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ORMAFテスト@かもめ町 [イタリアンカメラ]

11年2月26日Delta.jpg
 前回アップした証明写真専用の五眼レフ、ORMAFのテストをすべく、天気の良かった今日の昼にいつもの散歩コースに行ってみました。ただ、ORMAFは固定焦点で、人の顔が枠いっぱいに写るよう、結構前の方でピントが合うようになってます。上部に付いているピントグラスで確認すると、どうも1.2m程度のところにピントの山がくるようです。ですから、外でのスナップ等の手持ち撮影には当然使えないんですが、目一杯絞り込んでf16なら被写界深度で多少はナンとかなるかと淡い期待を抱いて、フジのインスタントフィルムFP100Cをカメラのフィルムバックにセットし、でる太くんに積み込んでかもめ町に向かいました。
 思えば、ワテはポラロイドフィルムのカメラは初めて使うので、使い方は知っていましたが、不慣れなもので、フィルムのセットが妙にやりづらくて手間取りました。そして、黒い遮光紙を引き抜き、1枚目のフィルムを使えるようにしておきましたが、フィルムを引き出すつまみになる白い紙の帯が出てきません。ちょびっと先が見えてますが、何をしても出てきませんので、そのまま一枚だけ撮って感光させ、一旦帰宅して紙を引き出そうとしますが、何をしてもダメ。仕方ないので、ダークバッグの中で一度カメラからフィルムバックを外し、紙の帯の先端を出してセットし直して1枚目を引き抜きますが、もの凄く固くて、1枚目と2枚目が一緒に出てきました。当然、中に塗られた現像液もつぶれ、まともな状態にはなってませんでした。
 3枚目からは紙の帯もちゃんとフィルムバックの出口に出ていて、とりあえず使えそうだったので、またこれを持って成層圏くんでかもめ町に行くことにしました。
11年2月26日OrmafテストStratos.jpg
 このカメラのレンズは125mmと言う中判カメラでも長めのものですから、縦位置で成層圏くんが前後いっぱいに入るようにするには、10mとちょっと下がらないといけません。ピントは1.2m程度ですから、さすがに10倍ものピント位地のズレは、いくらf16まで絞ってもカバーできるはずはないようで、実際写した画像はボケボケでした。
11年2月26日OrmafテストStratos2.jpg
 しかも、3枚目のフィルムは、中心部が幅広く感光していますが、この幅は例の白い帯を引き抜こうとしていじくっていた時に光漏れしたものでしょう。右のものは下に現像されていない部分ができてしまいましたが、フィルムを引き抜く際に、力を満遍なく掛けていなかった結果、上手くいかなかったのでしょうが、インスタント・フィルムって結構慣れが必要なんですね。
 画像はやはりボケています。この程度の大きさで見る分にはそれなりに見えますが、やはりスナップでは使えそうにありません。せめて3m程度のところにピントがくるように、レンズを引っ込めるかフィルムバックを前に出さないといけませんが、そうすると証明写真ではキツくなります。やはり、専用カメラを他で使うのはヤめといた方が良さ気ですね( ´∀`)ゞ
11年2月26日ORMAFテスト3.jpg
 そんなこんなしているうち、珍しくかもめ町が「ウ~カンカンカン…」と消防車がたくさんやってきました。どうもバス停付近にある倉庫の中で出火したようで、倉庫から警報音が聞こえていましたが、煙は見えませんでした。消防車のホースが建物の中に伸びていましたが、外からは良く分からない状況でした。
11年2月26日Stratos2a.jpg
 で、我が成層圏くんはと言うと、前日に1日がかりで液の補充&充電をしておいたバッテリーを助手席に置いて、1年前まで使っていた古い方のバッテリーを使ってエンジンを掛け、かもめ町にやってきましたが、撮影後に充電した新しい方のバッテリーに取り換えてみると…、掛かりません…。 実は液補充の後、充電器を全自動モードにしてそのまま1日置いておいたのですが、充電器を外そうとして確認すると、フル充電後に自動ストップになったまま電気が送られず、逆にバッテリー側の電気を使って、充電量を量る充電器側のランプが点いていました。それで電気を少なからず食われたのか、充電量50~75%のランプが点いていまして、気にはなっていましたが、案の定それではダメだったみたいです。
 とりあえず、古い方のバッテリーをもう一度引っ張り出して、ケーブルでつないでエンジンを掛けますが、これも当初上手く行かず、ヤバヤバ状態。「ヲイヲイ、バッテリーを2つ持っていてダメなんかい! 向こうは火事なのに、こっちは火が飛んでくれないのかよ~!」とさすがにヘナヘナっとなりそうでしたが、何回かチャレンジするうち普通に回ってくれました。古い方はフル充電させてませんでしたから、帰宅後5時間くらい充電しておきました。新しい方は車に載ったままですから、明日にでもまたゆっくり充電してみます。それでもダメなら、諦めて新しいものを購入しますが、まだ1年1万km未満ですから、どうも釈然としませんけどね~( ´д`)

