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成層圏君@その昔 [ランチア・ストラトス]


皆さん『ピットイン』と言う月刊誌をご存知ですか?
最近は見たこともないので、とっくに廃刊になっているのかも知れませんが、ここでご紹介するのは今を去ること16年ちょい前のものでして、な~んとこの本に成層圏君が使われているんですよ~(^^)
と言っても、ワテはこの時点ではデルタ16Vに乗っていましたから、まだ当然ワテの手元になかった頃でして、「ストラトス乗りてー!」病にかかっている真っ最中でした。
ですんで、ちょっとでもストラトス記事があるとその本を買っているという塩梅でしたが、さすがにこの『ピットイン』を良く探し当てたもんだと後で思ったもんです。
何せ、当時流行っていたアンチャン路線の雑誌でしたし、象徴的なのは後ろの方のページのカラーグラビアではハイレグ・レースクイーンの画像をいっぱい並べている特集があるように、ランチアWRC萌え~なワテとは完全に無関係な内容の雑誌でしたからね。

ところで、ストラトスの記事内容はどこにでもあるようなもので、やはり誤記も結構あって正直言って印象に残らないものでしたね。
他誌にも色々なストラトス記事がありましたので、「とりあえず読んだ後には、まず二度と読まないだろうけどとりあえず取っておいた本」になったのは言うまでもありません(笑。
しかし、冬になってストラトス購入が現実になって、いよいよ我が家に来てから「おや?そう言えばこんな感じのエンブレムのない白いストラトスを何かで見た記憶があるような…??」と思い、片っ端から雑誌を調べてから確認し、「そうだー、このボロだよー」と嬉しくもない感慨にふけったものです。
何しろまだバブル真っ只中でしたから、本当にスーパーカーと認知された車の高かったこと。
フェラーリ308でも千諭吉はしましたからね。
F40なんかが出た時は確実に億だったし、会社の同僚が横浜市郊外のワンルームマンションの一室を1800万で買っていましたっけ。
思えば凄い時代でした。
ストラトスを探していたワテは、しょっちゅう町田のショップに展示されていたオレンジのやつ(思えばあれもエンブレムなしでした)を、『GTroman』のストラトスの回に出てくるキャラと同じように、窓に貼り付くようにして見ていました(ホストはしてませんでしたよ^^)。
前にも書きましたが、それが2,8で千葉にあった青いやつが3,5(それぞれx1000)。
当然夢のまた夢ですから、このボロがかなり高くても、まだ無理すれば手の届く範囲でしたから、気の遠くなるようなローンを組んで「たとえボロくても、本体が傷んでいなければきれいになる」と前向きに考えて、半ば強引に購入したんですね。
こう言う時には頭の中が沸騰中ですから、何でもポジティブに考えてしまうもんです(笑。
到着した車体は、もちろん前もって確認したものですが、冷静な目で見るうちに、「こりゃ~、かなり苦しい思いをするだろうなぁ~」と予感させるものでした。
当時のイタい様子がこの雑誌からも垣間見えるのでちょっと上の左側ページを拡大してみます。


分からない人でも良く見ればお気付きでしょうが、小さな5つのメーターのうち、上二つのメーターのリングが違うでしょ?
左側(と言うか中央)のものにだけメッキのリムが付いていますが、これは他の同じヴェロア社製ですがフェラーリ308で使われたもので、文字板のデザインも異なるものでした。
ハンドルに隠れて全く分からないのですが、下の左側のメーターも本来アンメーターなんですがナゾのメーカーのボルトメーターが付いていました。
しかもイタリア製ではないようで、「VOLT」とこれだけ英語表記。
内装も全部安っぽいものが国内に中古で入ってきてから取り替えられたのですが、どうもアチラではプライベーターが草ラリーかダートラに使っていたらしく、ウィンドーがとても薄い一枚板のものが使われ、なおかつ大変な数の細かい傷が縦方向を中心として放射状に付いていました。
さすがに雑誌ゆえその全てがはっきり見えることはないですが、たくさんの傷が見えるでしょ?
実物はいかに凄いか、ご想像できることでしょう(^^)
ただ、足回りとエンジン、駆動系の基本部分はしっかりしていて、特にエンジンはOHした直後だったそうです。

