクラブの皆さんと遭遇しましたが、これで何組目でしょうか。3連休と言うこともあって、本当にたくさんのオフロードバイクに出会いました。林道を抜けて舗装路を進み、集落に入ったところで自動販売機を見付けてホットコーヒーで一服。結構暑くなるかと思いましたが、雨上がりの朝とあまり気温が変わっていませんね。特に田代山の県境の峠では、日もどんよりとした雲に遮られるようになって、冷たい風を感じました。集落では多少寒さも消えましたが、ホットコーヒーがおいしく感じられるような季節になったんですねぇ…。それにしても、ここで休んでいてもまたソロツーリングのライダーが何人か旧道から出てきましたね。
12年10月7日帝釈山方面L-520.jpg
 田代山林道を福島県側に抜けると、安が森林道の入口はほんのわずかの移動で済みます。舘岩村にはこの国道の北側にもいくつかの林道がありますが、今回は時間的に無理なので普通に安が森林道を南下して、湯西川に出る予定です。
 安が森林道の福島県側は全線ダートで、特に舘岩側はストレートな区間が長目で、かなりハイスピードになりがちです。グリップも固い砂質で、一種独特ですがなかなか良好です。滑り出しても踏み
止まってくれる感じなんです。そんな面白い道ですんで、ついついガンガン先に進みがちですが、一度トンネルのところで記念写真を撮るため休憩。でも、どうもビッグホーンのクラッチが変な感触で、切れもサッパリな状態になっていて、相当ワイヤーを引っ張っても一速に入れるとエンジンが止まってしまいます。それでも皆先に行っちゃうので、そのまま追いかけるようにしますが、スタートでエンストして上手く発進できず、回転を結構高くして一速に入れて走り始めましたが、この時点でかなり遅れてしまいました。それを取り戻すべく、頑張ってアクセルを回していると、突然もの凄く大きな音で「ブビビビビビビ…!!!!」と音がしてエンジン停止(;´д`)。「え゛?ここでエンジンがまさか逝ったのかい??? おいおいそりゃねーでしょう(ToT)」と思ってエンジンを覗き込むと、原因は以下の通り。
12年10月7日帝釈山方面M-520.jpg
 ビッグホーン・バイソンのエンジンには、ヘッドに二本のプラグが取り付けられるように、メインの穴とは別に、マフラー側(左側)にもう一つ穴が設けられていまして、そこは基本的にメクラ蓋の専用ボルトが収まっています。これがもの凄い振動のために緩んで突然吹き飛んで、圧の抜けたシリンダー内のガスでは着火せずにエンストしたんですね。この穴が笛みたいになって、丁度トラックのマフラーを改造してブピピピピと言う音を出す人達がいますが、あの音みたいになった訳です。ビデオでもそのシーンが映っていましたが、なかなかびっくりするような音で、ある意味衝撃的(笑。それにしても、こんなところが緩むなんて、全く思いもよりませんでしたが、問題はすっ飛んだ専用ボルト。これを探すべく、50mくらいのところを何度か往復しましたが、やはり見付かりませんでした。一応予備のプラグをここにはめ込めばこれまで通り使えますが、専用ボルトはもう部品としての入手は難しいでしょうね。部品取り用のF5Aのシリンダーヘッドがあったはずだから、それに付いていたらそれを利用しようと思いましたが、番手の違うプラグを差し込んでおくのも良いかな。
 クラッチの切れが悪かったのも、振動でクラッチのエンジン側のレバーを押し出すカバー(Fスプロケットカバーも兼ねる)のボルトが緩んで浮いた状態になっていました。本当にもの凄い振動なんですねぇ~。
 ひとり林道路面を注視しながら歩いていると、腕利きさんらしいXRかCRFの大型バイクが勢い良く走り抜け、しばらくして後続の集団がブンブン走り去ります。トホホ…。
12年10月7日帝釈山方面N-520.jpg
