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しらみつぶしに乗せていた@ストラトス修理結果4 [ぼったくり修理記録]

トンデモ修理3フロント部分塗装-520.jpg
 今回は残りの修理箇所の画像をくまなくアップしていきます。まずは数少ないこちらも納得した箇所からアップして行きますが、S氏が夜間だけ間借りしている工場は、ビートル関連で有名なショップの下請けを請け負っているしっかりした塗装屋さんで、ここにそのまま気軽に頼めるので今回お願いしました。塗装してもらったのは横に大きくひび割れが起こっていたフロントノーズの部分で、多少ファイバーボディにも痛みがあったので、それを補修しつつの塗装作業でした。この車は色合いがただの白ではなく、ちょっと緑がかったような微妙な色合いで難しいものの、きれいに仕上げてもらえました。これでペイント4万+FRP処理7万ですから、こちらも充分納得しています。
 次にシートですが、これも彼が専門業者に外注で出したもので、当初から一脚10万円と聞いていましたから納得します(画像は9月15日の丹沢湖へのチェック走行時に載せてあります)。
トンデモ修理16c外したポンプとホース-520.jpg
 次はウォーターポンプの交換もこちらから注文したことなので、これは問題ないです。パーツはこちらが持参したもので、交換代金税込み97200円までは納得していますが、ホース類の交換はかなりの額に達し、しかも、充分使えるものがほとんどで、一部硬化しかかったものもありますが、根こそぎ交換して全部パーツ代も作業代も上乗せですからたまったものではないです。
トンデモ修理16bクーラントホース3-520.jpg
 実はこのホース回りの取り付けも問題が出て、この画像でははっきりしませんが、ファンベルトの奥のフレームに緑のクーラントが垂れて、どこかから液漏れしているのが分かりました。今まではサブタンクからのヒート時のオーバーフローばかりで、こうしてサイド側から漏れるのは初めてで、少々心配です(下に画像を載せます)。
トンデモ修理15クーラントホース1-520.jpg
 こうしてサブタンクのホース類も皆交換されましたが、ここで痛んでいたのはオーバーフローしたものを吐き出す細いホースだけでした。
トンデモ修理16クーラントホース2-520.jpg
 特に許せないのがこのサブタンクとエンジン内の水路を結ぶホースで、クランク状に曲がっていますが、丁度良い形のゴムホースがなくて、金属パイプを曲げて上下をゴムホースでつないで無理矢理くっ付けています。外したホースは弾力も充分あって使えるのに、こんな不細工なものを断りもなく作って19440円ですから、驚きです。元のホースを使うのが筋でしょうに。
トンデモ修理1コラムスイッチとライトスイッチ-520.jpg
 こちらのヘッドライトスイッチはこちらから軽くお願いしたものです。このヘッドライトのスイッチが、ポジションでは問題ないものの、そこからもう一段押してもヘッドランプが点いたり点かなかったりしたので、ここも自分で接点復活剤を吹けば終了と思っていましたが、預けているのだから、ついでに接点を掃除しておいて欲しいと言っておきました。はっきり言って、ただボタンスイッチを外して中の金具の接触を良くするだけなんですが、彼は室内ファンスイッチ(これも同じ形の2段式スイッチ)の内部パーツを移植し、ヘッドランプのスイッチをファンスイッチに持って行って交換していました。そうするとファンスイッチが今度は悪くなるかとも思いますが、元々ダメになっていたのではなく、点いたり点かなかったりしていたものですから、金具の接触が悪かっただけで、外して付ける作業で接点も復活した訳です。しかし、そんなことしなくても、ただ外して金具部分を磨くか、接点復活剤を吹くだけでも良くなるものでしたから、まさか25920円も取るとは思いもよりませんです。それなら5千円も出せば新品スイッチが買えます。何でも高く金を取ろうとしているのが見え見えです。
トンデモ修理2ステアリングナット-520.jpg
 こちらはハンドルのボルトを外すようにこちらから頼んでおいたものです。しかし、請求金額は話になりません。当初ワテはステアリングボスが一般のもののようにアルミの台座に直接メスのねじ山が掘られているものと思っていて、上から六角ボルトを回しても取れないので、長い時間が経って錆で固着したものだと思っていました。それで、コラムスイッチの交換を頼みついでに、ここをボスの裏からドリルでボルトを削り、ねじ山に詰まったボルトのねじ山のカスをタップで削って新しいボルトに換えて欲しい旨を伝えました。すると、ボスを外してみると、このボスは一般のボスとは異なり、薄い材質のもので、何と裏からただロックナットで止まっているだけでした。と言うことは、このナットを裏から取れば何ら問題なく、それこそ時間も掛かることでもないのに、わざわざナットに潤滑剤を吹いて1日置いて外したと言っていましたが、ナット外し6本12960円ですよ。そんなものでこんなに金を取るなら自分でやりますよ。そんな血も涙もないことをするとは思いもよりませんでした。
トンデモ修理13リアハーネス-520.jpg
 次は彼が一番自身を持って言っていた、「絶対ギボシを使わずに半田付けした」ハーネス類を見てみましょう。まずは電話で向こうから言ってきた「リアの配線がギチギチですねー。延長しますか?」に対して、「確かにキツかったですね、お願いします」と気軽に答えたらいつの間にか「延長」から「ハーネス引きなおし」になって162000円も取られた部分になります。こちらに見えるコードの色は赤黒オレンジ緑青の普通の5色。色は果たして揃っているのでしょうか。
トンデモ修理12リアハーネスとフルトラとヒューズ-520.jpg
 これは向こうで故障したのにこちらで払う羽目になったフルトラユニットと、勝手に付けられたヒューズボックス。配線はやはり緑・赤・黒で中間色や線の入った色のものなどは使ってませんね。この黒い板のステーも正直言っていかにも取って付けたようで格好悪いです。ヒューズはイグニッション関連のもので、元は付いていなかったと言っていましたが、助手席横後ろにヒューズボックスがあり、そこに主要な電気系統は集められています。それを確かめずに、「直接電源につながっていた」と主張していまして、これもやはり次の画像のように直接バッテリーコードから来るターミナルにつながれていました。
トンデモ修理9スターター電源と断熱材-520.jpg
 赤いいかにも「エーモン工業」なカバーのところがフロントに置かれたバッテリーから本来あったリアのエンジンルームにプラス電源を送った連結部です。ここから前から来た太いバッテリーコードがここにつながり、エンジン側では一本のやはり太い白コードがつなげられ、むき出しだったので黒テープでぐるぐる巻きにしてありましたが、間違いなくこのように色々な電源をタコ足状態ではつないでいませんでした。以前写したエンジンルームの画像を見れば一目瞭然です。
以前の電源部-520.jpg
 これが以前の状態。フロントに移動されたバッテリーからの太いコードが右下からターミナルにつながり、そこから白いコードが下に延びていますが、それ以外は全く付いていません。
 そしてもう一つ、上の画像ではスターターの太い電源コードに断熱材が巻いてありますがスターターの上にある断熱板にも断熱テープが汚らしく貼ってあるのが見えますでしょ。もともとアルミ板を袋状に二枚にしてグラスウールを包んだ断熱板に、わざわざこんなテープをつぎはぎして貼り付ける意味がない上に、しっかりこの配線と断熱処理で32400円も取っています。しかし、戻ってきて最初の走行でスタータースイッチ側の接点が悪く、無反応になりましたが、良く見たらそちら側のコードは以前はしっかり断熱材に巻かれていたのに、今はむき出しになっていました。
トンデモ修理9スターター電源やってない部分-520.jpg
 この緑色のビニールテープが巻かれたものがそれですが、以前はメインのモーター駆動用の太いコードともども断熱材の布で一緒にぐるぐる巻きされていて、春に初めて無反応になった時にたまたまS氏がいて、その断熱材の端をちぎって緑の配線のうちの片側をむき出し、それを挿したり抜いたりして接点を回復させてエンジンを掛けたことがありました。そして修理後にその症状がまた出ましたが、彼はスターター周りはやってあると言っていたので安心していましたが、肝腎な部分はやってないどころか、かえって断熱材を剥がしたままになってることになります。結果かどうか分かりませんが、10月4・5日のラリーでも、スターターの無反応が出てしまい、この接点の平端子の交換と断熱材の巻き直しは自分でやらないといけなくなりました。この部分の32400円を返せ!