ORMAF@イタリアンカメラ [イタリアンカメラ]

ORMAF520A.jpg
 昨年末にeBayオークションで何気にぶらぶら覗いていたら、eBay.itのサイト内に面白いカメラが出ていました。前から知ってはいましたが、手元にあるイタカメ本に出ている長方形の箱に四つのレンズが付いているものとはちょっとデザインが異なるものでした。
 その名はO.R.M.A.F. Speed Master 408と言うモデルで、ポラロイドフィルムを使って一度に4枚のパスポート写真を撮るもので、レンズはLuxlight 128mm f5.6となっている単玉です。一応シアン系のコーティングが施されています。
 シャッターは1枚の板に4つの丸い穴が空いたものが2枚あって、それぞれが上下するギロチン式。1/100秒の単速ですが、正面下部にダイアルのようなノブがあり、これを-側に回すと多少スプリングの力が強まってスピードが強まります。+側にすると遅くなって、イメージ的に1/50・1/100・1/150の3速と言った感じになります。
 4つのレンズの中心部にあるノブは絞り用。内側にこのレンズフードくらいの面積の薄い金属盤
があって、そこには大中小の3つの穴が並んだものが各4つ配されています。つまり、計12個の穴が空いている円盤を回転させることで、四つのレンズに同じ大きさの穴が当てはまるようになっている訳。これらはf8・f11・f16で、開放にはなりません。単玉ですから、f5.6だと問題が生じそうですから、これで良いのでしょう。
ORMAF520B.jpg
 インスタントフィルムバックの取り付けは半円形のノブを回して固定。反対側は付いていませんが、先にそちらを噛み合わせ、この画像の後ろの上下にあるノブを回して出っ張り部分をフィルムバックの端に乗せて外れないようにします。
 側面のノブはシャッターのボタンならぬレバー。これを上に引き上げる(と言うより下から押し上げる)と最上部のちょっと手前で「カチャン」と音がしてシャッターが切れます。そのまま摘みを下げると遮光板も下がって元に戻ります。
 正面中央上部のレンズはビューファインダーのようですが、実は反射板の入ったレフレックスファインダーのレンズです。つまり、驚異の5眼レフと言う訳です(笑。上部に覗くところがあって、そこに擦りガラスの板がはめられています。これでピント位置を確認するんですが、カメラ自体はスタジオで固定して使うものだけに、ヘリコイド機能はありません。1~2m程度の位置でレフファインダーを確認しつつ、被写体ないし自分が前後してピント合わせすることになります。
 向かって左後ろに付くファインダーはアルバダ式のビューファインダー。パララックスももちろん補正されていますが、ちょいとテキトーですね。
 ボディはプラスチックと言うよりベークライトみたいな重たい感じの樹脂製。本体はざらざらした砂地塗装を施してあるような感じですが、これは型自体に施された形になります。さすがに当時のプラスチックの質の問題からか、底部の三脚座のメスネジをはめ込んだ部分の表面がひび割れ気味になってます。また、シャッターのノブも実は割れてしまっていて、ボタンのような状態になってましたが、自分でエポキシパテを盛って指掛かりの良い形にしましたら、オリジナルもそっくりな形でした(笑。
 ところで、このO.R.M.A.F.と言うカメラメーカーは、1962年のL.A.I.F.E.と言うところから発売されていたCELERと言う長方形の箱型4眼カメラから始まります。その後ORMAF CELER 105となり、107からポラロイドフィルムを使うようになります。CELER 128からは、それまでのOfficine Galileo製のTerog105mmレンズから、どこ製かはっきりしないLux 128mmレンズが使われるようになり、128Rではレフレックスファインダーが入ります。
 60年代末頃、ボディデザインを一新して出たのがこのSpeed Master 408で、72年には正面のプレートの色とロゴを変えただけの508が出ていました。実はこのメーカー、今でもスタジオ用証明写真専用カメラを作っていて、健在なんですよ。こんなちっとも売れなさそうなカメラですが、特殊だからこそ生き長らえたのかな? でも、カメラ自体の作りは簡易カメラ並ですし、全くもってヘンテコなプロフェッショナルカメラですね。