でも、色々と変なパーツに取り替えられていて、最後のこの見開き画像でもお分かりの通り、ホイールがナゾの3ピースの国産品がはめられていたのなんかは正に象徴的っすね。
ちなみにオリジナル・ストラダーレのカンパニョーロ(14インチ)もちょっと欠けて白く塗られてはいましたが、4本付いてきました。
ライトもシビエ、ウインカーレンズも片方はナゾの加工品、マフラーはワンオフ、点火系は和光、サススプリングは前赤・後白と言うように違う色付き、バッテリーも前に移動と言う具合に、そりゃもう滅っ茶苦茶。
こんなんで良くあの値段で逝ったもんだと思いますが、最も高いものからすると半額でしたからねぇ。
それにしても、後で少しずつパーツを集めては交換し、3年間で何とか見られるようになりましたが、今のようにインターネットなど皆無の頃に良く色々なものが入手できたもんです。
実はまだやっていないところも多々ありますから、バッチイことに変わりはありませんがね。
今こうして見ると、エキパイの錆が結構進行してるのも見て取れますから、金銭的な余裕があったら細かいところの錆も合わせてきれいにしてやりたいところです。

P.S: 雑誌の記事はそのまま読めるようにはできませんので悪しからず。


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hiro

オーナーでしか分からない内容に読み入ってしまいました。
やっぱり このような車に乗るには情熱が必要ですよね!
我が328は、かなり良い状態で入手しましたが
それでも手を入れたい部分がアッチもコッチもという感じ
しかし部品の供給が既にストップしているため苦労しています。
by hiro (2007-09-16 00:39) 

HIRO

こんにちは。
やはり欲しい物を探している時には、物があるというだけで冷静さを欠いてしまう事が多々ありますね(笑)
うちのMONSTERも、純正タンクに小さな凹みがあるというだけで、FCRキャブも純正に近い社外品マフラーの付いた走行の少ない個体を殆ど競らずにオークションで落札できましたが、スタート値段が同じでも”シリンダーブロックにオイル滲みがある(いつもお世話になっているお店で聞いたら、結構高くつく修理の前兆だとか)”個体は競り上がっていきました(哀)
ストラトスも宝くじが当たったら欲しいマシンのトップに位置してるんですが...
by HIRO (2007-09-16 11:37) 

トプ・ガバチョ

>hiroさん、こんばんは!

hiroさんはマセ以外に328も所有されてたんですね。
328は結構生産されましたし、人気もありましたから、パーツを探すのは困難ではなさそうな気もしないではないですが、やはり「ここがなぁ」と言う所有者なりの細かいこだわりを満たしてくれるほど、パーツはないのでしょうね。

>HIROさん、どもどもです!

やっぱし、冷静さは皆無&脳みそ沸騰100℃以上と言う感じになりますね(^^)
それがまたオークションでライバルがいるとなると…。
自分もさんざんカメラのオークションでイタい思いをしたので、その哀れさがよーく分かります(TдT)
by トプ・ガバチョ (2007-09-16 23:19) 

くっさん。

ストラトスは見付かっただけ、いいじゃん。の世界ですね。
僕は、“ご縁”を信じているので、
自分が買えるタイミングに出会えたってことが大切だと思いますよ(^^)
どんな車でも、自分のものになると愛着も出るし…。
そのうちイタリアパーツ買い付けツアーに、一緒に行きましょう!
by くっさん。 (2007-09-16 23:42) 

トプ・ガバチョ

くっさん、お早うございます~!

まったくその通りでして、タイミングと言うものは大切ですね。
あの時「やっぱやめとこう…」と思っていたとしたら、今頃何に乗っているのか分からないです。
バブル崩壊で値崩れした時は、ほとんど売りに出ていませんでしたから、探すのも大変だし、銀行もそんなものにローンを組ませてくれなかったでしょうね。

>イタリアパーツ買い付けツアー

うわぁ!何てスンバらしいお言葉!
聞いているだけで「行ってみてー」度が高まっていくワテでした(^^)
by トプ・ガバチョ (2007-09-17 10:42) 

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