トンデモ修理18IGコイルステー-520.jpg
 リアの電気回りではこんなこともされました。今までのイグニッションコイルのステーは上部にレジスターを取り付けるスペースがあり、そこに2個の抵抗を直列させてタコメーターの信号を取っていました(何も抵抗を付けないともの凄くメーターの針が暴れます)。ただ、このコイルのステーをフレームに付けるのに、フレームから延びた幅2cm程度の板が上下に二本溶接されていて、そこに空いた穴にコイルのステーをネジ止めするようになっていました。それが長年の疲労から、下側のステー取り付け用の板が溶接部から切れていて、これを片手間に溶接しておいてくれと頼んだら、なぜかここに画像のような大きな平板を付けられ、そこにコイルを固定し、抵抗を下側に移して別に付けられました。
トンデモ修理17IGコイルとレジスター-520.jpg
 こんなこと頼んでもいませんし、アームの再溶接程度ですからただでサービスしてくれるか、取っても1000円くらいと思っていましたら、溶接だけで16200円取っていて、ブラケット作成と称してリアハーネスの162000円にその分を別に加えていました。不細工な上、頼んでもいないところをですので、これも返金してもらいたいです。
トンデモ修理4フロント配線A-520.jpg
 次にフロントハーネスを見てみます。これはリアハーネスの「延長」を承諾した際に、ついでにこちらから「フロントの配線も直接バッテリーにつないでいるものが多いので、その辺を束ねてまとめて下さい」とお願いしました。それがいつの間にか「ハーネス作成」108000円ですからいやはや驚きです。しかもやってあるのはご覧の赤黒緑青の部分だけです。
トンデモ修理5フロント配線やっていない箇所B-520.jpg
 こちらの配線はやっていない側で、同じようなプラスチックの保護チューブに入っているので分かりづらいですが、コードは古いままのものでした。それに上の画像でも黒テープで包まれたものは従来のもので、全くそれらには手が入っていません。これで108000円です…。
トンデモ修理6フロント配線やっていない箇所C-520.jpg
 これもプラスチックホースに入って分かりづらいですが、やってあるのは十字になっているもののうち縦方向のプラスチックチューブ内のものだけで、横方向は上の画像の古いものです。その他のビニールテープのものは皆古いままのものです。
トンデモ修理7電動ファン配線-520.jpg
 こちらは例の安直デジタル水温計・サーモスイッチ関連で、電動ファンに至る電源コードの部分です。熱収縮チューブでつながれた緑と黒のコードが今回彼がやったもので、これはフロントハーネスとは別料金。クーリングファン用ハーネスとして、こちらも108000円も取っています。
トンデモ修理8電動ファン配線2-520.jpg
 そのターミナルになっているものもこちらにアップしておきますが、画像がボケていて済みません。
トンデモ修理13c外した前後ハーネス-520.jpg
 これら、前後のハーネス関連を外したものがこちら。確かに買った時から色々換えられていた上、自分でも追加でいくつかのコードを追加したり換えたりしましたから、正直言って立派なものでも何でもないですが、これで23年間電気系のトラブルは一切なく走って来ました。それにしても、こちらに外してあるピンク色のものや茶色のもの、白いものは、彼が引いたハーネスには一切ない色なんですよね。元の色に揃えてくれるのが筋だと思いますが、そうしないと後で分からなくなる恐れがあるでしょう。
トンデモ修理14シリンダー谷間-520.jpg
 次はシリンダーの谷間で、この真ん中に写る鈴みたいなものは油圧計ですが、問題は奥のスペースで、ここは上にインテークマニホールド・キャブレター・エアクリーナーで覆われ、清掃するにも手が入らなかった部分です。今回サーモスタットを外すのにこの辺のパーツを皆外したので、谷間があらわになりましたが、工場へ見に行った時に確認すると確かに油と埃が混じって黒く汚れていました。しかし、そんなところの清掃なら、パーツを外しついでにサービスでやってくれるもんじゃないでしょうか? この部分のパーツ外しと清掃、勝手に塗られたクランクプーリーの青塗装で64800円に加え、インマニを清掃して18360円ですよ。驚きでしょ?
