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夏のタイヤで走っていた@45年ぶりの大雪 [ランチア・デルタ]

14年2月8日大雪A-520.jpg
 8日(土)に首都圏では10年ぶりの大雪になるような予報が前日に流れていましたが、積雪量は10cmとなっていて、それなら多くの車が走る国道等の主要道なら、踏みしだかれて轍の下は濡れた路面が見えているでしょうから、スタッドレスタイヤでなくても大丈夫だろうと気楽に考えていました。と言うのも、知り合いが田舎から出てきていて、午前中に都内で色々回ってから午後にワテと会うことになっていましたが、場所は当日電話があって飯田橋の方になりました。その知人はその後親戚の家に泊まってから翌日故郷に戻るとのことで、お土産に崎陽軒のシューマイを買って持たせようと、石川町駅にある崎陽軒の直営のお店に行くべく、でる太くんを引っ張り出しました。
 デルタはご存知の通りWRCで活躍したフルタイム4WD車ですから、少々の雪ではスタックすることなく何とかなるもので、買い物に出かけた午前中から勢い良く雪は降っていましたが、問題はさほどありませんでした。まぁ、もちろんアクセルをむやみに踏んだり、ブレーキを強く掛けたりすると、あっさり滑りますから、当然慎重に走っての話です。試しに強めにブレーキを掛けると、ABS(アンチロック)が働いて、ゴッゴッゴッと言うように振動を感じながら止まります。予報では午後3時からはみぞれになるとのことでしたから、11時の段階でこの位なら問題なかろうと言うことで、約束通り車で向かうことにしました。
14年2月8日大雪B-520.jpg
 家を出たのは天気がコレですから、当然時間が掛かるはずですんで、12時半頃にしました。首都高速も閉鎖ですが、逆に通行可でも夏タイヤ+チェーンなしで高速を走る勇気はさすがにありません(^∀^)v 下道でも2時間半くらい見ておけば問題なかろうと思った次第です。
14年2月8日大雪C-520.jpg
 横浜~川崎市内では、国道1号線を走る車も多く、しっかり轍ができていて、アスファルトの黒い色が見える程度なので、丁寧なアクセル・ブレーキワークを心がけている限り、40km/hで走っていて問題はなかったです。
 国道1号線を進んで高輪に登る坂も問題なし。しかし、その先はちょっと厳しいものがあって、ナビの示す通り国道から離れて直進し、麻布十番や六本木方面経由で進むと、下り坂の下の赤信号で止まる際に、滑って車体が15度ほど傾いてしまいひやっとしました。その先で特許庁や首相官邸がある桜田門方面に至ると、この辺は車があまり通っていないので、ご覧のように轍が薄く、これでは夏タイヤですとちょっとヤバイ状態でした。それでもさすがに4WDです、信号で止まってもちゃんと問題なく発進してくれますから、止まる時に細心の注意を払ってゆっくり走りました。14年2月8日大雪D-520.jpg
 待ち合わせ場所には2時半には到着できました。その際の様子はコレ。思ったよりも厳しい雪でしたね。チェーンはゴムのやつを買いたかったのですが、午前中にホームセンターにも寄ったものの、そこの自動車部品コーナーにはタイヤチェーンなど置いておらず、年に1度も使うかどうか分からないこともあって、自動車用品店には行かなかったんですよね~。ちょっとこの後後悔しました(^∀^)b
 3時に知人と出会って、一緒に食事をしつつ色々話をして、彼の親戚の家まで送り届けたのが午後6時過ぎ。目白の方だったので、帰りは飯田橋から外堀通りを赤坂見付経由で溜池から右折して往路と同じ道に出て麻布十番方面から国道1号線に合流して横浜に向かうことになりました。雪は一層強くなり、ひょうなんてとんでもないサラサラの吹雪が吹き荒れ、路面は轍の部分でも黒く下が見えている箇所は少ない有様。さすがに少々ヤバくなってきましたが、戻らないとどうにも仕方ないので、とにかく丁寧に走ることにしました。
 往路でもちょっとヤバかった麻布十番付近の坂は、一層雪が深くなっていて、ちょっとここで止まるとまずいことになりそうでしたが、上手く信号に引っ掛かることなく抜けられて、ほぼ平坦なところに出ましたら、今度はここで赤信号に引っ掛かりました。わずかな上り坂だったかも知れませんが、往路ではそんなの問題にならないレベルのものだったのに、帰りは雪の量が全然違って、ここでは4WDでも発進できなくなってしまいました。左タイヤは前後で虚しく空転し、右タイヤは回っていないのか、車体が右に向くだけで、前にはちっとも進みません。しばらくあの手この手で頑張っていると、通りがかりの優しいお兄さんらが押して下さって、事無きを得ました! お兄さん達、有り難う!m(_ _)m 一旦ピンチを脱したのも束の間、ほんの数百メートルでまたもや運悪く信号で引っ掛かり、止まってしまいました。案の定ここでも発進がかなわずスタック。何度発進しようとしてもやはり頭だけ右に向いてしまい、通る車に迷惑になりますからバックしてみようとしても後ろに進まず、ただ、今度は頭が左に戻るだけ。まぁ、とりあえず他の車に迷惑を掛けずに済みましたが、ここでも優しい会社員風の方が2人、デルタを後ろから押して下さって大ピンチを脱しました。本当に有り難うございました!m(_ _)m
