SSブログ
映画・TV関連 ブログトップ
前の5件 | 次の5件

自らお年玉をあげていた [映画・TV関連]

キネマ旬報520.jpg
 しばらく前から探していた『キネマ旬報増刊 テレビ時代劇傑作選』(1968年)なんですが、市内の古書店ではまず見付からないし、一度出てきたヤフオクでは高いしで、なかなか入手できなかったんです。ちょこちょこチェックはしていましたが、年末にWebで検索していたら、新たに埼玉の古本屋さんからリーズナブルな値段で出ていまして、早速注文したら大晦日に届きました。
 この雑誌には表紙の6作品のシナリオがそれぞれ2作品(『三匹の侍』は1つ)ずつ収録され、『素浪人 月影兵庫』からは「だました奴が泣いていた」「君子が墓穴を掘っていた」と言う2回分が載っています。実はこの2回分は、『月影兵庫』第2シリーズ104話のうち、現在フィルムが残る51話以外のもので、今のところ映像で観られない回の話なんですよ。ですから実に興味深かったのですが、今回幸運にも安価で入手できて、元日に一気読みしちゃいました!
 目当ては『月影兵庫』なんですが、前にご紹介した伊藤雄之助さん主演の『待っていた用心棒』も興味深い作品ですね。男前で人気のあった栗塚旭主演の「用心棒シリーズ」なんですが、栗塚さんの二重契約で出演できなくなり、急遽雄之助さんが抜擢された作品ですが、「土方歳三」イメージの男前から、「怪優」ですから、相当大きな賭けだったんでしょうね。作品は最後の方で伊藤雄之助さんが降板し、2クールで終了したものですが、時代劇専門chで是非とも放送して欲しい作品です。
 何はともあれ、この『キネマ旬報』は自分で自分に与えた良いお年玉になりました!(^∇^)v

11年12月31日KL250A2a.jpg
 バイクの方ですが、KL250A2のF・Rフェンダーの劣化部分を削り落とし、アーマオールで艶を出してとりあえず仮止めしておきました。テールランプのホルダーとRフェンダーの内側の鉄のベースは、錆を落としてシャーシブラックで塗装し、きれいにしておきました。他にも
錆は細かく色々なところに出ていますが、年式の割りに少ないので、結構見られる状態になるのは早そうです。近いうちにマフラーを外して錆落としをして、Fフォークのダストカバー(Z2やH2用と同じ)を注文して取り付けたいですね。


nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

『血と砂』@岡本喜八監督 [映画・TV関連]