トンデモ修理11燃料ホース-520.jpg
 こちらも注文していないのに交換され、後で古くなっていたからと交換しておきましたと事後承諾させられた燃料ホースです。その時はとっさに言われて安いもんだろうからと承諾しましたが、よくよく思い出してみると、2年前の車検時に地元の工場でここを換えられて、汎用の燃料フィルターを付けられてしまい、戻ってきて新しいホースはそのままに、フィルターだけ元に戻したことがありました。つまり、ホースはほとんど傷んでいなかったんです。
トンデモ修理11b外した燃料ホース-520.jpg
 こちらが外されたホースで、白い文字が入ったものは、今回入れられたものと同じヨコハマゴム製のもので、弾力も充分ありました。て言うか、交換して2年しか経っていないので当然ですが、T字につながってムの字みたいに曲がっている部分は古いもので、少々堅くなっていました。その必要もないですが、もし交換するならここだけで充分だった訳です。交換代金が21600円、ホース代が3240円ですから、とりあえずここは涙を呑んでも良いですが、ほとんど無用な出費であることに違いはないです。
トンデモ修理19ライトの配線-520.jpg
 残るはライト周りですが、ここは本当に憤慨してしまいます。見て下さい、このむき出しのコードを。このコードはたかだか40cm程度でフロントカウルの脇まで行っているだけですが、このコードの配線施工と称して27000円ですからね。もちろん頼んでもいないし、こんな安直なものなら自分で簡単にできます。それにゴムのキャップが外されたまま戻ってきましたが、それが仮にこのランプにぴったりではなかったにせよ、元々かぶっていたものならその状態で返すべきでしょう。こんなむき出しよりは絶対良いはずです。事実、5日の雨の中で帰宅したら、もう雨水がライト内に入り込んでいました。
トンデモ修理20ライトの着脱-520.jpg
 で、もっと納得できないのがこのライト本体の着脱作業の代金です。ただ黒いカバーを木ネジ3本回して外し、ライトもプラスネジ3本外すだけの作業ですが、この作業代が25920円ですよ! ぼったくりもいいところじゃないでしょうか? ヘッドライトリングの止め金のところのナットが悪かったそうで(自分ではずっと使っていまして、何度も着脱していますが、ナットは傷んでませんでした)、その小さなナットを溶接するのに5400円です。本当に最後の一滴まで血を吸うようなことを平然と「友達」にしているのだから、呆れ果てます。
 この他では、サーモスタット関連の送料13500円もナゾで、とてもそんな値段になるはずがない送料を加えていますが、サーモスタットやハウジング、Oリング関連でそんなとてつもない値段が掛かるはずはありません。海外からの輸入でも絶対掛かりません。この辺の経費の明細も一切有りませんから、しっかりこの辺も明らかにしてもらう必要がありますね。
修理後の不具合4メーター類ランプ-520.jpg
 高額な請求をしてきて、その言い訳で彼は「仕事を見て欲しい」と言っていましたが、ご自慢の電気配線でもうほころびが出ました。4日に北茨城方面に行きましたが修理後2回目の夜間走行でご覧のようにメーターパネル内の計器類全部のランプが点かなくなっていました。
修理後の不具合6右ポジション灯点灯せず-520.jpg
 5日はラリーに出場したのですが、その車検の際に右ポジションランプが点灯しないことを伝えられました。画像はウィンカーではなくポジション灯を点けた状態で、右が暗いままです。
修理後の不具合7右ポジション灯点灯せず-520.jpg
 しかし、玉は切れておらず、どこか配線に問題が生じたのは間違いないです。メーターランプもそうですが、この辺は購入して以来一度も逝ったことがないので、今回の配線をいじられたことでおかしくなったのは間違いないでしょう。
修理後の不具合5クーラント漏れ-520.jpg
 前述しましたが、こちらもラリーの当日発覚したクーラント漏れで、こんなところから漏れるのは初めてでしたので、ちょっと焦りました。今回は渋滞はなく、高速道路でも水温は従来の水温計で90℃ちょっとでしたから、クーラントは後ろから噴き出すことはなかったのですが、朝の暖気でここが漏れ出て、確認したところ上記オルタネーターのベルト下側のフレームに冷却液が少し乗っていました。ゴムパイプを交換したどこかでじわりと漏れ出たんでしょうが、最終的に帰宅してからサブタンクを覗き込むと、液の減りは500cc程度でした。それにしても問題が多いです。
修理後の不具合3テールランプ-520.jpg
 ラリーからの帰り道で、後ろからパッシングしてくる車があったので、何だろうと思っていましたら、帰宅後ご覧のようにテールランプが点灯していないことが判明しました。ブレーキランプは大丈夫でした。こんなことも初めてです。
修理後の不具合2テールランプ-520.jpg
 玉はやはり問題なく、長年使ってきて一度も交換していないのでうっすらと黒ずんでいますが、それだけここは一切問題がなかった箇所です。メーターパネルのところもそうですが、どこかヒューズが飛んでいるのかと思い、色々見てみますと、新しく付けられたところでおかしいものを発見しました。
トンデモ修理13bリアハーネスのヒューズ-520.jpg
 リアハーネスの一部に付け加えられたものですが、この30Aの平ヒューズが切れていました。「これが悪さしていたのか!」と早速平ヒューズを買ってきて交換してきますと、全く何も変わらず、点灯しないままでした…。逆にこの切れたヒューズは何に使ってるのよと思いましたが、切れたまま走ってこられたんですから、果たして意味のあるものなんでしょうか?? とにかくこのままではいけませんが、もうあの人のところには絶対出す気はないので、地元でやってもらうか仲間に手伝ってもらって直してみるつもりです。でも、彼が有明会にくるようなら、当然これはクレームでその場にて直してもらわないと納得できません。でも、やってきたら腹が立って冷静さを失ってしまいそうで恐いですけどね。

 とにかく、「友達」だからこそわざわざ預けたのに、しらみつぶしにこれでもかと言うくらい些細なことまで修理費を上乗せされて、他に出すより全然高額な請求をされてしまいましたが、こんな悪質な業者に引っ掛かる人が2度と出ないよう、色々考えていきたいと思います。まぁ、こんな不快なネタは皆さんもいやでしょうから、これで一旦終了しますが、最終的にどうなったかはまた後日アップして終わらせたいと思います。

友達だと思っていた人に出して、この修理内容で115万円
もしあなたが請求されたら納得できますでしょうか?


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ケツの毛まで抜かれていた@ストラトス修理結果3 [ぼったくり修理記録]

ストラトス整備請求書1b-520.jpg
 今回は向こうから手渡された請求書明細をアップします。あちらの会社名は一部伏字に、住所氏名は消しておきました。下端に振り込み先の銀行口座がプリントされていましたが、それもカットしています。
 全5枚になりますが、それぞれ明細欄に青いマーカーで線が引かれている部分はこの時点で金額がはっきりせずに請求金額にはいっていないけれど、最終的にこの分が上乗せされることになるものです。
 右端に色の着いた四角いマークはワテが付けたもので、色の意味はそれぞれがこちらから注文したもので、まぁ納得できるものを指します。はこちらからは修理依頼していないのに向こうで勝手にやったもの、ないし、向こうから気軽に電話で金額も伝えられないまま勧められて許諾したけれど、内容が話と異なり、金額的にも到底納得できないものを指します。緑はこちらから依頼したものに関わるけれど、その金額は到底納得できないものになります。
 そこで、まず一枚目を見て下さい。最初の項目1には金額は入ってませんが、これは5と6のことを指します。これはS氏が行なったものではなく、彼が作業場を間借りしている塗装屋さんが行なったもので、計11万ですからこちらも納得しています。しかし、その際にラジエーターグリルの網を外すのに2のようにちゃっかり5000円も取っているんですよ。塗装に関しては自分の懐に入らないでしょうが、こう言うところで儲けようとしているその姿勢に開いた口がふさがりません。皆さんが修理屋だとして、車仲間の友達にこんなセコいことできますか?