 ワテがそんなこんなしていると、タナカさんはちょっと先でカツくんの乗るXL230のエンジンがかからないトラブルをチェックしていました。シートとタンクを外し、メインハーネスの電気系を確認していますが、見た目には問題なさそう。色々やっているうち、タナカさんは、このバイクの航続距離が4st230ccの割りに意外と短いことを思い出し、もうGSに入ってから80km以上走っているので、「ひょっとして単純にリザーブになっているのでは?」と気付いてタンクを持ち上げると、微妙な重さでした。何か2リットル位入っているようないないような重さでしたが、タンクを取り付けて燃料コックをリザーブの位置にしてやると事も無げに始動しました(^∇^)。タナカさんは予備の燃料をディバッグに2本持っていて、それらを入れて事なきを得ました。
12年10月7日帝釈山方面P-520.jpg
 安が森林道の後半は、カツくんがXL250Sに、タナカさんがXL230に乗って走っていました。途中からひろさんがタナカさんの後を追いかけて先に進み、ワテはカツくんの勇姿を後ろからビデオ撮影していました。XL250Sでもこれまで通りに淡々とハイペースで走っていくのを見て、「ホントに林道を5回位しか走ってないのかね?」とにわかに信じられませんでしたが、タナカさんによると、小学生の頃から河川敷でバイクに乗っていたクチで、道理で滑りやすいダートでの走り方を心得ている訳です。それでもそう簡単には身に付くはずもないですから、やはりタナカさんらに鍛えられているんでしょうね。本当に大したもんでした。
 ワテも舗装区間でちょっとXL250Sに乗せてもらいましたが、懐かしいですね。我が家のKLイモムシくんもそうですが、この頃のトレール車から足回りがぐっと向上し、ハンドリングも軽やかになりました。ただし、Fブレーキはともかく、Rブレーキは利きませんね~(笑。こちらのF5B殿様バッタくんのカックンブレーキのロック&エンストにも困ったもんですが、舗装路でのXLは充分エンブレを利用して走ることになりますね。エンジンのトルク感はなかなかですが、元々20馬力のエンジンゆえ、そうパワフルには感じませんでした。山間部で速度を維持するには、回転を下げずに高回転で走ることになりますね。
12年10月7日帝釈山方面O-520.jpg
 安が森林道のダート区間は峠の碑のところで終了。ここから湯西川の集落まで、栃木県側は皆舗装路です。以前走った頃は、もう少し下の方も未舗装でしたし、80年代後半では湯西川から曲がって少ししたところからフルダートでしたっけ。当時は田代山が30kmに安が森が20km、川俣桧枝岐は後で開通した道ですが、馬坂林道も15kmはダートでしたね。それに途中の無砂谷林道も一周して戻ってきたら20kmは稼げましたし、この近辺だけで軽く100kmダートはクリアできました。そして一泊してから翌日は甲子・鎌房林道方面を走るか、塩那道路や大川林道を走るかしたりして、とにかくちょっと進めば別のエリアがあって、今思えば天国のようなところでしたね。
12年10月7日帝釈山方面R-520.jpg
 湯西川の集落では念のためワテだけGSに入って燃料補給しました。12リットル入るビッグホーンのタンクは意外と航続距離が長くて、燃費も普通に15km/リッターは走りますから、多分無補給でも大丈夫とは思いましたが、ここから先の県道で、田代山林道入口方面の区間が通行止めなので、その分岐を土呂部方面に進んでから、朝に大笹牧場から通って来た県道を再び使って川俣大橋まで帰らざるを得ません。この2つの県道の距離が結構長いので、ちょっと面倒な上、雨もちょっとだけ降ってき始めました。ただ、灰皿のある屋根付きのバス停のところで缶コーヒーを飲みつつ一休みしているうち、雨が上がってくれたのはラッキーでした。明るいうちに帰路を急いだ結果、川俣大橋の駐車場には5時ちょっとには到着できました。明るいうちにバイクを積んで帰り支度をしていると、いつしか周囲は真っ暗になりましたので、本当にタイミング良く戻ったことになります。この後、6時に出発し、宇都宮市内で夕食を取ってから、解散しました。
 長い道のりを走ってきたひろさんも、帝釈山エリアの林道群を楽しく満喫されたようで、本当にこちらも嬉しかったですね。タナカさんのスピードを殺さず走るテクニックや、林道初心者とはとても思えない走りを見せてくれたカツくんの走りなど、ワテも存分に楽しませてもらいました。いやぁ、林道ってほんっとうに素晴らしいですね~!(^∇^)v