血と砂520.jpg
 邦画の戦争映画は、これまでTV映画でも観てきませんでしたが、先日の『殺人狂時代』『ああ爆弾』を観て、岡本喜八監督の魅力にハマったワテは、大好きな三船敏郎主演の戦争映画、『血と砂』を取り寄せて初めて鑑賞しました。DVDで出ているのは前から知っていましたが、今回は安かったので中古VHSでしたが、レンタル落ちでなかったので程度が良かったです。
 この映画の感想は、一言で言って「喜怒哀楽」。構成からすると「喜楽怒哀」と言う感じですが、本当に強烈なインパクトの痛快にして悲痛な傑作でした。
 主演の三船敏郎は『椿三十郎』的なキャラのままで、いかにも「漢」な凄腕でありながら、その実とても優しい心根の芯の太い小杉曹長を演じています。「眉間にシワを寄せつつ、部下を思いやる」と言うキャラです。その三船「小杉曹長」に思いを寄せて、最前線にまで一人追いかけてきた従軍慰安婦「金春芳(お春)」を団令子が演じ、日本統治下の半島人らしく、濁音を上手く話せない女性を好演しています。曹長の下で女房役のように活躍するのが、佐藤允の演じる「犬山一等兵」。元腕利きの渡り板前にして竹を割ったような男臭いキャラで、同監督作の『独立愚連隊』での彼のキャラに相通じています。もう一人、“三船小隊”に召抱えられた、気弱で墓を掘ることしか取り得のない気優しい「持田一等兵」を伊藤雄之助が飄々と演じています。他に、反戦思想家で、牢に入れられていた通信兵「志賀一等兵」を天本英世が、一見冷徹に見えて実は真面目に部下を思っていた大隊長の「佐久間大尉」を仲代達矢が演じて、それぞれ良いアジを出しています。
 内容は、戦争末期、銃の持ち方も知らない音楽学校を出たばかりの軍楽隊の青年達が、“三船曹長”配下になり、“仲代大尉”より中国の八路軍に奪われた砦を奪い返す旨の命を受け、戦争のための訓練を受けます。機熟して前線に向かう途中、3人の中国人ゲリラに若者達の楽器や武器が奪われますが、敵に知られる恐れがあるので、そのうち2人を殺し、1人を生け捕りにして連行します。
 砦の奪回は曹長の見事な手腕で成功しますが、若者が2人戦死。彼らを明るいジャズ曲で弔ってやるシーンでは本当に泣けます。従軍慰安婦の「お春」も到着し、まだ女を知らない青年達を「男」にしてやりますが、それすら知らずに死んでいった2人の青年の布石があるので、この後、他の青年達もそうなる運命を予感させました。その後八路軍の猛攻撃を受けますが、曹長の機転で一度は防いだものの、やはり圧倒的な数には抗し切れず、“伊藤一等兵”の余計な失敗が元で、“三船曹長”は致命的な傷を負います。それでも死力で砦を守ろうと、“佐藤一等兵”を中心にとにかくもの凄い戦いの後、一旦は敵を退けますが、ついに曹長は息絶えます。この時の切なさは本当に涙が出るほどです。
 中国人青年の捕虜は、死んだ青年のフルートに興味を持ち、激しい戦いの前に“伊藤一等兵”が優しくフルートを持たせて釈放してやります。その後、曹長の弔いをしている時に遠くからの迫撃砲を受け、壕に非難するものの、ほとんど全滅。生き残って呆然とする「お春」と“伊藤一等兵”。彼の元に、釈放してやった中国の青年が白旗を掲げ、「戦争は終わりました」と書いた紙を掲げますが、あまりの恐怖に気が動転し、その青年を銃殺してしまいます。何とも虚しい結末ですが、「人の気を狂わせる忌まわしい戦争への強烈な皮肉」が込められています。岡本喜八監督…、凄い人です。怪我する以前は、三船作品と言うことで、岡本監督のものは『侍』『赤毛』『座頭市と用心棒』等を観ましたが、これからは時代劇に関わらず、彼の作品を色々観て行きたいですね。


nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

呆れるほどのバカバカしさ(笑)@メタル侍 [映画・TV関連]

メタル侍520.jpg
 随分前に、『時代劇マガジン』と言うムック本のvol.16を購入して読んでいたら、新作紹介欄にちょんまげ姿のKissのギタリストのようなメイクの妙なサムライが写っていました。そのドラマの名は『メタル侍』と言うそうで、どうもメタルロックのキャラを無理矢理時代劇に押し込んだらしく、実に珍妙でした。おかげで、まぁ、ワテの悪いクセですが、以降「是非観てみたい」と思っていたんですよ(笑。
 この作品は、1話30分ものの短編13話でできており、DVD4巻で完結しています。07年に1巻ずつ月刊で発売されていたみたいで、当初はTV等で放送目的で製作されたものではないようですが、一部で話題になったためか、BS11で放送されたそうです。
 この主役の「メタル侍」とは、普段は居酒屋でグダグダしている「松平出洲之進(ですのしん―でっさん)」が悪を退治する時にヘビーメタラーに変身した状態を言います。髷姿のときはあくまで「出洲之進」で、酒屋の働かない女中(酌婦)の「おみつ」に恋をするものの、言葉が上手く出ずにそれを伝えられない内気なキャラです。これに対して、ミニスカまがいの短い着物を着て、好き勝手に振舞うトッポい酌婦のネーちゃんおみつは、出洲之進には目もくれず、なぜか同一人物と気付かないメタル侍に心を奪われています。もうひとり、出洲之進の世話ばかり焼いている頓馬な岡引の「平八」は、毎回敵に捕まって拷問され、途中から出洲之進Loveなモーホーみたいになったりします(笑。出洲之進も平八の言葉でおみつのふくよかな胸の谷間を想像すると、真っ白なメイクの鼻の下に鼻血の赤い線が現れます。また、股間を押さえて前屈みになり、平八に「ピーン!となりましたねぇ!」とからかわれます(^∇^)。
 敵役もいつも同じで、「越後屋」と「南町奉行」がおみつをさらい、それを出洲之進が助けに行って、片言の日本語で「マチナー! オテントサンガユルシテモ、オレガユルサネエ!」と大見得を切って、敵の手下の忍者達を相手に立ち回りますが、途中から「シカタネエ」と言ってメタル侍に変身。ヘビメタサウンドで越後屋の耳をつぶしつつエレキでシビれさせて倒し、ふんどし一丁になったエロい悪奉行を、メタル48手と言う技で痛めつけると言う、お決まりパターンがあります。
 脚本と言うか、ストーリーの中身ははっきり言ってスッカラカン。そもそもメタル侍なんて発想がすでにぶっ飛んでいる訳ですから、やはり奇抜で珍妙な可笑しさが命な作品ですね。若い兼崎と言う監督が初めて手がけた作品だそうで、何でもアリなギャグに徹したバカらしいものですが、実は東映とコロムビアが提携して作った立派なものでもあるんですよ。メタル侍はゲイリー・ジェイ・コフマンと言う俳優(と言うより、元は京大大学院で学んだインテリ留学生)が演じて、おみつは三津屋葉子、平八は国木田かっぱと言う俳優さんが演じています。