 次に3・4、7~9のヘッドランプに関わる項目ですが7と8はこちらが依頼した件ですから良しとします。青線がありますが、ここはこの時点ではまだ決まっていなかったんでしょう。しかし、メッキ業者にはライトの皿の部分が一つ2万円だと言われたと言っていましたので、自分では全てやって片側3.5万程度かなと思いましたが、なぜかこの表ではリングもメッキに出しているようで、そうするとメッキ代だけで2万x4になるから8万円と言うことになります。滅茶苦茶高いですが、8番のレンズ外しと接着の作業代も含め、リング以外はこちらから注文したことですから仕方ないと諦めます。でも、3・4や9は到底納得できません。後日ライト周りの作業内容も画像と一緒にアップしますが、3なんてランプをボディから着脱するだけのことでしっかり2.4万も取っているんですよ。ただランプを着脱するだけですよ。そんなのレンズ外しの工賃と一緒にしてくれてもいいじゃないですか? それをさも正当化するように11から16まで作業内容を羅列していますが、こんな枝葉にもならないようなことを書いて金をむさぼり取るような姿勢を見ても、とても友達の車を作業したとは言えませんでしょ?
ストラトス整備請求書2b-520.jpg
 こちらはシートの張替え作業の明細で、これも事前にシート業者からの値段を伝えられていましたから、一脚10万円は高いけれど、納得して注文しました。しかし、7~15のその他の項目は行なわれていない項目なのに書かれているものです。しかし、12のブローバイガスをエアクリーナー内側に戻すクリーナーBoxから出るパイプには何も付けられておらず、むき出しになっていました。元がどうなっていたかははっきり記憶にはないですが、ブローバイのタンクはありますから、ここはゴムで栓をしておくだけで問題ないです。しかし、そんなものでも金を取られかねませんので、そのまま返してもらって助かりました。
 14・15は有り得ません。だってここは半年前にファンベルトの張り直しをしたばかりですからね。こうして少しでも適当な理由を付けて金にしようとしていた魂胆が見え隠れしていて、金額を最後に聞いて作業をこれ以上やらないでくれと言って正解でした。
ストラトス整備請求書3b-520.jpg
 3枚目は今回OHに出した最大の理由になったウォーターポンプ回り(12~16)と、問題を強く残すエンジンルーム内の配線関係(1~5)、注文外のスターター回り(7・8)、怒りの原因の一つになったエキパイ塗装(10)、全く納得できない17の点火系の動作確認がプリントされています。
 1~5までの配線は、こちらが注文したのではなく、電話で「エンジンルームの配線がギチギチですね。延長しときますか?」と気軽に尋ねられ、「延長」ならまさか後でトンデモ価格を吹っかけられるとは思いもよらず、こちらも気軽に「お願いします」と言ってしまったものです。いつの間にか「延長」が「ハーネス作成」になってるから驚きです。これについても後日写真ともども別にアップしますが、切り取ったオリジナルと同じ色で揃えられているかどうかきっちり確認しておきます。
 7・8のスターターの断熱処理も注文していません。エキパイの下にスターターモーターがあるため、その間に元からアルミ製で2重構造になった断熱版が付けられているんですが、その下にある配線にも元から断熱材が巻いてありました。この接点が不良になって、春にスターターが無反応になったことがあって、S氏がその時いてここの断熱材を少し剥がしてコードの付けたり外したりして、接触不良を一時的に改善してくれて直ったことがありました。それを受けて断熱シールをコードやなぜか断熱板にまで貼って(かなり汚らしいです)、コードもどこを換えたのか知りませんが、3万円請求しています。実は戻ってきて最初のテストドライブで、宮ヶ瀬湖畔の舗装林道で止まった時に同じスターター無反応症状が出て、S氏に電話したことがありました。スターター周りはやってありますと聞いていたので、安心していたらコレですから、最も肝腎な接点不良はそのままに、元々やってある断熱処理の上から断熱シートだけ貼り付けていたことになります。これじゃスターターの電源の接触不良からの無反応症状は直る訳ないでしょ。宮ヶ瀬では自分で配線をもう一度付けたり外したりしてスターターが回るようにして事なきを得ましたが、この辺のことは9月13日のレポに書いてあります。
 12~16はウォーターポンプの交換作業で、別ページに同じ部分のサーモスタット回りのことが載っています。ここの項目も後日画像ともども詳しくアップしますが、基本的にこちらが注文したのはポンプの交換だけで、パーツも新品のポンプとガスケットを渡しておきましたが、ポンプよりサーモスタットを交換する際にエアクリーナーやキャブ、マニホールドを外さねばならず、その上で水路に関わるゴムのホースや金属管を取り外す訳ですが、このゴム類も傷んでいないものがほとんどなのに、外すついでにリフレッシュするべきと言うことで、やった後でさも当然のことのように事後承諾を求めてきました。しかし、16のリザーバータンクと本体の水路を結ぶゴムパイプがクランク状に曲がったもので、同じような形のものがなくて勝手に金属パイプを曲げて前後にゴムを付けてつないでいました。これは見た目にはっきりと不細工に見えますが、そんなことするなら傷んでないのだから元のパーツを使うのが筋では? しっかりとこれだけで1.8万取っていますからね。それに許せないのが12と15で、これは吸気系のパーツを外したところで現れるV型エンジンの谷間の部分の清掃を主に指していますが、確かにここは今まで手が入らないところですから油にゴミが付着し、汚らしくなっていましたが、そんなのはパーツを外した時点できれいに拭いてくれるのは当然のサービスでは? ここを清掃と称して金にするんですから、ある意味驚きです。インマニ塗装が1.7万ですが、こんなものも注文してません。ただ銀色に塗るだけなら誰でもできますって。あとはクランクプーリーも勝手に青く塗られていました。
 17のデスビ・プラグ等各動作確認とあるのは、実はハーネス作業が終わってエンジンを掛けようとしたら掛からず、細かくどこがいけないのか確認したら、どこも悪くなく、後はフルトラのユニット本体が故障していることが分かり、それを交換しましたが、その値段は別のページにちゃんと載せられています。しかし、エンジンが掛からなくなってチェックしたのを「点検」と称して2.2万も取りますか? しかも、「フルトラ故障発覚」みたいに書いて、さも元のパーツに問題があるように見せかけていますが、事実としてS氏が我が家から乗って工場に持って行ったんですよ。それまで23年間フルトラは全く問題なく作動していて、向こうに預けた後で故障したのに、なぜこちらがそんな金まで払わねばならないんでしょう? 第一、配線を向こうで勝手に引き直してからのことで、「元から壊れていた」と言う自分に都合の良い言い訳はできませんでしょう。彼は「こうした電気パーツはいつどこで逝ってもおかしくない。今回は傷み分けと言うことで、取り付け工賃は無料にしますから、パーツ代は払って下さい」と言われました。取り付け工賃は、ただカプラーをつなぐだけで、あとは本体をネジ止めするしかやることはないので、普通なら工賃など発生しないようなものですが、こうしてさも「こちらも被害をこうむっている」みたいな態度で言ってくるのには唖然としてしまいます。