 2度の大ピンチを脱したものの、まだ坂はあります。とにかく止まらないことが一番ですが、今度は信号でもないのに左車線の轍がひどくて車体が勝手に左によってスタック。白金の付近でしたが、見ると交差点にGSがあって、何度発進させようとしてもダメでしたし、通りがかる人もいなかったので、GSまで歩いて行ってタイヤチェーンがあれば購入しようと思いました。しかし、こんな天気ですから、皆考えることは同じなんでしょう。もう在庫は全て売れてしまったとのことです。時間も既に8時ですから、車関連のショップなどやってませんし、いよいよ行き詰ってJAFに電話するものの、やはりこんな日はあちこちで止まった車が多いのでしょう、2回コールしただけで自動的に切れちゃいます。30分以上停車していましたが、もう諦めてここで泊まっていくかと思いつつ、最後にエンジンを掛けてもう一度発進を試みると、クラッチを切ってはつなぎ切ってはつなぎして車体を揺らしていると、じわじわっと前に出てくれました! こうなったらとにかく止まらないように、しばらく先で歩行者信号が点滅し始めたら、歩くより遅いスピードで進んで青信号になるまで粘り、止まることなく何とかゆっくりゆっくり走って行くと、以降しっかり走ってくれました。坂道は鶴見の先にちょっとあるだけですから、そこを越えれば後は安心。その地点では一気にスピードを上げ気味にして抜けてクリア。車の数も少なくなって、轍が深くて若干アスファルトの黒い色が見える走行車線を走ることもありましたが、基本はハザードを付けながら左車線をゆっくり進みました。
14年2月8日大雪E-520.jpg
 自宅付近に到着したのはもう10時頃。とにかく何とか帰ってこられたのは嬉しかったですが、最後の最後、マンションの駐車場の通路に入るところでスタック(;´д`)。ま、ここは轍など皆無ですから、そりゃ進めんのも当然ですな(^∀^)。歩道の上なので、このままではえらい迷惑。早速ホースを引っ張り出して散水し、タイヤの前の雪を解かして足で掃い、轍を作ってから勢いでそのまま車を進めると、とりあえず通路の奥の方まで進むことができました。ターンテーブルは雪で完全に覆われて、どこなのかサッパリ。ですんで、このまま翌日まで置いておくことにしました。
14年2月9日朝B-520.jpg
 9日朝、起きて外を眺めてみると意外なことに道路には雪があまり見えません。主要な路線には夜間に除雪車が通って雪をどかしてくれたのでしょうが、深夜から雪が雨に変わって、結構解かしてくれたみたいですね。あんなに深かった雪が一晩でコレですから、何か昨晩の苦労がウソみたいです(笑。
14年2月9日朝C-520.jpg
 駐車場の通路のでる太くんはこんな感じ。車体には雪は全く残ってませんね。通ってきた轍の下の雪も解けてアスファルトが出ています。でも、このままではターンテーブルに乗せられないので、前の雪をどかしておかないといけません。また、ターンテーブルの境目の雪が凍って、ボタンを押しても回らないので、ここも水で解かしてしまわないといけません。これだけの雪を解かすのは大変ですね。グチャグチャな状態にしてブラシである程度掃ってからターンテーブルに車を乗せました。
14年2月9日朝F-520.jpg
 やっとのことででる太くんを駐車スペースにしまい込んで、この後でマンション前の雪掃除が待ってます。何しろバス停があるもんで、そのままではバスを利用する皆さんが滑って困るでしょうから、自分のところよりも先に歩道の雪をどかすべく、ホースで散水して雪を柔らかくして、ブラシで下水に送り込んで流す作業を延々とやっていました。
 途中、ワテが雪を掃ってバスに乗りやすくしておいたところに立っていたババアが、「はねる!」とこちらにむかってえらい形相で叫びました。かなり離れている上、近くでやった時は、ババアの横に立って、そこから水を飛ばして、ババアには少しも当たらないよう配慮もしていたのに、散水すること自体が気に食わないらしいです。ワテも納得いかないので、バス待ちのみんなのためにやっていること、雪で転ばないための処置、水道代は自腹で、身銭を切って善意でやっていることを伝えると、「オマエが雪を解かさなくてもころばない」とかぬかしやがりまして、キレました。「オマエが立っているところもオレが雪を解かしてやったところだぞ!」「水がわずかにはねたところで、オマエの上からたれてくる雪解け水の方が多いだろ! 雪の日はどのみち少しは濡れるのが当たり前じゃないか」と言うと、今度は「だまれ!」だって。その後はさすがに自分で言ったことがマズいことだと心の中では分かっているのか、しかめっ面で黙ってましたが、近くの爺さんが「最近はああやって人のやることにクレームばかりつけるやつがいるから相手にしちゃだめだよ。多くの人に喜ばれることをしているんだから、1人が変なことを言っても気にしない気にしない」だって。そう言ってもらって多少は気が晴れましたが、第一ババアにはほとんど水など引っ掛けてないのにね。善意で苦労してしかも身銭を切ってやっていることで噛み付かれるとは思ってもみなかったので、さすがに腹が立つと同時にビックリしました。あんなやつが母親だったら、子供はどんな育ち方をするのかな、なんて考えちゃいました。
 結局この後も実家の方に行って店の前にある雪を解かしてスッキリさせましたが、昨日からずっと雪に翻弄されちゃいましたね(^∇^)v

