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いつしかひっそり消えていた@自家現像液 [カメラ全般]

現像液B-520.jpg
 以前の本格的なカメラマニアな皆さんは、フィルムと言えばカラーポジを使う場合が多かったですが、やはりその発色の鮮やかさや粒状性の薄さが好まれたのでしょう。しかし、フィルムは高いし、現像代もバカにならない上、街中でよく見かける「30分仕上げ」とかの現像屋さんもポジはその場ではやってくれず、しっかりとした現像所に送っていた関係で、スピード仕上げなど皆無でした。ワテはカラーネガとモノクロばかりを使っていましたが、理由は簡単。ポジと異なり、簡単に自家現像できるからです。仲でも、画像の(株)エヌ・エヌ・シーから出ていた「ナニワカラーキットN」は特に秀逸で、この1リッターのセットを2つに分けて500ccX2として使えば、1回36枚撮りフィルムで7本の現像が可能でして、14本はこれで現像できる計算になります。当初、これは1500円程度で大型カメラチェーン店で買えましたが、6年位前だったでしょうか、フィルムカメラの需要が急速に下がり、こうしたよりマニアックな品物は真っ先に影響を受けて、一気に2500円に値上がりしました。それでもキッチリ14本現像すれば、1本あたり180円を切る訳ですから、これは大変有り難いものでした。
 現像が簡単だったのも使い続けた理由の一つでした。何しろ、A/Bの原液と粉末をに加え攪拌して現像液を作り、同じくA/Bの原液の半分ずつを水に加えて500ccとした漂白定着液を作っておけば、後は水温を30℃ないし38℃に保ってこの2液をそれぞれ所定の時間だけ現像タンク注入して時折軽くシェイクするだけでOKでしたからね。温度管理もカラー現像はシビアみたいなことがよく言われますが、ちっともそんなことはなくて、±1℃は当然のこと、2℃くらいずれても全く問題ないです。事実、30℃に保った液を、ステンレスリールにフィルムを巻き、それが2個中に入っているステンレスタンクに注入するだけで、大分温度は下がりますからね。また、人が手でタンクを持っていると、それだけで体温が伝わるのですから、あまりシビアに考えても仕方ないものでしょう。とにかく結構ルーズにやってもしっかり現像+漂白定着+水洗の3行程だけで現像できた、このナニワカラーキットは本当に有り難い存在でした。
 しかし、そのナニワカラーキットが知らない間に去年の半ばには販売が終わってしまっていて、もうどこの店にも置いてませんでした。とりあえずワテのところには12年に買った2個があり、そのうち500cc分だけ現像液を使ってますから、残りは500ccX3回分となり、36枚フィルムにして21本の現像しかできなくなっちゃいました(;´д`)。虚しいものです…。調べてみると、コダックのC-41・42プロセスや富士のCN-16と言う以前からのカラー現像液は出ているものの、これらはどれも補充液で、最初の「スターター」と呼ばれるキットは見かけません。と言うのも、それは現像屋さん向けのもので、大量な上高価ですから、あまりフィルムを使わなくなった者には全く向かないものです。
 薬品を調合して現像液を作る手段は残されていまして、FC-1と言う調合方法がインターネットで紹介されていて大変参考になるものでしたが、それもまた注ぎ足し式のものでした。しかし、1リッターの作成でフィルムを8本現像できる調合もありまして、これならナニワカラーキットと同じく500ccに分けて使えばもう少し効率良く現像できそうですので、それをやってみようと、薬剤を取り寄せてみました。
現像液A-520.jpg
 左から炭酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、臭化カリウム、手前がCD-4と言う薬品です。1リッターの現像液を作るのは、それぞれほんの数gですが、問題は手前のCD-4と言う粉末で、これがカラーネガ現像の胆なんです。上のナニワカラーキットでは銀色の袋の「現像液B」の粉末がこれなんですが、これらを注文した森本化成でもこのCD-4は最後の一つで、50gもなくて40gでの販売で終了とのことでした。つまり、このCD-4が入らなくなったので、ナニワカラーキットの生産が打ち切られた訳ですが、1薬剤としてもこれが最後なら、もう事実上アマチュアが手軽にカラー現像をする道は閉ざされてしまったような気がしますね。実はまだコダックC-41と同じ成分のスターターがローライブランドで入手できることを知りましたが、しょっちゅうフィルム現像をする人でないと、このスターターは劣化して使えなくなることが目に見えてますから、大きな損になる可能性大です。そうなると、やはりCD-4の生産が再開されるのを願うのみですが、それがかなえばナニワカラーキットも復活する可能性がありますね。
現像液C-520.jpg
 カラー現像液に対し、モノクロは今でも富士やコダックのものなら安価に購入できます。ワテは学生時代からフィルムも現像液もイルフォードを使ってきまして、出来上がったフィルムを見ると、富士のような紫がかったネガでもなく、コダックのような灰色がかった感じでもなく、ナチュラルなモノクロと言う感じで一番好きだったんです。もちろん粒状性は大変優秀で評価の高いものですが、しばらく前にやはりデジタルの波に押されて一度倒産しているんですよね。まぁ、コダックやポラロイドでも倒産する世の中ですから、これは仕方ないことなのですが、会社は再生して今でもきっちり現像液や印画紙、フィルム等を生産しています。しかし、日本には正規輸入代理店がなくなったために平行輸入品が入っているので、かなり割高になりました。画像は以前から使っている古い現像液3種ですが、左のマイクロフェンは富士で言うミクロファインと同じタイプの微粒子増感現像液です。中央のID-11はコダックD76と同じ標準的な現像液で、希釈も可能なタイプです。右はパーセプトール言う極微粒子現像液で、フィルムもイルフォードパンF等の低感度微粒子フィルムにぴったりです。ちなみに左のパーセプトールは日本チバガイギーが輸入代理店だった頃のもので、右の二つは中外写真薬品が売っていた頃のものになります。ワテの家にはまだこれらの箱が30個くらいありまして、もう古くなってヤバイのかなと思って先々週に使ってみたところ、全く問題なく古いイルフォードフィルムともども使えました。とは言え、さすがに期限切れ後10年経過のフィルムは厳しいでしょうから、今のうちにモノクロもたくさん撮っておいて、しっかり現像液ともども消費しておかないといけませんが、使い切ったら次はどうなるのかを考えるとブルーな気分になりますね。だって並行輸入のID-11現像液が1リッター用で780円もするんだもん(;´д`)。上の箱のやつは600cc用で130円ですからね~。モノクロも気軽に使えない時代になってきたんですねぇ~。