ストラトス整備請求書4b-520.jpg
 この4枚目は1・2がフロントカウル側の配線関連、3~5が例のいい加減な後付け水温センサーとその配線を取り付けた代金で、キットパーツの代金は別のページに載っています。自動で電動ファンが作動するように配線をお願いしたのはこちらなんで、緑マークにしましたが、その作業内容は到底10万もの値段にふさわしいかと言えば全く認められません。多少コードの延長はあったとしても、これってただのキットですから、そんなもの多少なりとも自分で車をいじれる人なら誰でもできますでしょう。
 7・8は燃料ホースの交換で、これは事前に「古くなっているからやりますか」と言われて了解したものです。しかし、純正のフィルターを勝手に外してしまい、ホースも外したものを触るとすぐに分かりますが、しっかり柔軟性のあるもので、ちっとも古くなっていないものでした。実は前の車検時にいつも出している工場でこの周辺をやってもらっていて、その際にも何か汎用のフィルターを付けられていましたが、そこは同じ位置だったんで純正品にすぐに戻しました。あれから2年しか経っていないので、ホースの劣化などないんですが、口車に乗せられてしまいました。
 10はこちらから電話でお願いしたものですが、IGコイルのホルダーをボディに付ける際、フレームから2cm幅で長さ5cm程度の薄い金属板がアームのように上下から延びていて、そこに開いた穴にコイルの金具をはめてネジ止めするんですが、このうち下側の金属板ステーがフレームから溶接部分が割れていて、長らくコイルは上部のステーだけで吊っているような状態でした。ですから、片手間にそこをちょっと溶接しておいてと頼んだもので、そんなもの無料か1000円も出せばよいようなものだと思っていましたが、1.5万ですよ。ここは何だか見てくれの悪い板を貼り付けて、そこにコイルブラケットとそこから外した2個の抵抗が下の方に付いていましたが、そんなことは頼んでませんから、これも勝手にやられたことと言っても良いでしょう。
 12もこちらから頼んでおいたもので、ステアリングボスが一般のもののようにアルミの台座にねじ山が掘られているものと思っていて、上から六角ボルトを回しても取れないので、時間が経って錆で固着したもんだと思っていました。それで、コラムスイッチの交換を頼みついでに、ここをボスの裏からドリルでボルトを削り、ねじ山に詰まったボルトのねじ山のカスをタップで削って新しいボルトに換えて欲しい旨を伝えました。すると、ボスを外してみると、これは薄い材質のもので、何と裏からただビニールのロックナットで止まっているだけでした。と言うことは、これを裏から取れば何ら問題なく、それこそ時間も掛かることでもないのに、わざわざナットに潤滑剤を吹いて1日置いて外したと言っていましたが、ナット外し6本1.2万ですよ。そんなもんでこんなに金取るなら自分でやりますよ。そんな血も涙もないことをするとは思いもよりませんでしたよ。
 14はヘッドライトのスイッチが、ポジションは問題ないものの、そこからもう一段押してもヘッドランプが点いたり点かなかったりしたので、ここも自分で接点復活剤を吹けば終了と思っていましたが、預けているんだからついでに接点を掃除しておいて欲しいと言っておきました。はっきり言って、ただボタンスイッチを外して中の金具の接触を良くするだけなんですが、彼は室内ファンスイッチ(これも同じ形の2段式スイッチ)の内部パーツを移植し、ヘッドランプのスイッチをファンスイッチに持って行って交換していました。そうするとファンスイッチが今度は悪くなるかとも思いますが、元々ダメになっていたのではなく、点いたり点かなかったりしていたものですから、金具の接触が悪かっただけで、外して付ける作業で接点も復活した訳です。しかし、そんなことしなくても、ただ外して金具部分を磨くか、接点復活剤を吹くだけでも良くなるものでしたから、まさか2.4万も取るとは思いもよりませんです。それなら5千円も出せば新品スイッチが買えます。何でも高く金を取ろうとしているのが見え見えです。
 16もこちらから頼んだもので、前にフロントウィンドーを地元の工場で交換してもらった際に、純正の金属モールがどうしても合わないので付けてもらえず、向こうの機転で2cm幅で高さ7mm程度の硬質スポンジみたいなゴムのモールを付けてくれました。これは四角断面で角が立っていて目立つので、この角を削って丸めて欲しいと伝えておきました。すると、ドリルの先にリューターを付けてそれで角を削るしかできなくて、どうしても粗くなるとのことでした。こちらは後から細かいペーパーでやるからそれで良いと伝えると、仕上がりが本当に粗く、角も充分落ちていないところもあって、やりかけみたいな状態でした。それでも1万円とかなら全然問題なかったんですが、2.5万ですからビックリでした。しかも、備考欄にワイパー脱着なんて書いて、いかにも手が掛かってるようなことを言外に主張しているかのようですが、はっきり言ってワイパーは一本しかなく、ナット一個外すだけ。恩着せがましく書かれてもかえって気分を害するものになるのが分からないのでしょうか? 実際ナット一つ外す分も値段に入っているなら、もう何をかいわんやですね。
 18~20はこちらからは注文していないことですが、値段的にそう高価な請求でもないので許すとして、外したフューエルホースも新たに付けられたホースも、同じYOKOHAMAゴムのもので、前回の車検時に地元工場で取り替えてもらったものなので、まだ劣化はしていません。はっきり言って無駄な支出です。
ストラトス整備請求書5b-520.jpg
 これで最後の5枚目ですが、1~11はサーモスタット関連の請求です。これらはこちらからの注文でしたので、もちろん問題はないのですが、ただ、11の送料がおかしい。何でこれで12750円もの送料が掛かるのでしょう? しかも、これは後でしっかり消費税を上乗せして取っているんですよ。請求書を出す時点で、向こうも外に発注した領収書等をコピーして渡してもらいたいもんです。
 12・13はワコーズのフルトラ本体と送料。これは絶対納得できませんが、そもそもこちらから彼が乗っていって問題なく走ったのに、工場で勝手にハーネスを引き直してから元のフルトラ(ルーメニション製)がダメになったのに、何でこちらが払わねばならないのか、理解に苦しみます。たまたまルーメニションのフルトラと同じものをワコーズがシールだけ張って売っているようで、こちらには値段が定まってませんので青線が引いてありますが、口頭で19800円と聞いています。
 14・15は例の安直な水温計・サーモスイッチのキットの値段です。これに消費税を加えた額になりますが、口頭で3万くらいと言われていました。若干は安いようですが、取り付け工賃10万ですから、そちらの消費税も入れると合計13万を軽くオーバーします。