 以下、当日走ったルートです。林道名と同じ色の線がダート区間で、茶色が通行した舗装区間です。ダートは合計で100km以上になります(川俣桧枝岐林道は往復)。
MAP720.jpg

 【追記】 
 馬坂林道前半から無砂谷入口の川原までと、馬坂林道後半+川俣桧枝岐林道前半の川原まで+川俣桧枝岐林道登り区間を編集した動画をYouTubeにアップしました。特に後者の11分20秒辺りから登り区間での他クラブの方に付いて走るタナカさんの様子が映っていて面白いです。

http://www.youtube.com/watch?v=gLGvxcwdvLU&list=UUEYyvVnxI2tMWZyOXsuOkBg&index=2&feature=plcp

http://www.youtube.com/watch?v=Jub-qCAcpE0&list=UUEYyvVnxI2tMWZyOXsuOkBg&index=1&feature=plcp


nice!(3)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:バイク

nice! 3

コメント 10

ゴム手

おー・・ええですねー。
山はもう寒そうですね。
ハメゴロシのボルトのヘッドってのも初めて見ましたw
ツインプラグってどうなんだろ。低速高速で
切り替えないといけないとかありましたね。
レギュレータですかぁ。
12Vならテキトーなのでもイケますよ。

by ゴム手 (2012-10-09 14:01) 

トプ・ガバチョ

>ゴム手さん、こんばんは!
朝のうちは結構寒くなるかと思い、トレーナーの上からウィンドブレーカーを着て出かけましたが、昼間の集落の辺りではちょっと暑かったですね。
夕方は曇ってきたせいもあって、やはりひんやりしていました。
ツインプラグは、同時に点火させるものではないので、言わば「手動切替式」っすね(笑。
実は使用説明書ですと何とNGKの10番が指定なんですが、んなもん、すぐカブるのは必定ですから、8番を付けています。
それでも3000rpm近辺が多いところですと、7番の方が良さ気ですから、7と8を同時に差しておこうかな(^∇^)
レギュレーター/レクチファイヤーは昔の「セレン」と言うタイプで、本当にただの板みたいなもんですねぇ。
6V用なら他のものでも代用できるでしょうから、ヤフオクで具合の良さそうなものを探してキープしておきたいところです。
でも、モトクロッサーにして電気系を大幅に外したF6ボブキャット(125TR)用のパーツもあるはずだから、大丈夫かな~。
by トプ・ガバチョ (2012-10-09 19:18) 

ひろ

いゃ~本当に楽しかったです。
あれだけ元気に走り回ると、燃費も気にしなきゃと再度痛感しました。今は筋肉痛と戦っております。(笑)

また走りに行きましょう。
by ひろ (2012-10-09 22:37) 

タナカ

お疲れ様でした!

久しぶりのXLsご機嫌に走って呉れて良かったです。
Engオーバーホール後の当たりが取れた見たいで良く回りました。

翌日はXLとXLsの洗車&整備を行い
Sのブレーキをバラして診たらライニングとドラムが
黒光りでチュルチュル此れではブレーキ効きませんね

あっ!プラグホールのプラグ(ボルト)ですが
MT250用のプラグが在ったと思いますので
探して14日に持参しますよ(同じBタイプ)


by タナカ (2012-10-10 00:04) 

トプ・ガバチョ

>ひろさん、お早うさんです!
どうでしたか、奥鬼怒方面はロングダートがたんまり残っていてよかったでしょう~(^∇^)v
来年の春には、多分沼田の栗原川林道が復旧してくれるでしょうから、是非ともそちらも走りましょうね!

by トプ・ガバチョ (2012-10-10 07:58) 

トプ・ガバチョ

>タナカさん、日曜はどーもどーもでした~!
XL250Sが好調で面白いのが、後ろから見ていて分かりましたよ(^∇^)
でも、XLがいくら好調でも、ヒビの入ったノーマル23インチ&5部山のブリヂストンのフツーのTWタイヤであれだけ平均してハイスピードで巡航できるのは、やはりタナカさんならではですね。
カツくんもタナカさん流の乗り方を会得していて、見た目に派手でないけれども実はしっかりハイペースに走っていて、本当に感心しきりでした。
XL250Sのブレーキは、フロントはKLと同じくらいの印象でした。
リアはビッグホーンより明らかに利かない感じでしたが、エンブレがあるから使えるかなと言うイメージでした。
ウチのKLXは、一時全くライニングがドラム側に当たらずに、ブレーキペダルが下まで行って止まってしまっていたことがありましたが、強力なエンブレのおかげで普通に走っていたのを思い出します(笑。