PeB修理&テストwithファルコ [イタリアンカメラ]

10年5月30日PeBとFalco.jpg
 先日アップしたPeBのレンズ回りの分解クリーニングが終わり、蛇腹を外したままにして、「完全遮光テープ」の到着を待っていましたが、なかなか送られてこないので、似たようなものを近くで買い求めて蛇腹の補修をやっちゃいました。
10年5月26日PeB修理1.jpg
 蛇腹は丈夫な紙で出来ていますが、何しろ大戦中の頃のものだけに、金属部分の錆ともども悪くなっていくのは当然です。このように特にひどい部分は針穴程度ではなく、完全に切れて破損状態。実は下側の折り目にもいくつか小さな穴が見られ、この2列を前から後ろまでテープで塞ぐことにしました。
10年5月26日PeB修理3.jpg
 レンズ&シャッターユニットと蛇腹を外したPeB Audax。内部の汚れも簡単にお掃除。でも、錆は困ったもんで、なるべく錆止め剤を使いたくないこともあり、赤茶けた表面を磨くだけにしておきました。
10年5月26日PeB修理6.jpg
 蛇腹2隅にテープを内張りし、後端に超強力両面テープの最も薄い黒のものを貼って本体に取り付けました。わずかにテープの端が見えていますが、元々このフィルムレールのような枠は、実際にレールの役割は果たしていなく、ただのトリミングの枠ですから、でこぼこしていて平坦ではありません。どの道トリミングされるのですから、多少テープの端が出ても問題なしな訳っす。フィルムの平面性を維持するのは、枠の左右に立つ2本のローラーで、この棒がくるくる回ってフィルムをスムーズに送り出すだけでなく、ピント面を決めています。
10年5月26日PeB修理8.jpg
 一通り作業が済んで生き返ったPeB。早速ちゃんと写るかどうか、似たようなレベルのカメラを引っ張り出して写りを比較しながらチェックします。その相方はトップ画像の右側のもので、同じイタリアはFerrania社のFalco。登場はPeB Audaxより多少遅い46年で、こちらは保存状態が非常に良く、蛇腹もレンズも全く問題なし。半世紀以上経ったものが未だビンビンですもんね。ちなみに50年頃に出た同じフェラーニアのファルコシリーズのフラッグシップ機、ファルコS型もありますが、こちらは多少使われて来たらしく、程度は良いものの蛇腹の状態が微妙でした。
 では、今回の主人公のPeBくんはどんな写りを見せてくれたでしょうか…。
100530PeBtest2.jpg
 まず、天気が怪し気で、さっさと切り上げた29日。でる太くんに乗りつつ接着剤の買出しに出かけたその日です(前のレポ参照)。
 フィルムはイルフォードFP4で、現像は同社のID-11を2倍に希釈しました。それをいつものごとくエプソンGT-X750でスキャン(1200dpiで取り込み)し、520ピクセルに縮小しています。
 実は一番最初に、近所の廃屋を撮りましたが、何度か蛇腹を伸び縮みさせているうちに、補修していない側が駄々をこねたようで、このコマ辺りから右上から横にかけてと、上部に光漏れが出てきました。この画像でははっきりしませんが、右上にわずかに出ていますね。