 16・17・18はハーネスを引き直した際に使ったパーツで、エンジン部のハーネス15万、フロントのハーネス10万にこれが別に加わり、さらに消費税ですからね。すごいでしょ? 後日彼が自信たっぷりに言っていたハーネスの部分の画像をアップしますが、全部の配線をやった訳でも何でもないんですよ。
 19は断熱材のシールで、元から巻いてあったものと比べて正直言って汚らしくなってます。と言うのも、束ねたコードの上からぐるぐる巻きにしておらず、巻き寿司のように縦に包んでタイラップで何箇所も止めているだけです。エンジンに接するような熱いところにあるやつは、タイラップが溶けてもおかしくないし、とにかくタイラップが多すぎて汚らしく見えます。また、スターターとエキパイに間の断熱板に、なぜか断熱シールを汚らしく貼ってますが、はっきり言って無用なことです。それで金を取るとしたら、牛丼屋で並を頼んだのに、勝手にこれがおいしいからと言ってトッピングを乗せたようなものです。いや、この場合、紅しょうがを向こうで乗せて、その分の金を取るようなことでしょう。
 20は全く意味不明。何ですかこれ。意味も分からないものに1万+消費税800円ですよ。全く腹が立ってきますが、当然これもこちらが注文したものではないです。
 以上が8月末に工場に行った時にS氏から渡された明細です。日にちを見ると8月18日になってますが、その頃にはおおよその代金は出ていたんでしょうね。こちらは前もってお金がない話は伝えてあって、シート張り替えや部分塗装の大きな注文をした関係上、銀行で借りる話もしていたんですが、向こうでとにかく何から何まで明細に入れて金額を高くして、合計金額が135万(未確定の青線部分を入れると140万円を超えます)にもなり、さすがに言い出しづらかったのが分かります。と言うのも、8月末に工場を訪れた際には、この明細や金額について一切触れず、夕食をご馳走して彼を工場に送っている時に明細の話をしたら、「今日持って来ています」と最後の最後になって言って車内で手渡し、運転中ゆえ見られないので、口頭で「結局いくらぐらいになりました?」と尋ねると、妙に明るく甲高い声で「百、三四十万ですね」と言われました。本当にその時には頭をハンマーで叩かれたかのような衝撃を受けましたが、友達と思っていたのに全て裏切られた気分がしました。3回工場には行きましたが、その際は全て気分良く仕事してもらえるように1500円以上の夕食をご馳走していましたが、こちらのそうした思いは全く踏みにじられた形になりました。
 さて、来週は修理箇所の画像を細かくアップして行きます。ハーネスも外側のプラスチックチューブを剥いて、中の色をしっかりチェックし、元のものとあっているかどうか等を細かく見た上で、それら資料を国民生活センターの担当の方に送ろうと思います。


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生き血を残らず吸われていた@ストラトス修理結果2 [ぼったくり修理記録]

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 ストラトス修理結果その2は、今回修理に出した目的のメインになる水温の上昇に関わるもので、水温計と自動電動ファンスイッチ配線についての話です。
 まずはこれまでのストラトスの水温上昇の傾向ですが、4年前の車検時に電動ファンの片側が死亡して、もう一方だけで修理工場から車検場まで乗って行ってもらったんですが、その後すぐに純正品と同じものを見付けて取り付けたものの、それ以降、水温が90℃を超えたところで安定する傾向が続き、特に高速道路を100km/h巡航しているだけでもかなり針が90℃をオーバーしたままになるようになりました。それ以前は高速道路でも街中でも、ファンを回していれば90℃までしか上がらず、なかなかクーリングに関しては良好でした。アイドリング時に水温が上がった場合、アクセルを2000rpmほどにしてやるとウォーターポンプがしっかり回転し、水流がきちんとできるので、すぐに水温が90℃以下まで低下したものです。それが前述の通り4年前の車検時以降、水温が高目になって安定して、それがここにきて悪化し、13年秋の熱海ヒストリカや富士トリコローレ等、ちょっと高速を走ったら必ず110℃程度にまで針が上がり、この春のトライアンフミーティングin浜名湖やBLUE ATAMINO ITALIAに参加して遠出した時には、クーラントが沸騰して止まる度に噴出してしまうので、いつも6リッターくらいの冷却液を持って走っていました。その上で、6月の大黒ミーティングに出た際に、たかだか大黒まで行って帰る際に、後ろを走っていた仲間に「アクセルを踏んだらクーラントが吹き出ている」と指摘され、いよいよまずいと思い、前々から交換を見越して購入しておいたウォーターポンプ一式と水温センサーやサーモスイッチを持って、例の友達と思っていた修理屋のS氏のところに預けた訳です。
 S氏には水温の状況を説明してからこのように伝えました。「ウォーターポンプの羽回りにクーラントのカス等が付いて水が効率良く流れなくなっているのか、サーモスタットが上手く開かないで水の流れが充分でないのかで水温の高値安定になっていると思われるので、ポンプは交換し、サーモスタットは取り外すか同じようなものがあれば交換して欲しい」とこちらの注文を伝えました。そのついでに、23年前に購入した時点から電動ファンスイッチが手動になっていたので、水温センサーとサーモスイッチの新品を手渡しつつ、これを使って「新たに自動でファンが回るように配線を作って欲しい」旨を伝えておきました。
 その後、戻ってきたストラトスを2日間渋滞路と山道・高速道路等で走行チェックしたことは前々回までのレポに詳しく書きましたが、とにかく渋滞路では従来のメーターでも90℃ラインを大幅に超えてレッドゾーンの始まる120度までの間の中間を示すまでになり、今回後付けされたデジタル水温計でも最大101℃まで上昇しました。
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 渋滞路や街中でゆっくり走ったり信号等で止まったりする時の水温は、従来の水温計で90℃を少し超えたところで止まり、後付けデジタル計でも92-97℃で安定し、両者でほぼ同じような表示になっていました。この程度ですと、4年前の車検時以前のすっきり水温が低められていた頃のようにはなっていませんが、この1年間のクーラント噴出しが頻発した状況からは好転して、1年以上前の段階まで戻ることができました。高い修理費のためにこの程度では気分は晴れませんが、とりあえずクーラントの噴出しがなくなったので良くなったのだと自分に言い聞かせていました。しかし、高速道路でそこそこの距離を走っていると、従来の水温計では以前と変わらず90℃を少しオーバーして安定してしまいますが、後付けでは80℃台前半の表示になります。20℃近くも差があるのは変ですが、とりあえず多く入れなければクーラントも噴出さない