エルシノアもヘッドに二つ穴が空いているんですね。
当時の2stトレールには普通のことだったのでしょうね。
もしあまったものがありましたらよろしくお願いしますm(_ _)m
14日も楽しみですが、いっつあんが家族会議でヤバいようなら、ひょっとして21日になるかもしれませんので、ちょっと掲示板の方を気にしておいて下さいね!
by トプ・ガバチョ (2012-10-10 08:20) 

kiki

トプさん
激走お疲れ様でした。楽しそう~
カツさんですか? いいですねぇ
若い人がどんどん出てきてほしいもんです。
川俣桧枝岐がフラットに治っている様でよかったです。
去年は特に高層地帯はほとんど溝走りで、どこぞのW650乗りが苦労してましたっけ。
翌日の8日、私めは再度茂来をなぞっていました。
今年は佐久穂三昧と記憶に残る1年となりましたね。
ん~そろそろ浮気がしたくなってきたゾ。
by kiki (2012-10-13 19:17) 

ゴム手

番手10・・・なんでそんな指定w
昔って、番手気にしないといけなかったんですよねぇ。
今は何やっても関係なしですもんね~。

セ、セレン・・チラホラ聞いたことありますが
まさか現物にぶつかるとはw
バッテリーが沸騰する6Vシステムですね・・・
コイル巻いて12Vにしてデジタル進角CDIにして
ハイテク絶版トレールとかいいなあ・・趣はないけどw
湘南ジャンクヤードになんか転がってるかなー・・
ハッ・・イカンイカンwww
by ゴム手 (2012-10-13 20:22) 

トプ・ガバチョ

>kikiさん、お早うさんです!
この前のメンバーはすっ飛ばし屋さんですから、おのずとハイスピードになるのは分かっていましたが、林道初心者のカツくんがあんなに見事に走るとは思ってもいませんでした。
ノビータイヤですから、普通のオフロードならグリップは良いでしょうが、ゴロタ石の荒れた路面では、何しろロードバイクと同じようなサスに19インチFタイヤですから、やはり大変なことは確かですね。
川俣桧枝岐は登り区間は荒れ荒れのままでした。
ビデオですとあの超広角レンズのために平べったく見えますが、実際は6月後半に走った時と変わらないばかりか、かえって悪くなっている感じでしたよ。
下の方は妙に砂っぽくて、雨で湿ったフラット路面なのに良く滑りました。
田代山林道福島側の整備された小砂利フラット区間より良く滑りましたね。
ところで、8日は茂来にいってらしたんですね!
茂来は一度支線も含めて細かく走られると良いですよ。
はまったら病み付きになりそうな林道でしょ?(^∀^)
近場では愛鷹山も面白いですよ~!
by トプ・ガバチョ (2012-10-14 07:40) 

トプ・ガバチョ

>ゴム手さん、どもどもです!
そうなんですよ、セレンと言うタイプなんですよねー。
ワテはカメラ好きなもんで、セレンと言うと昔の複眼レンズみたいになった露出計が付いたカメラを思い出します。
セレン光式露出計って言うんですが、何か関係あるのかな?
ヘッドライトの光量の問題で車検が取れなくなって、今は逆輸入250登録のやつとニコイチにして乗っていますが、元のやつに付いていたレギュレーター/レクチファイヤーと交換しておきました。
仕舞い込んでいた別のボロ解体パーツにもこれがありましたんで、多分今後しばらくはまだ使えるかな(^∀^)b
ビッグホーンは元々CDIでしたしね。
ちなみに、初めからコンペ用でバッテリー取り付けスペースのないKLX250Aの方も6Vですが、以前タナカさんが12V化してくれました。
発電系や点火系はそのままで問題ないみたいですから、ビッグホーンでも12Vバッテリーレス化が可能なようです。
それにしても、前々回に箱根に釣リ~ングに出かけた時のバッテリー破裂事件は、このレクチファイヤーの突然の不調によるもんだとは思いませんでしたよ。
予備レクチファイヤーなんて、全く考えたことないっす(笑。
by トプ・ガバチョ (2012-10-14 07:52) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。