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使えるかな@イタカメ [イタリアンカメラ]

PeB.jpg
 しばらく前にボロボロのものを入手して、何とかある程度見られるまでに直しといたイタカメですが、問題は蛇腹の老朽化による光漏れが激しく、とても写真を撮ることはまだまだな状態でした。これを何とかすべく、ちょいと分解してレンズのクリーニング等をしておきました。
 このカメラ、メーカーは「PeB」と言い、「P&B」をイタリア語で示したものなんですが、製作年は戦時中の40年頃。トリノに会社がありましたんで、Ropoloと言うディーラーを通じて売られたそうです。PeBにはこの他、2機種がありますが、戦後はこの名ではカメラを作っていません。
 このPeB Audaxは同じ蛇腹フォールディングカメラのImperoの廉価版のようなもので、レンズがAnastar 105mm F8になっていることと、透過ファインダーになっている点がF4.5のレンズと反射ファインダーを持つImperoと異なりますが、かえって今ではミラーやレンズの曇った反射ファインダーよりも良いかも。
 シャッターはT(タイム)、B(バルブ)、1/100・50・25秒の3速で、絞りはF8・11・16の3段階。これで120フィルムの6×9判になります。
PeB2.jpg
 レンズはノンコーティングのトリプレット(3枚玉)で、シャッターと絞りは2枚目と3枚目のレンズの間に入ります。なかなかしっかりしたものなんですが、ヘリコイドが前玉回転式なのはともかく、ここがベークライト製なのが困ったもので、レンズの固定もリングネジで止めるのではなく、Oリングの一部を切ったスプリングリングで止められています。かなり内側が白濁していたのですが、何しろ特殊なコーティングなど皆無ですから、ただの汚れで、分解して水洗したらくっきりしました。
PeB3.jpg
 問題はやはり蛇腹。調べてみると、「完全遮光テープ」なるものが売られており、これを早速注文しましたが、かしめてある爪を外して蛇腹をボディから剥ぎ取ると、硬化した接着剤や錆などで、赤茶色いカスがぱらぱら落ちてきます。装着する時は超強力両面テープを使う予定ですが、遮光テープの到着までしばらく時間がかかるので、この間にボディをもっとすっきりきれいにしておこうかな。
 仕上がったら直ぐに写真を撮ってみたいですが、さて一体どんな写りになるのか、今からわくわくしちゃいます(^∇^)v
http://www.topgabacho.com/

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