 左右の光量低下は、3枚玉ノンコーティングレンズでは仕方ないところ。ちなみに絞りはf8開放で、シャッタースピードは1/100秒です。
100530FalcoIItest1.jpg
 こちらはフェラーニア・ファルコで撮ったもの。レンズは2枚玉のアナスティグマティコで、ピントは無限遠。やはり周辺部が光量低下していますが、コントラストがPeBより明らかに劣っていますね。遠部の解像力も劣っています。
100530PeBtest5.jpg
 今度は30日にかもめ町に持ち込んでテストしたもの。PeBアウダックスは何度か蛇腹の開閉を繰り返していたら、ご覧のようにはっきり光漏れ。現像後にチェックしたら、テープを貼らなかった側にピンホールのような小さな穴が。丁度中央上部の光漏れの左横に黒い点がいくつか見えますが、これは痛んだ蛇腹の繊維が欠けたものがフィルムに付いたものです。しかし、このチープな蛇腹カメラのレンズの解像力はなかなかのもの。四隅の像の流れも少なく、結構しっかりしたコントラストとともに黒がつぶれずにそれなりに階調も豊かで、なかなかの塩梅です。
100530FalcoIItest2.jpg
 こちらはファルコにて。ちょっと近くなってますが、ピントは無限遠です。でも、左上の建物が像の流れにより、完全にボケたようになっちゃいました。周辺光量低下は3枚玉のアウダックスより顕著で、中心部はフレアの影響で霞んだように見えます。コントラストが低いために、ボンネットの白が飛び過ぎず、細かい明暗が付いているのは悪くありませんが、スカッとしないのは仕方ないですね。
100530PeBtest7.jpg
 最短撮影距離は、アウダックスが1.5mで、ファルコは4.5feet。アウダックスをこの条件で撮影してみましたら、しっかりリアホイール付近にピントが来ています。絞りは開放(f8)ですから、シャッタースピードを1/50秒に落としています。微妙に左端の砂利が流れたように見えますが、これは像の流れではなく、石のそのものが斜面を流れるように落ちかけているものです。実際、その上下にある木の板や柵は流れていません。なお、右端と上部の光漏れ部分は多少トリミングしています。
100530FalcoIItest4.jpg
 フェラーニア・ファルコを最短の4.5feetの位置に合わせて撮ったものがこちら。ピントはテールランプ付近にきました。リアホイールも何とか被写界深度内ですが、左側の柵を見ると明らかに外へ画像が流れていますね。ピントのボケもありますが、像の歪みも重なって、遠くのコンテナがかなり菱形になっています。ピント自体の精度は悪くないですが、やはりレンズの性能はPeBアウダックスの勝ちかな。
 今度はもう一度PeBの蛇腹の四隅を全て遮光テープで補修し、撮り直してみたいですが、フェラーニア・ファルコもみすみす負けてばかりはいられませんので、ファルコSでリベンジですな(^∇^)。