 ちょっと前に、マンガで人気の時代劇と言うことで、「るろうに何とか」と言うものの主人公がどこかのサイトに紹介されていて、その絵を見てビックリ。とても男に見えない少女漫画みたいな絵の若者がヒーローで、さすがに古い時代劇が大好きなワテには、いささかその“格好良さ”が理解できませんでした。でも、まぁ、今の戦国モノのアニメもまた然りで、確実に「強い侍像」が以前とは変わってきているんでしょうな。しかし、どうせ現代的に解釈するなら、この『メタル侍』みたいに割り切って、完全にふざけたものに仕上げるとかしないと、どうもワテには楽しめません。「出洲之進」なら愛嬌がありますが、今の中性的な“時代劇マンガ”ヒーローがいくら鮮やかに相手を倒しても、ちっとも格好良く思えないし、そもそもとても時代劇には見えないんですよねぇ。←そっちファンの皆さん、スンマセン。オサーンの独り言でした(^∇^)。


nice!(3)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

読書の楽しみ@自宅療養中 [映画・TV関連]

渡辺文雄520.jpg
 今週の火曜日、退院後2週間ぶりに病院に行きましたが、レントゲン撮影の結果、ギブス外しは見送られました。ボルトで固定した骨が多少左右にずれていて、その出っ張った部分にまだ骨がさっぱり付いてきていないみたいで、先生から「あと2週間かなぁ~」とあっさり言われました。ギブスは11日に付けましたから、さすがに18日間で骨が再生できるはずはありませんが、ギブス外しは29日と言われていた以上、期待していただけに残念でした。「まだそんなにかかるんですか~? 何とかならないですかねぇ~」と聞くと、とりあえずまた来週火曜日に行ってレントゲン撮影して決めるとのことでした。この分だと、丸1ヶ月のギブスになりそうで、気分は暗くなっちゃいます。ただし、右手の方はレントゲンの結果、亀裂も見えなくなって、以降撮影しないとのこと。まだ手首を曲げたり、重いものを持ったりすると、痛みが走りますが、もう直こちらは全快となるでしょう。