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たけぴょん

CD4森本化成で復活しています。

>CD-4の生産が再開
富士フィルムでの生産が中止されただけで他社では生産はつずいています。
ただし、生産ロットが大きいのでNNCや森本化成では購入出来る量ではなかったのです。
自分は試薬会社で生産されたものを使いつずけてました。
今回は、某ルートで復活しています。
使ってくれる人がいる限りなんかなると思われます。
是非使ってあげて下さい。

http://www.morimotokasei.co.jp/shopdetail/001001000046/
by たけぴょん (2015-04-24 00:50) 

KAZ

補充液が使えるのは、時間延長せずに数本のフィルム現像を安定的に処理できるように作ったものです。
なので母液250ml(ナイコール1本処理分)に使用分の補充液を作るとかの使い方ができます。

カラーキットでは、時間延長処理に入ると質が落ちました。これを回避したかったのです。

ところで、富士のモノクロームフィルム薬品が安いのですが、例えばミクロファインの補充液など作れば、愛好家の皆さんは喜んで頂けるでしょうか?もう、そんな多量に撮影しないから、不要でしょうか?


by KAZ (2015-05-29 16:17) 

トプ・ガバチョ

貴重な情報有り難うございますm(_ _)m

すでにFacebookに移動していて、コメントが遅れてしまい、申し訳ございませんでした。
CD-4が購入できるなら、いまのうちにもう少し買っておこうかなと思っています。
by トプ・ガバチョ (2015-08-05 16:23) 

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