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ORVIS BATTENKILL [フィッシング・タックル]


 オービスのリールの中では中級モデルの位置付けにあたるバテンキルシリーズ。でも、最も高価だったバンブーロッドにもバテンキルの名が与えられていましたから、決して安っぽい名前ではないのでしょう。
 右のバテンキル3/4(#3ないし4番ライン用と言う意味)は一番初めに買ったフライリールで、ショップのお兄さんに勧められたのですが、確か2万円以上しました。で、中を覗いてみるとフライリールの単純な作りに「これがあの値段?ボッタクリじゃん」と思ったものですが、その後友人が買った国産のリールとの感触の違いに、「やっぱオービスにしといて良かった~(^^)」と一人ニンマリしましたね。何しろとにかくスムーズ。で、程よい重さとイヤミのない音。使っていくうちにだんだんとその良さが分かってきました。
 しかし、ドラッグ機構は旧CFOを更にシンプルにしたようなもので、あまり締め付けてもさほど回転を抑えてはくれません。また、1年もしないうちにラチェット機構に使われている、板を曲げた形のスプリングの一方が折れてしまい、片側のスプリングだけでしばらく使っていましたが、こちら側はずっと何ともありませんでした。後日部品を取り寄せて完全な形に戻しましたが、それ以降は問題ないので、たまたま弱いスプリングに当たったのかと思われます。
 ラインは買った時から入っている白いDT-4Fですが、さすがに15年も経っているので麦色に近い状態です。
 左は主にバス釣り用として購入したオービス・ロッキーマウンテン#8に合わせて購入したバテンキル8/9。こちらは90年代半ば以降のもので、既にドラッグが板バネからギア状のものになり、その名もDiskの文字が追加されました。
ワテはスピニングの癖から右投げ左巻きなので、フライリールも右巻き設定を逆にしなければなりません。古いタイプは7/8サイズ。板バネで抑えていたツメを、左右で立てる方を変えれば良かったので、とても楽でしたが、Diskでも中央に入っているギアを持ち上げて、そこに掛かっていた一つだけのツメを左から右に倒すだけでOKです。ドラッグの効きはとても強く、普段はほとんど一番弱めて使っています。
 ラインは白いWF-8Fと替えスプールに透明のWF-8Sを付けていますが、スプールにかなり厚みがあって、バックラインも30lbを100ヤードは使っちゃいます。
 逆に音は結構小さくなった感じで、現在のCFO diskとも違ってとても穏やかです。ディスクドラッグの機構もCFOdiskより手が込んでいていい感じ。
 基本的にバテンキルの中古はCFOに比べてずっと安いので、できれば中間サイズの5/6を入手して使ってみたいですね。


MITCHELL 308/310 [フィッシング・タックル]


 スピニングリールの雄として、かつてその名を轟かせていたフランスの名門ミッチェル。残念ながら今や見る影もございませんが、個人的にずっと好きで、89年に新品で購入して以来ずっと使い続けてきました。
 左は310ULと言う、インナースプールのモデルでは一番最後のもので、90年頃に同じくミッチェルのパックロッドとのセットで購入したものです。308Aのスプールを小型化して、外側をカーボン製にしたこともあいまって、軽量化が図られています。
 中央が89年に買った308PROで、一般の308Aとはギア比が異なり、当時の308や310は5:1の回転比であったのに対して、308PROは5.5:1に上げられています。個人的な好みでスプールの外側に310と同じようにプリントされていた文字は磨いて削り落としてしまいました。また、ハンドルも本来真っ黒でしたが、アームにあたる部分だけは研磨してアルミの地肌を出して、ちょっとだけアクセントを付けて自己満足しておりました(笑。
 右はちょっと前に中古で入手した70年代の308。当時は「garcia Mitchell」と刻印されていました。内部構造は後のモデルと異なり、こちらの方が少々手の込んだ作りです。ハンドルを回転させるとスプールがぐっと前に出ますが、次の回転では最後まで戻らず、その次にはまたちょっと出るような動きを見せてから再び少し戻り、最後にぐっと引っ込んでいくと言う具合です。
 後のモデルはこんな動きはなく、単純に前後するだけで、そのためギアもすこぶるシンプルです。何しろ308PROでさえ側面のパネルを外したら、中のパーツは細かいワッシャー等も含めて10点に満たないんですから。
 ハンドルを固定するためにアームの後端に付いたノブがプラスチックになってデザイン的にも後退してしまいましたし、スプールやサイドパネルもカーボンが使われているとはいえ、やはり旧タイプのようにアルミの方が持っていてちょっと嬉しいですね。ギアの材質も少々悪くなり、信頼性の点ではかなり国産の同期のモデルに遅れをとっていたと言えるでしょう。
 後で知りましたがこの頃のモデルから台湾製になったそうでして、考えてみるとMade in Franceの文字が見当たらなくなってます。だからと言ってTaiwanの文字も見られませんが。その点、純フランス製の古いモデルはあまりプラスチックが用いられておらず、それでいて重さはほとんど変わりませんのでいい感じです。
 それはそうと、ミッチェルのデザインは本当に洒落ていますでしょ? いかにもおフランスざますと言う感じ。これをネジ固定ではないロッドのコルクグリップに装着すると、本当にいい感じです。デザインの好みはひとそれぞれですが、個人的にはオービスのデザインと甲乙付け難いものがありますね。ハンドルがぺタっと畳めるオービスの方が上手くまとまっているかなと思いますが、機能面ではミッチェルの勝ちです。でも、新しい方のミッチェルはギアの歯がもろいところもあるし、総合評価では、うーん、どっちが上なのかな…。(^o^)