ので、こんなもんかと思っていました。でも、なぜ渋滞時には差が出ないのに、高速時に大幅に差が出るのか釈然としないので、自動車メーカーの工場に勤めている人と、町工場の知り合いに見てもらうと、このデジタルメーターの「カス」ぶりが分かってしまい、「なぜパーツを渡しておいたのにこんなものを勝手に付けて、10万円の工賃+2.5万円のパーツ代を取るんだよ」と、改めて憤慨しました。
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 見て下さい、この中央の赤茶けたゴムみたいな部分を。これが後付けデジタル水温計兼サーモスイッチの、水温を測るセンサー部分なんです。コードが何か金属パイプに付けられて固定されている感じですが、ワテはS氏から「よりエンジンに近いところで水温を測った方が正確だから」と話を聞いていました。しかし、従来のセンサーもエンジンのシリンダー部分に入っていて、それが劣化しているか、
メーターそのものが劣化しているから、水温が高目に表示されるのかとも思いましたが、それなら以前も同じような状況だったんだから、これではポンプ・サーモスタット交換の意味がほとんどなかったことになります。しかし、後付けデジタル水温計では80℃台前半。どうも変だと思い、「まさか後付けのセンサーって、クーラント温度を直に測らず、パイプの上にただ貼り付けただけなのか?」と思って、S氏に「あのセンサーはパイプに穴を開けて冷却水に浸かっているのか」と尋ねると、悪い予感が的中し、パイプの上にセンサー部分を付けただけで接着したものだそうです。自動車整備士の方は2人とも「これじゃ金属温度を測っているだけで、冷却水の温度を正確に測れない」と指摘されました。渋滞路ではエンジンルーム内に走行中に入り込む風はないので、従来のセンサーも後付けのセンサーもどきも同じような温度を感知していますが、高速走行時にはエンジンルーム内に結構な風が入り込みますから、むき出しの金属パイプは表面が簡単に冷やされて温度が落ちます。従来のセンサーはシリンダー内に埋め込まれ、直にクーラントに接していますから、もちろんこちらが正しい値になる訳です。
 その事実を知って、再びはらわたが煮えくり返ってきてしまい、前回アップしたマフラーのトンデモ塗装を目の当たりにして、ついに御嶽山のように噴火してしまった次第です。
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 このようにこちらからは新品のセンサーとサーモスイッチを渡した上で、自動電動ファンスイッチの配線をお願いしたのに、勝手に安直なセンサーもどきとデジタル水温計・スイッチをさも「便利な優れもの」のようにこちらに説明して、高額な請求をするんですから、これは詐欺じゃないでしょうか。ちなみに、ラジエーター等に直に上から貼り付けて水温を測るセンサーとその電動ファンスイッチのユニットは、調べてみると例えばヤフオクで業者が即決3800円とか6000円とかで出しているものと大差なく、そうしたものはあくまでもしっかりした修理・レストアで用いるものではなく、とりあえずないなら付けましょうという感じのものです。次回請求書の内訳をアップしますが、とにかくこの安直な水温計・センサーもどきが2.5万円で、取り付け工賃が10万円ですよ。こちらが頼んでおいた純正品の交換と配線では大した金にならないので、そのまま預かったパーツには触れずに、勝手にどのメーカーのものとも知れぬパーツを使ってふっかけてきたのではないかと訝しく思えてきます。ちなみに、水温計には画像の文字意外は何も書いてなくて、使い方も分からないので、取扱説明書を送るように伝えると、説明書きのところだけコピーしたものを郵送されました。どこのメーカーの何と言う機種なのか全く分からず、その正規の価格や仕組みが分からないままです。それにしても、こんなことされるなら本当に何も頼まなければ良かったですよ、全く…。
 次回は請求書の明細(5枚も有ります)をアップし、こちらから注文したことと、向こうが勝手にやったこと、値段を伝えずに軽く口頭で許可を得て後で納得できない請求をしているもの等に分類してまとめておきます。とにかくこちらはありのままを伝えて行きますので、嘘偽りは一切ございません。


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骨の髄までじゃぶられていた@ストラトス修理結果1 [ぼったくり修理記録]

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 6月後半から、車ミーティングやその他で知り合った友達(と思っていた)修理屋にストラトスを初めて預けました。4年前の車検時から水温が高値安定状態が続き、去年の秋からいよいよクーラントの噴出しが多発するようになって、この夏の間は当然乗れませんから、その間に前から買い置きしておいたウォーターポンプの交換と、サーモスタットの取り外しないし交換をお願いして預けておきました。その間に、ついでだからと思い、買った時から手動になっていた電動ファンのスイッチを、別に配線を引いてもらって自動でスイッチが入るようにしてもらうため、これまた買い置きしてあった水温センサーとサーモスイッチを渡しておきました。財政的に余裕はあまりないので、当初はこれだけで10万円程度かなと思い、その範囲内でできるかなと予想して預けたんですが、取引のある銀行で車と車の修理に関わるローンがあることを知り、この際せっかくだからと思って、破れていたシートの張り替え・塗装のひび割れと一部小さな当たり跡を自分でパテ埋めしてあったフロントカウルのノーズの部分塗装もお願いしておきました。さらに、ヘッドライトの内側が錆びていたので、レンズを外して皿の再メッキ、ハンドルの固着して回らなかった六角ボルト外し、フロントガラスのスポンジのようなゴムのモール(ガラス交換の際にいつも出している町工場で付けられた四角い断面のもの)の角を丸める作業、ヘッドライトスイッチの接触不良の接点改善、ウィンカーが右の時に戻らないためのコラムスイッチの交換(パーツはこちらから渡しました)、ステアリングシャフトカバーの取り付け時にちゃんと中央に来るようにする点等の細かい作業をこちらから追加で注文しました。
 作業中に向こうから何度も電話があり、その都度「○○○が悪いので交換した方が良いですけど、やりますか?」と言う具合に気軽に尋ねてきて、それらが大した作業ではなく、そうそう金額もかさむほどではないと判断して、「それではお願いします」とこちらも気軽にお願いしたのが、リアのエンジンルームのハーネスの「延長」とフューエルホースの交換でした。リアのハーネスをやるならフロントカウル下の配線も、後付のものを直接バッテリーの端子につなげているものがいくつかあってごちゃごちゃしているので、それらを束ねてまとめて欲しいと伝えておきました。