クリスタル3s@作例 [イタリアンカメラ]

Kristall_3s.jpg
 かつてイタリアでは優れた職人さんが小さな工場を構え、いわゆるカロッツェリアとして様々なジャンルで活躍していましたが、これは精密機械工業でも然り。と言うより、19世紀などでは彼らが世界をリードしていた一員と言っても過言はありませんでしたね。ただ、20世紀も大戦後となると、大きなパトロンを後ろ盾にして、その下で細々と生産を続けるやり方では世の中に付いて行けません。そうした職人気質の工業では世界の急速な消費社会に遅れを取るのは目に見えています。写真工業界もご多分に漏れず、多くが衰退し、消えて行きました。
 このKristall 3sと言うカメラは、1950年頃にキナーリア・ドメニコ(Chinaglia Domenico)と言うベルーノにあった工場が、ミラノの卸問屋のグイド・ノニーニをパトロンに迎えて売り出したカメラで、いわゆるライカ・コピー機になります。確かにヤヌアよりもバルナック・ライカに似ていますが、そっくりに作った他国のコピー機とはやはり違いますね。何よりカメラの「顔」とも言うべき軍艦部のデザインが随分変わっていますでしょ? ライカのような複雑な線ではなく、ファインダー部を四角く切り抜いてカバーをかけたような、あっさりとしたものになってます。ライカではIIIbまでのファインダーカバーが別体のものを参考にしているのか、本体もダイキャストの一体成型にはなっていません。ただし、スローシャッターが前部ではなく上部に持ってきたのは大正解。全くジャマになりません。
 クリスタルはこのデザインで、まず2型を出し、それに1/1000秒を加えた2aと距離計のないスタンダードを発売。直ぐにシンクロ接点を加えた2sになりますが、同時にスローシャッターを加えた3sを最高機種として発売します。53年になって前にもご紹介したクリスタル53に進化し、廉価版のRを50年代半ばに送り出した後、60年頃に終了。と言う具合ですから、日本のメーカーとは違って、やはり生き残るために新たなものを開発すると言うより、従来のものを頑なに保守する姿勢が道を閉ざしたんでしょうね。
PhotoKristall3S1.jpg
 クリスタルのレンズはステイナー5cm F3.5が標準で、レンズ構成は3群3枚のトリオター型。フランスのソム・ベルチオのF2.8やドイツのシュナイダーのクセナーF2などのレンズも選択できましたが、今となってはその辺はたくさんあるので、自社銘柄のSteinarが付いたこの個体は当時一番格安でも、今や一番貴重ですね(笑。
 フィルムはやはりアグファVista100をナニワカラーキットで現像していますが、このレンズの色合いはなかなかニュートラルで好みです。ちょっとアグファでは赤味がきつくなる傾向にありますが、フジではまずニュートラルです。ただし、解像力は別銘柄の兄弟機種、Wega(ヴェガ)に付いていたトリクサー(Trixar)の方が良い感じ。実は同じところが作っていたレンズなんですけどね(^∀^)。
 このカメラを肩に掛けて近所をブラブラしていた時に見付けた子猫2匹ですが、一方の茶トラは堂々と板の上に座っているのに、トラの方は下に降りたいのに降りれないようで、いかにもこわごわとポストのところに前足を出しては引っ込めていました。あんまり可愛らしいので、ついついパチリ。スピードは1/200秒で絞りはf5.6程度です。かなり近寄っていますが子猫達は「オレ、知らね」&「それどころじゃないっつーの!」と言う感じで面白かったです。

ヤヌア@作例 [イタリアンカメラ]

2Janua520.jpg
 ついにSo-net Photoのサービスも終わり、何点か作例を向こうにアップしていましたが、それも公開の場を失ってしまいましたので、こちらに細々とアップして行くことにします。まあ、わざわざアップするような立派な写真でもナンでもないんですが、画像を取り込んでありますから、せっかくと言うことで(^∇^)v
 今後はカメラの紹介と併せて適宜アップしますが、まずはこのイタリアンカメラのJanua(ヤヌア)から。
 1948年にSan Giorgio(サン・ジョルジョ)社で製作・販売されたライカ型35mmフォーカルプレーン機ですが、本家のライカとは、布幕横走りシャッターと言う基本構成以外はことごとく違う作りになっています。何しろレンズマウントは専用のバヨネットで、シャッターダイアルも不回転式ですから、構成は同じでも機構は真似ないイタリアの職人の気概を感じるものです。
PhotoJanua1.jpg
 レンズはEssegi(エッセジー)5cm F3.5で、テッサー型の3群4枚構成。基本的にとてもシャープなイメージですが、現代のカラーフィルムでは、銘柄によっては若干黄色味(と言うより緑味)がかった描写になります。本来は冷色系なんですがね。この作例はアグファVista100で撮ったものですが、現像はいつもの通りナニワカラーキットでやってます。それをエプソンGT-X750でスキャンしていますが、ネガフィルムゆえ自動補正をかけることになりますので、本来のレンズの色合いが多少スキャナーで変えられることはあります。また、スキャナー自体がちょっと古いのか、解像度を高くして取り込んでも、ずっと以前使っていたあまり解像度を高くできないニコンのフィルムスキャナーよりも、かえって精度が悪いように感じます。フラットベッドスキャナーはやはり限界がありますね。
 いずれにせよ、ヤヌア自体の描写はシャープで骨太なものが多いので、性能は決して悪くないです。ただし、60年代以降の国産ガウス型レンズと異なって、詳細な描写はそう得意ではありません。進化したコーティング技術の差が表れますね。

 
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