 そんな状況で、相変わらずヒッキーな生活を送っていますが、その暮らしの中で大切な楽しみの1つになっているのが読書だと言うことは、前にも書きました。実は、その兆候は事故前から既にあったことでして、時代劇好きが高じて、チャンバラ好きに認められている『殺陣 チャンバラ映画史』と言う本を読んでから、再び文庫本を色々少しずつ読み始めていたんです。
 その『殺陣』と言う本は、時代劇資料としてはそこそこなんですが、著者の永田と言う人の、自分の好み以外は認めないかのごとくの書き方に、少なからず不快感を覚えました。例えば、「三船敏郎の殺陣」と言う項目の最後に『荒野の素浪人』について触れていますが、「顔は猿みたいだし、スピードはないし、“三十郎”のあの強さと魅力を期待しては幻滅するのみだった。」だって(笑。「世界のミフネ」をここまでコキ下ろした人も珍しいですが、彼がイチオシする近衛十四郎の殺陣も、人気のTV時代劇では「糖尿病とか肝臓とかで体力的に衰え、得意の立ち回りも全く生彩を欠き、云々…」と言っています。他の項目ではこんな凄いことも。「売れなくなった歌手タレントを時代劇に使うケースがよくあるが、『徳川無頼帳』の西条秀樹はひどい。貧相でサムライ面をしていない。遊び人か何かが柄だろう。」ときたもんです。これを84年に書いたんですから、ある意味度胸が良いのかも知れませんが、とにかくこの著者は何でも殺陣、いつでも殺陣で、2時間の映画だとしたら1時間59分殺陣のシーンがなければ満足しないかのような書きっぷりで、久々に不快感を覚える本でした。

 それに反して、段ボールに詰めて押入れに仕舞ってあった故渡辺文雄さんの『江戸っ子は、やるものである』と言う本が出てきて、20年ぶりに読み返してみるとこれがまた面白いこと。買った頃は、この本の著者が俳優さんだと知らず、後で写真を見て「ああ、あの『食いしん坊万歳!』に出ていたオジサンかぁ」と気付いた程度なんですが、今、この戦前の東京の下町で育った彼の幼い時分の回想を中心に書いたエッセイ集を読むと、本当に楽しくて仕方なかったですね。書き方こそ別段飾ることなく普通なんですが、年を取ったオジサンが幼かった頃の生活をしみじみ語るような雰囲気で、自然と惹き込まれるんですよ。
 ではナゼ、ワテが数ある段ボール詰めの文庫本からこれを取り出して読みたくなったかと言うと、実は『素浪人 月影兵庫』で若かりし頃の彼がゲストで出ていた回がありまして、それで興味を持った次第なんですよ。やっぱ時代劇が導火線になってます(笑。それにワテも幼い時分に東京の下町で育ちましたから、色々重なることもあって、面白く感じたんでしょうね。
 とにかく、「この人は文章が上手いなぁ…」と思って読んでましたが、なるほど彼は東大卒の芸能界きってのインテリ俳優で、後年の旅番組のキャスターなども務めた傍ら、さまざまな著作を残しています。上の画像はその極一部ですが、ワテがかれの文章を好きになって取り寄せて読んでみた本です。総じて彼は、「思いは強くて熱い心を持っているが、沸騰する前にスッと引いて、自らを第三者のように傍観する」とでも言うような、ちょっと素直でないようなところが垣間見えて、それが面白さの1つになっているようです。


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

最近の楽しみ@自宅療養中 [映画・TV関連]

岡本喜八映画.jpg
 事故による怪我のため、ほとんど毎日自宅で何もすることなく過ごしていますが、あまりに暇なのでいくつかのDVDを取り寄せて映画を観たり、読書したりしています。映画と言っても、以前のようにマカロニウェスタン等の洋モノは字幕になり、目が一層悪くなってからは字幕が鬱陶しくさえ感じられ、最近は時代劇モノ一辺倒でした。その時代劇も元は黒澤+三船『用心棒』から始まったことで、それに関わる時代劇はほぼ観てきました。後は『月影兵庫』にはまって以降、近衛十四郎主演ないし準主役モノの時代劇を観てきましたが、時代劇以外の邦画はイマイチつまらなさそうで、これまであまり手を出しませんでした。しかし、黒澤映画で三船敏郎と共演して、ワル役をビシッとこなしつつ、素はとてもお茶目な仲代達矢さんと、やはり『椿三十郎』に出演し、最後のせいぜい5分ほどの登場にもかかわらず、もの凄い存在感を示した伊藤雄之助さんは、以降“気になる俳優”としてチェックしていました。
 やることもない今、何気なくインターネットを覗いていたら、奇才岡本喜八監督製作によるコメディ・カルト映画が紹介されていて、是非観てみたいと思い、DVDを取り寄せたのが画像の2作品です。

