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生き血を残らず吸われていた@ストラトス修理結果2 [ぼったくり修理記録]

ストラトスとんでも修理チェック水温計1-520.jpg
 ストラトス修理結果その2は、今回修理に出した目的のメインになる水温の上昇に関わるもので、水温計と自動電動ファンスイッチ配線についての話です。
 まずはこれまでのストラトスの水温上昇の傾向ですが、4年前の車検時に電動ファンの片側が死亡して、もう一方だけで修理工場から車検場まで乗って行ってもらったんですが、その後すぐに純正品と同じものを見付けて取り付けたものの、それ以降、水温が90℃を超えたところで安定する傾向が続き、特に高速道路を100km/h巡航しているだけでもかなり針が90℃をオーバーしたままになるようになりました。それ以前は高速道路でも街中でも、ファンを回していれば90℃までしか上がらず、なかなかクーリングに関しては良好でした。アイドリング時に水温が上がった場合、アクセルを2000rpmほどにしてやるとウォーターポンプがしっかり回転し、水流がきちんとできるので、すぐに水温が90℃以下まで低下したものです。それが前述の通り4年前の車検時以降、水温が高目になって安定して、それがここにきて悪化し、13年秋の熱海ヒストリカや富士トリコローレ等、ちょっと高速を走ったら必ず110℃程度にまで針が上がり、この春のトライアンフミーティングin浜名湖やBLUE ATAMINO ITALIAに参加して遠出した時には、クーラントが沸騰して止まる度に噴出してしまうので、いつも6リッターくらいの冷却液を持って走っていました。その上で、6月の大黒ミーティングに出た際に、たかだか大黒まで行って帰る際に、後ろを走っていた仲間に「アクセルを踏んだらクーラントが吹き出ている」と指摘され、いよいよまずいと思い、前々から交換を見越して購入しておいたウォーターポンプ一式と水温センサーやサーモスイッチを持って、例の友達と思っていた修理屋のS氏のところに預けた訳です。
 S氏には水温の状況を説明してからこのように伝えました。「ウォーターポンプの羽回りにクーラントのカス等が付いて水が効率良く流れなくなっているのか、サーモスタットが上手く開かないで水の流れが充分でないのかで水温の高値安定になっていると思われるので、ポンプは交換し、サーモスタットは取り外すか同じようなものがあれば交換して欲しい」とこちらの注文を伝えました。そのついでに、23年前に購入した時点から電動ファンスイッチが手動になっていたので、水温センサーとサーモスイッチの新品を手渡しつつ、これを使って「新たに自動でファンが回るように配線を作って欲しい」旨を伝えておきました。
 その後、戻ってきたストラトスを2日間渋滞路と山道・高速道路等で走行チェックしたことは前々回までのレポに詳しく書きましたが、とにかく渋滞路では従来のメーターでも90℃ラインを大幅に超えてレッドゾーンの始まる120度までの間の中間を示すまでになり、今回後付けされたデジタル水温計でも最大101℃まで上昇しました。
ストラトスとんでも修理チェック水温計2-520.jpg
 渋滞路や街中でゆっくり走ったり信号等で止まったりする時の水温は、従来の水温計で90℃を少し超えたところで止まり、後付けデジタル計でも92-97℃で安定し、両者でほぼ同じような表示になっていました。この程度ですと、4年前の車検時以前のすっきり水温が低められていた頃のようにはなっていませんが、この1年間のクーラント噴出しが頻発した状況からは好転して、1年以上前の段階まで戻ることができました。高い修理費のためにこの程度では気分は晴れませんが、とりあえずクーラントの噴出しがなくなったので良くなったのだと自分に言い聞かせていました。しかし、高速道路でそこそこの距離を走っていると、従来の水温計では以前と変わらず90℃を少しオーバーして安定してしまいますが、後付けでは80℃台前半の表示になります。20℃近くも差があるのは変ですが、とりあえず多く入れなければクーラントも噴出さない
