SSブログ

Frank Zappa@アナログ版 [その他・雑記]

ZappaRecords2.jpg
 しっかし、まぁ~、この暑さ、まだまだしばらく続きそうな勢いですねぇ。何でも京都では39.9℃を記録とかで…。それって熱でうなされても滅多に体験しない温度ですもんね。ワテがお風呂に入るときは40℃ジャストですが、それでも足を入れると「うゎっちっち…、ふぅ~(^o^)」ですから、それが外の空気だったらそりゃもう絶対に出かけたりしませんって(笑。
 と言うことで、このところどこにも出かけず、ダラダラとネタのない毎日を過ごしてきましたんで、ブログなぞ更新どころかすっかり放置状態でしたが、ホントに久々の更新をば(←言い訳、長っ!`д´)。
 画像は、5年前に引っ越し作業をした際にうもれていたアナログ版レコードの中で、特にお気に入りだったフランク・ザッパと言う60年代後半から90年代初頭まで活躍した天才アーチストのものです。80年代後半からCDがアナログ版に取って代わっていき、ワテも色々彼のCDをガンガン買いあさったものですが、レコードがあるんだからダブリも結構ありまして、あまり聴かなくなったこともあって、段ボール箱に押し込んだままになってたんです。
 フランク・ザッパはもの凄い数のアルバムをオフィシャルで出していましたが、日本国内ではとかく「サイケ」とか「変態」のように思われがちで、あまり売れなかったせいか、アナログ時代にはそのレコードを探してもなかなか出てきませんでした。廃盤になったものは出てきてもかなり高価で、60年代後半から70年代初めのウェストコーストロックが好きだった学生時代のワテにはなかなか買えないお宝でしたね。でも、80年代半ばまで、とりあえず廃盤になる前のチョイ古のLPなどが輸入盤で安く手に入りました。また、後半からはザッパ自身が販売できるレコード会社(つまり大手に売るレーベルだけの会社ではない)を設立し、色んなアルバムを売り出すことになったもんで、財布は開きっ放しでした(笑。しかも、古い作品でも彼はアレンジの違うやつや、ボーナストラックを入れたりして、昔からのファンにまた買わせるんだから、困ったちゃんです。実際、ワテのところには例えば2作目(国内では最初)の『Abusolutely Free』なんか、輸入盤LP・国内版LP・限定Box版LP・輸入盤CDと、同じものを4つも持っていることになりますもん(←アフォ)。今出ている彼のCDは紙ジャケット仕様になっているんだよなぁ。買わないけど。
ZappaRecords1.jpg
 それはともかくとして、長く活動していた彼のミュージシャンとしての才能は、正に天才。当然ギターの腕前も超一級ですが、単なる早弾きなんぞはちょっとしたギタリストならそりゃもうゴロゴロいる訳で、彼はそう言った類の奏者とは違いましたね。トータルで音楽を創り上げると言うか、それこそ騒音でも音楽にする人でしたもんね。でも、彼の創作ベースは古いジャズが根ざしていたことは確かなようで、一見、いや一聞すると訳分からなくなりそうな前衛音楽っぽいものも、ちゃんとジャズっぽいところがあって、聴いているうちに引き込まれちゃうんですよね。
 考えてみると、ワテが本格的にロックを好きになったのは大学生になった初めの頃。当時映画『地獄の黙示録』で使われていたドアーズの「The End」と言う曲に興味を持ったことがきっかけでした。で、まずはドアーズから60年代終わり頃の有名グループのものをガンガン聴いてました。丁度仲の良い友人に、ブリティッシュロックが好きなやつがいて、ワテのアメリカンロックだらけのレコードと聴き比べをしてましたっけ。
 そう言えば、ビートルズ好きのやつもいましたが、ワテは一枚も持っていなかったように、もっとドロ臭いブルース系のロックが好きで、どうもグループサウンズのような明るい曲から変化していったビートルズ的なサウンドには興味が湧かなかったんですよねぇ。今思うと不思議ですが、ナゼだろう?
 あの頃はホントにレコードを良く買ってましたねぇ。ウォークマンが一層コンパクトになって、長距離を電車で通学している最中もずっと小さなヘッドホン(イヤーホンじゃないっすよ)を付けて聴いていましたもんね。
 色々聴いていくにつれ、好みはサンフランシスコのサイケデリックサウンドに向いていきまして、中でもQuicksilver Messenger Servisと言うバンドのボーカルであり中心的存在だったディノ・ヴァレンティが特に好きで、今でもクイックシルバーの曲を車の中でしょっちゅう聴いています。
 フランク・ザッパのアルバムは、興味があったんですが、多くが廃盤で、なかなか中古でも出てこない上、何しろ古いものは高かったですから、たくさんのグループを聴いた後にやっとたどり着いたと言う感じでした。たまたま見付けた上記『Absolutery Free』で、初めて聴くタイプの滑稽なものから、ヘンテコかつ真面目なものまで、一気に聴かせる内容で、一発で参ったもんです。以来、ずっとザッパのレコードを探しては買うことを繰り返してきましたが、彼は当時どんどん高度に膨らむ自分の音楽の実現のために、メンバーを何度も入れ替えて30年も活動してきた人ですから、時代によって曲調や方向性がガラリと変わるんですよね。ワテはウェストコーストロックが好きだったので、69年までのオリジナルメンバー時代のThe Mothers of Inventionと言う名の頃が最も好きで、音楽から色々なことを模索していたザッパに、レコードデビュー前からのメンバーが、引きずられて行ったような感じの頃とでも言いましょうか。このマザーズのイメージからサイケ的なイメージを持たれがちですが、ザッパはアシッドを極端に嫌った人で、当時のロック界に蔓延していたLSDなどでワープした音楽を、彼は曲の中でガンガン茶化してました。また、エロネタ・グロネタの詞も多く、これも自分が好きだったのではなく、笑いのネタとして馬鹿にしていたんです。でも、知らん人からすれば、変態ロックと思っちゃうんでしょうね。とんでもないことに、ステージでザッパがウ〇コを食ったなんて言うデタラメな話がまことしやかに語られたんだとか(笑。他にも当時のアメリカの社会風俗などをネタにしたものや政治批判モノまで色々ありましたが、もちろん大真面目に作ったものもタップリあって、何から何まで面白く感じたものです。
 ザッパの音楽は70年代から本格的に前衛ジャズっぽくなっていき、彼の無茶苦茶難しい音符をしっかりこなせるものでなければバンドに加われなかったんですが、こうなるといくらそこそこしっかりした技術を持っていても、初期メンバーはそんな完全な技術を持っている訳ではないから、最早不要に。69年にマザーズは一旦解散。その後一部残したメンバーに新たなメンバーを加え、新生マザーズとなりますが、実際のところザッパ・バンドでしたね。また、コンサートのツアー毎に何人ものメンバーが変わり、オーケストラも加わったりで、とても入れ替わりが複雑になってきます。
 そんな70年代半ばや後半にもいいアルバムはたくさんありますが、気楽に入るなら69年のマザーズ解散直後に個人名でリリースした『Hot Rats』と言うアルバムですね。大半がインストゥルメンタル曲ですが、初期のジャズロックを聴くにはもってこいです。なんとイギリスでヒットチャートNo.1になったアルバムですから、多くの人が心地良く聴けるはずです。
 話は長くなりましたが、この大ザッパも94年には癌で他界。今も家族が会社を経営し、大量の未発表音源などをCD化して新作を出していますが、ミュージシャンとしてよりも、一生の大半を「音」の追究に費やした彼の生き様は、誰も真似できないでしょうね。


nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 3

コメント 2

snakeandscorpion

ご無沙汰してマス!
音楽ネタも深いですね。サスガです。
自分も学生時代ロックにどっぷり浸かったのでそれなりの数の音源を聞いてましたが、ザッパに関しては全くかすりもしてません(苦笑
改めてロックという土俵の広さを感じてしまいました。クルマついでに音楽談義も楽しそうですね!
by snakeandscorpion (2010-09-08 10:37) 

トプ・ガバチョ

>蛇蠍さん、ちわ~。
いやぁ、マジで学生時代は色んなウェストコーストのバンドのLPを聴きまくりましたよ。
現在も200枚くらいが段ボールの中に埋もれてますが、他のも引っ張り出して専用のラックに入れて置いとこうかな。
いつでも聴けるようにしないと、すっかり忘れちゃいますもんね。
ブリテンモノはそんなに持ってはいませんが、アニマルズとボンゾドッグバンドは好きでしたから、皆持ってます。
それにしても、学生時代はギターなどの楽器を一緒にやる友達が回りにいなかったせいか、自分で弾いて楽しむことはなかったのが今思えば残念。
社会人になってフェンダーのストラトキャスターを買ってやる気になった時期もありましたが、やはり一緒にやるような仲間がいなかったこともあり、気分も盛り上がらないままフェードアウト…。
ま、多くの場合こんなもんでしょうね(笑。
by トプ・ガバチョ (2010-09-08 13:09) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。