 左の『殺人狂時代』は同名のチャップリンの名作とは無関係で、67年に製作されたものです。岡本監督がすっ飛んだ感覚で作り上げた怪作で、当時東宝がその内容から上映を尻込みして、半年後にやっと何ら宣伝もなく1週間だけ上映されたいわく付きの作品で、80年代に再上映されてその真価がようやく認められたと言う、おかしなカルト作品なんです。主演は仲代達矢で、「水虫に悩まされる変な教授」をトボケた雰囲気で見事にこなしています。助演は砂塚秀夫・団令子・天本英世らで、彼らもまた大真面目に崩れていると言う感じです(笑。とてもテンポが良くて、随所に岡本監督ならではの“ドッキリ”するような可笑しさが盛り込まれた、とても楽しい作品でした。惜しむらくは「キチガイ」を主題にした作品で、放送禁止用語がガンガン使われますから、TVではほとんど放送されなかったそうです。良くDVD化してくれたものですね。

 右の『ああ爆弾』は、数少ない伊藤雄之助主演作。共演は砂塚秀夫・越路吹雪・中谷一郎らで、ここでも砂塚さんがトボケた可笑しさを添えてくれました。映画の解説では「ミュージカル」となっていますが、決してそうではなく、能や狂言、浪曲やお囃子のリズムに合わせて台詞を言ったり、体を動かしたりして、滑稽な雰囲気を倍加させている感じです。さらには法華太鼓と木魚の競演(笑)があったり、ジャズやロカビリーサウンドまで取り入れて大勢がリズムに乗って殴りあったりと、とにかくヘンテコで面白おかしい内容です。この主人公は、3年ぶりに出所したら組を乗っ取られていたマヌケな親分と言うキャラで、伊藤雄之助さんが『椿三十郎』の城代家老役で見せた、飄々としたオッサンの雰囲気もあって、可笑しさ満点です(^∇^)。

伊藤雄之助520.jpg
 戦後の怪優としてかなり名が高い伊藤雄之助さんですが、実は名だたる歌舞伎役者の一家の嫡子で、幼いうちから舞台に立っていたそうです。しかし、父である初代澤村宗之助が早く亡くなり、学問はしっかり身に付けさせると言う母の意向で慶応幼稚舎で学んでいたそうですが、人生山有り谷有りで、普通部1年の頃にその母も急逝し、兄弟揃って退学して働かざるを得なくなり、役者の道に再び入ることになったと言うことです。
 伊藤雄之助さん著の『大根役者 初代文句いうの助』と言う本は、以前からその存在は知ってましたが、読みたくても絶版のまま時間が経ち、今では相当な値が付いてしまいます。品川隆二さんの『品川隆二と近衛十四郎 近衛十四郎と品川隆二』と言う本も前から読みたいと思っていましたが、比較的新しい本にもかかわらず、絶版になったとたん値段はうなぎ上りになり、購入を諦めかけていましたが、「魅せる剣戟スター 近衛十四郎」管理人のじゅうよっつさんのご厚意で入手することができました。以来、昭和の時代劇俳優さんの書いた本が楽しくて仕方なく、この『文句いうの助』もたまらなく読みたい本になっていました。ただ、問題はとにかく高い。Amazonで今も古本が出ていますが、そこでは状態のあまり良くないものでも7000円近いです。さすがにそこまでは出す気もないですが、「日本の古本屋」と言う総合サイトで検索して、それより大分安いものを見付けて早速時間のある今、一気に読んじゃいました。本当に伊藤雄之助さんが芝居に対して真剣に向き合っていたことが良く分かる内容で、彼の生い立ちも含めとても興味深いものでした。

 元々読書は嫌いではない、と言うより、文学部で漢文・国文を学んできたワテですから、かなり好きなんですが、この数年近視&乱視が悪化した上、老眼もどんどん進んで、「キンロー者ランシー」状態ですから、雑誌以外はさほど読んでいなかったんです。それでも今年は時代劇関連で結構色々読んできました。さらに事故後の自宅療養で時間がたっぷりになり、それが加速しています。また本について色々感想をアップして行きたいですね(^o^)v


nice!(3)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画
前の5件 | 次の5件 映画・TV関連 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。