ので、こんなもんかと思っていました。でも、なぜ渋滞時には差が出ないのに、高速時に大幅に差が出るのか釈然としないので、自動車メーカーの工場に勤めている人と、町工場の知り合いに見てもらうと、このデジタルメーターの「カス」ぶりが分かってしまい、「なぜパーツを渡しておいたのにこんなものを勝手に付けて、10万円の工賃+2.5万円のパーツ代を取るんだよ」と、改めて憤慨しました。
ストラトスとんでも修理チェック水温計4-520.jpg
 見て下さい、この中央の赤茶けたゴムみたいな部分を。これが後付けデジタル水温計兼サーモスイッチの、水温を測るセンサー部分なんです。コードが何か金属パイプに付けられて固定されている感じですが、ワテはS氏から「よりエンジンに近いところで水温を測った方が正確だから」と話を聞いていました。しかし、従来のセンサーもエンジンのシリンダー部分に入っていて、それが劣化しているか、
メーターそのものが劣化しているから、水温が高目に表示されるのかとも思いましたが、それなら以前も同じような状況だったんだから、これではポンプ・サーモスタット交換の意味がほとんどなかったことになります。しかし、後付けデジタル水温計では80℃台前半。どうも変だと思い、「まさか後付けのセンサーって、クーラント温度を直に測らず、パイプの上にただ貼り付けただけなのか?」と思って、S氏に「あのセンサーはパイプに穴を開けて冷却水に浸かっているのか」と尋ねると、悪い予感が的中し、パイプの上にセンサー部分を付けただけで接着したものだそうです。自動車整備士の方は2人とも「これじゃ金属温度を測っているだけで、冷却水の温度を正確に測れない」と指摘されました。渋滞路ではエンジンルーム内に走行中に入り込む風はないので、従来のセンサーも後付けのセンサーもどきも同じような温度を感知していますが、高速走行時にはエンジンルーム内に結構な風が入り込みますから、むき出しの金属パイプは表面が簡単に冷やされて温度が落ちます。従来のセンサーはシリンダー内に埋め込まれ、直にクーラントに接していますから、もちろんこちらが正しい値になる訳です。
 その事実を知って、再びはらわたが煮えくり返ってきてしまい、前回アップしたマフラーのトンデモ塗装を目の当たりにして、ついに御嶽山のように噴火してしまった次第です。
ストラトスとんでも修理チェック水温計5-520.jpg
 このようにこちらからは新品のセンサーとサーモスイッチを渡した上で、自動電動ファンスイッチの配線をお願いしたのに、勝手に安直なセンサーもどきとデジタル水温計・スイッチをさも「便利な優れもの」のようにこちらに説明して、高額な請求をするんですから、これは詐欺じゃないでしょうか。ちなみに、ラジエーター等に直に上から貼り付けて水温を測るセンサーとその電動ファンスイッチのユニットは、調べてみると例えばヤフオクで業者が即決3800円とか6000円とかで出しているものと大差なく、そうしたものはあくまでもしっかりした修理・レストアで用いるものではなく、とりあえずないなら付けましょうという感じのものです。次回請求書の内訳をアップしますが、とにかくこの安直な水温計・センサーもどきが2.5万円で、取り付け工賃が10万円ですよ。こちらが頼んでおいた純正品の交換と配線では大した金にならないので、そのまま預かったパーツには触れずに、勝手にどのメーカーのものとも知れぬパーツを使ってふっかけてきたのではないかと訝しく思えてきます。ちなみに、水温計には画像の文字意外は何も書いてなくて、使い方も分からないので、取扱説明書を送るように伝えると、説明書きのところだけコピーしたものを郵送されました。どこのメーカーの何と言う機種なのか全く分からず、その正規の価格や仕組みが分からないままです。それにしても、こんなことされるなら本当に何も頼まなければ良かったですよ、全く…。
 次回は請求書の明細(5枚も有ります)をアップし、こちらから注文したことと、向こうが勝手にやったこと、値段を伝えずに軽く口頭で許可を得て後で納得できない請求をしているもの等に分類してまとめておきます。とにかくこちらはありのままを伝えて行きますので、嘘偽りは一切ございません。


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あさみ

こんにちは!