ORVIS 50A/100 [フィッシング・タックル]


 こちらはオービスが60年代に販売していたスピニングリールです。バテンキル名のバンブーロッド等と合わせて使うべくカタログに載せていたものですが、この他にも50Aのスプールを大きくした75や100のバージョン違いの100Aや100S、100SSなどもありました。更に一回り大きな150などもありました。
 この後オービスはほとんどスピニングタックルを作っていなかったので、事実上このシリーズが最初で最後のものですが、生産していたメーカーはイタリアの会社になります。結局、フライ用リールもそうでしたが、ORVIS社はロッド以外は外注していたんですね。
 作りはフランスの有名メーカーのミッチェルと並べても全く遜色がなく、ウルトラライトクラスの50Aとミッチェル308ないし310を比較すると、オービスの方が良くまとまっていると思いますね。ミッチェルも好きでいくつか持っていまして、長年使ってきましたが、あれはあれでとても良くできていて感触もかなり良いです。機能的にはオービスより一歩上ですが、信頼度の点で実はミッチェルの場合イマイチなんですよね。
 60年代、まだ日本のメーカー釣具メーカーは外国製品のコピーが多く、作りもまだまだでした。70年代の後半から徐々に海外ブランドを身にまとった日本製から脱却し始めたものの、今世界的に最高級品として認識されるシマノやダイワのリールは80年代半ばまでは現在ほどの評価は得られておらず、小型リールで数万円などと言う価格設定などとてもできない状況でしたね。でもこの頃既に外国製と比べると国産品の水準はとっくに上を行っていたと思います。
 個人的な嗜好になりますが、ワテはどうも今のリールには興味が湧きません。カメラも同じですが、何かロボット的でそっけない感じがして仕方ないんです。もちろん実用品として今のものを使うことはいくらでもありますが、釣具やバイク、カメラについてはどうしても70年代以前のものの方が使っていて楽しくなります。機能的にマイナス面が多くても、手にした時の感触や見ている時の楽しさはやはりオールドタックルの長所と言えるでしょう。その意味でもオービスのスピニングリールは機能とは離れたそんな良さが詰まっていて、今後もずっと使って行きたいと思わせるものがありますね。


ORVIS CFO [フィッシング・タックル]


 オービスのフライリールはイギリスのハーディー社がOEM生産していたと言うのは有名な話ですが、ちょっと前にハーディー社から別の業者に変更され、機能も大幅に変わりました。
 夏にバテンキルのバンブーロッド#6を入手し、これにはやはりリールもバテンキルのディスクではない古いタイプがいいなと思っていて、国内のオークションや中古店でバテンキル5/6を探していましたが、意外に出てこないばかりか、値段も結構高めなんですね。で、「それならCFOIIIにしようかな」と思い探したところ、こっちはもっと高く(そりゃそうだ)、「そんなら現行のCFOを買った方がいいじゃん」となって3万円で新品を購入。色もブラウン系で、バンブーロッドには良く合い、バテンキル3/4より確実に一回り大きいので#6ラインもばっちり納まりました。でも、文字はバテンキルと同じくプリントで、昔のCFOのように掘り込まれていないのが残念。また、サイドに軽量化のために穴がたくさん開いているのは当然ですが、円周の外側にまで穴が開いているのはちょっと古いロッドには合わない気もしないでもないです。
 使い勝手はディスクになってドラッグが非常に効くようになりました。ですから、使っていて全く問題はないんですが、持つ喜びと言う点ではどうもイマイチなのは否めません。
 結局国内では旧CFOは高値になるので、海外のオークションを探して程度の良いものをGET! これはオービスのラインもケースも付いていて、キズもほとんどない状態でした。向こうではバテンキルなら100ドル未満、CFOなら200ドル程度(いずれも美品の場合)のようです。
 やはり作りは旧モデルの方が重厚でいいですね。実際に使うなら、やっぱしそりゃー今のモデルの方が便利ですよ。でも、フライフィッシングは趣味性の濃い(いや、100%ですな)釣りでは、使っているタックルと言うのも重要な役割を果たしていると思われます。ま、簡単に言って、いいものを使っていると、万年初心者のワテでも上手くなったと錯覚できるっちゅう訳です(^∇^)v


オーシャンシティ350 [フィッシング・タックル]


 世の中にはどの分野においても奇想天外な脳みその持ち主はいるもんですが、フィッシングタックルの場合もこれまた然り。ここにアップしたアメリカ製のOCEAN CITY 350なるリールはご覧の通り見た目からして「何コレ?」ムード満点でしょ(笑。で、実際にも「はぁ?」と言う作りでして、まずこれがスピニングリールであることが驚きです。ビロ~ンと言う感じで伸びた足も妙に後ろに付いていて、本来中指と薬指の間に挟むべきものなのに、この場合薬指と小指間に挟まないと具合が悪いです。
 スプールは完全に固定されていて、前面のメッキされた部分が回転して横に伸びた三日月形の部分に糸が掛かってそれを巻く仕組みです。ですんでちょっとテンションが弱まったら、一気にまた糸が出て行ってしまう恐れがあります。
 巻き上げクランクもシンプルな格好で、折りたたみもできません。しかもこれ、いつでもフリー状態で、ストッパーと解除の機構が組み込まれていません。ですんで、反対方向にもくるくる回っちゃうんですよね。
 しかし、それにしてもこんなものを大真面目に作っちゃうアメリカ人って、オモロイっすね。


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