 その他も向こうの判断で勝手に断りなく行った作業が何点かありますが、とにかくこちらの予想では高くてもせいぜい70万ちょいと言うところでした。何しろ友達だと思っていましたからね。途中3回工場に見に行きましたが、その修理屋はとある腕利き塗装業者の工場を夕方から深夜にかけて間借りしていて、その塗装屋さんが有名旧車ショップの下請けをやっていることを知り、今回の塗装もお願いした訳です。とにかく、ワテがお邪魔した時は、少しでも気分良く仕事をしてもらおうと、3回とも夕食をご馳走しましたが、8月半ばに「そろそろ銀行に申し込まないといけないから、見積書を下さいと言っておきました。それが8月末に最後に工場に行った時に、同じように夕食をご馳走して別れる際にまた見積書をよこすよう伝えると、最後になって「今日は持ってきてます」と答えたので運転中ゆえに見ることもできず、「とりあえずいくらになりました?」と聞くと、わざとらしく何事もないような明るい声で「百、さんしじゅう万ですね」と言われました。ガーンと頭をハンマーでぶったたかれたような衝撃を受けましたが、向こうも後ろめたさがあったからこそなかなか見積書を出しづらくて、最後の別れ際に出したり、わざと明るい口調で値段を言ったりしていたんでしょう。とにかく、その際は書類を確認できませんでしたので、帰宅して細かく見た上で電話し、「これはちょっと高すぎますね。例えばハーネスの延長をしますかと気楽に言われて延長程度ならいくらもしないだろうと思っていたらハーネスの引き直し15万円なんて、とても納得できませんし、そんなに高いなら前もって言ってくれないと困ります」と言う具合に伝え、「とにかく勉強してもらわないと払えません」と言っておきました。向こうは「すみません、ストラトスを整備させてもらえるのが嬉しくて、ついつい徹底的にやってしまいました。私は絶対手抜きをしてませんから仕事を見て下さい」なんて言っていました。
 後日再度見積書を送ってもらいましたら、前回の135万に入っていなかったパーツ代金+燃料立て替え代1万円を加えて140万少々から「特別割引」25万を引いた115万円の請求額になっていました。若干減ったとはいえ、あの作業内容で115万とは全然納得できない高額な請求のままですが、波風立ててもなんだからと、その額をきっちり振り込んできてから車を返してもらいました。払わずにおくとストラトスが戻ってこない恐れもありましたしね。
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 そんなこんなで、13日と15日にテスト走行をしましたら、最も重要な修理ポイントの水温の上昇がどうなったのかをチェックすると、渋滞時は以前とさほど変わらず、走行時は多少の改善が見られ、高速走行時も1年前の100℃程度の高値安定にはなるものの、春のようにクーラントの噴出しはなくなり、サーモスタットの交換による効果は少しだけ感じられました。しかし、前のレポで書きましたが、渋滞時は元からの水温計も90℃を結構超えてしまい、新たに付けられた電動ファンスイッチ兼用のデジタル水温計でも96℃を指していて似たり寄ったりですが、高速道路では従来の水温計が100℃近辺を指すように、以前と変わらないのに(画像)、後付の方では80℃台前半を指し、随分開きが出て、どちらを信じればいいのか分からなくなりましたが、水を噴出すことがなくなったので、とりあえず良いのかなと思っていました。
 その後、水温に関して知り合いの整備士に見せて聞いたところ、詳しいことは後述しますが、とにかく「こんなセンサーではとても正しい水温は測定できない」と指摘され、渋滞時ではあまり従来・後付けともども水温表示は変わらなかったのに、高速走行時に大幅に開きが出る理由が分かって憤慨してしまいました。
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 走行チェックの際に一度泥汚れを水洗いしましたが、その後洗剤でそこそこきっちり洗車しましたら、リアカウルの下側のマフラーの上に黒い汚れが二すじありました。ここは排気煙が当たりますから、長い時間経つと黒く汚れますんで、そんなもんかと思っていましたら、洗剤で洗っても落ちませんでした。しかも、いつもと違うのはこんな風にV字に汚れることはなく、細かい点状の汚れでしたから、これが缶スプレーによる塗料だとすぐ分かりました。
 
実はワテが注文していないのに、勝手に横置きV6エンジンの後ろ側3気筒分だけエキパイの耐熱塗装をされましたが、後で「やっときました」と言われて見せられたのを確認すると、ギアボックスのデフの突起が黒くなったり、マフラー側面がまだらに黒くなったりで、適当にスプレーを掛けている感じでした。こんな適当な作業はもちろん好意でやってくれた無料の作業だと思ってましたから、心の中では「なんだこのいい加減な塗装は…」と思いつつも、善意なんだろうからと思い直して「ありがとうございました」とその時は言ったものの、後日請求書にはしっかりこれで16200円の請求に入っていました(呆。
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 これは消音器のサイド部分ですが、見て下さい、このムラだらけでいい加減な塗装を。こんなデタラメな塗装は素人以下ではないでしょうか?
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 エキパイを外すことなく上からスプレーをかけてギアボックのところにも黒がたっぷり掛かってますでしょ。しかも良く見るとフレームにもかなり黒が掛かっていて、完全にマスキングしていないことが分かります。消音器との接合部も外していませんから当然ボルトナットも真っ黒。これってプロの仕事でしょうか?
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 気になって確認しづらいシリンダー部分を撮影してみると、案の定こんな感じでシリンダーとヘッドにまで黒く塗料が掛かっていて、エキパイ部分も下側は塗られておらず、元の白い塗装が見えています。こんなデタラメな作業で16200円ですから、開いた口がふさがりません。しかもこちらに断わりもなしに勝手にやっておいて、ちゃっかり請求書に載せておいて後から「仕事を見て下さい」なんて良く言えたものです。プロとして恥ずかしくないんですかね?
 このように細かいところが分かるにつれ、一旦は何も言わずに終わらせるつもりでしたが、はらわたが煮えくり返る思いがして、他にワテのような「被害者」が現れないように今回の顛末を事細かに事実のみを何回かに分けて載せて行きたいと思います。なお、このマフラー塗装に関しては到底納得できませんので、返金を要求しましたら、「最終割引ということでこれで終わりにして下さい」と返信がきました。「最終割引ではなくクレームによる返金ですよ」と釘を打っておきましたが、そんなところまで恩着せがましい言葉を使おうとする彼の姿勢にまた腹が立ちました。まぁ、それでもわずかな返金に応じる訳ですから、向こうの会社名は伏字にしておきますが○○○インターナショナルと言う店(工場を夜間のみ間借りしてるだけで、店でも何でもないですが)で修理をするのは要注意です。
 次回は安直な水温センサー周辺の事実をアップします。


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