この作業の内容をみてると、プロの整備士か、疑問が出て来るぐらい、工賃だけ、全部返金してもらいたいぐらいですね!

ところで、新品のセンサーとサーモスイッチは、ちゃんと交換してあったんですか!?
by あさみ (2014-10-01 15:10) 

トプ・ガバチョ

>あさみさん、ちわっす!
全く元に戻せるなら皆戻して、お金も戻してもらいたいですよ。
こちらから渡しておいた純正のセンサーとサーモスイッチは、ここに書いたとおり、向こうが勝手に使ったデジタル水温計・スイッチ+水温センサーもどきが付けられた結果、手を着けることなくそのまま戻ってきました。
仮に後付けのものがしっかりしたものなら、高かったけれども、もう何も言うつもりはなかったのに、あんな金属パイプの上に安直に貼り付けているだけのもので、不正確なものだと知って、もう許せない思いで一杯になりました。
後日純正品を使って、別のところで改めて自動スイッチになるようにやってもらいます。
大体、こんなデタラメなセンサー部分の取り付けは、いつ剥がれてもおかしくないですからね。
by トプ・ガバチョ (2014-10-01 15:24) 

あさみ

使ってなかったんですか!
契約不履行ですね!

この人、技術も無いのに、ただ、ストラトスをいじってみたかっただけで、引き受けた感が満載ですね!(>_<)

例の友達がいる、ショップがSANCという店で、ここなら、しっかりやってくれそうです!
http://www.sanc-auto.com/
のぞいて見てもらって、良さそうだと思ったら連絡ください、友達、紹介します。

by あさみ (2014-10-01 16:13) 

トプ・ガバチョ

まぁ、向こうで勝手に配線を作りやすいキットにしたんでしょうが、何のために純正パーツを渡したのかわからなくなっちゃいますよね。
案の定使いもしないで当たり前のように返してくるんだから、かなりデタラメですよ。
確かに配線の処理はきちんとしていて、彼が自分の作業を誇らしげに「私はギボシを使わず、配線は皆半田で止めている」と言っていましたが、それ以前にこんなパーツを使う時点でアマチュアレベルなんじゃないでしょうかね。
by トプ・ガバチョ (2014-10-01 17:32) 

HIRO

こんにちは。
ちゃんと水温を測るパーツを渡しておいてコレでは…

大体?伝熱とかが判っていないというか(呆)
by HIRO (2014-10-02 09:09) 

トプ・ガバチョ

>HIROさん、アザース!
最後の画像の4点を渡しておきました。
右の2点はデルタ用で使われないのは当然ですが、どっちがどっちか分からなくなっていたので、現物合わせして使ってくれと言っておいたんです。
結局、正規のものには触れずに、自分がやりやすかったからか金を取れると踏んだからか、とにかくあの不正確なパーツを付けられ、後で「エンジンに近いところで測るのが一番正確だから」と言ってさも自分のやったことを正当化するようなことを言っていましたが、正規のセンサーもシリンダーに埋め込まれていて、これ以上ないくらい正確な位置のはずですけどね。
サーモスイッチはラジエーターの下部に古いものが入っていて、接点にはコードがつながれておらず、自動で電動ファンを回す配線はどこに行ったのか、買った時から分かりませんでした。
それを復活させて欲しかったから新品サーモスイッチを渡したんですが、結局こうなっちゃいました。
後日新たに正規のサーモスイッチを利用して配線を作り直してもらおうと思っています。
by トプ・ガバチョ (2014-10-02 09:53) 

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