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shun&spitfire4

4WDとは言え、あの雪の中車を走らせるとは凄いの一言です。
by shun&spitfire4 (2014-02-09 21:33) 

トプ・ガバチョ

>shunさん、ちわっす!
やはり夕方以降の降り方では、スタッドレスかチェーンは必須ですね。
3時以降はひょうになって、9時からは雨マークになっていたからデルタで出かけましたが、初めから午後も強く雪が降ることが分かっていれば、ホームセンターの向かいにあるオートウェイに寄ってチェーンを買っていたでしょう(^∇^)v
by トプ・ガバチョ (2014-02-09 23:01) 

weekendshout


くそババア
今頃、すってんころりん
滑ってくたばってますよ
本当にお疲れ様でした。
by weekendshout (2014-02-09 23:23) 

トプ・ガバチョ

>堅さん、アザース!
すってんころりんはともかく、あの性格ではきっと良い死に方はできないでしょうね。
自分は人の善意を踏みにじるようなことだけは絶対したくないです。
スタックした時にピンチを救ってくれたお兄さんや会社員さんらのような人でいたいですよね(^∇^)v

by トプ・ガバチョ (2014-02-10 09:01) 

あさみ

雪かきお疲れ様でした。

スタック、大変でしたね。(>_<)
6時頃なら、車で出かけていたので、レスキュウに行けば良かったですね。
by あさみ (2014-02-10 11:27) 

トプ・ガバチョ

>あさみさん、どーもです!
さすがにレガシィ&スタッドレスのあさみさんには全く苦にならなかったでしょうが、さすがに夏タイヤでは少々厳しすぎる帰路になりました(^∇^)
平坦な国道15号から帰ろうかなとも思いましたが、あっちは立体交差が結構あって、実はそっちで止まったらもっとヤバいと思ってやめました。
麻布十番~白金付近以外は何とか自力で走れましたが、夕方以降の雪の降り方が予報で分かっていれば、やっぱ夏タイヤのままでは出かけませんでしたね。
午前中から2時頃まではちゃんと走れましたから、それ以降の雪の積もり具合がどんどんキツくなって、湿った雪になるのが遅くなったのが想定外でした。
by トプ・ガバチョ (2014-02-10 12:04) 

HIRO

こんにちは、
寒い中お疲れ様でした。
やはり4駆でも、ブレーキングと、夏タイヤでのスタックはあるんですね。
デルタのWRC全盛の時には、モンテとかはスパイクタイヤですもんね(笑)

情けは人の為ならず…というか、因果は巡る糸車(新八犬伝の講釈もしていた坂本九ちゃんの名台詞)ですよ。
by HIRO (2014-02-10 23:21) 

トプ・ガバチョ

>HIROさん、お早うさんです!
そうですね、4WDと言えども、停止時にグリップを失うのは夏タイヤなら2WDと変わらないですもんね(^∇^)
発進時にはやはり強みを発揮しますが、それでも夕方以降の降りではちょっと厳しいものがありました。

それにしてもモンスターばばあには参りました。
あんなクサレばばあのために労力と金を使っていると思うと、何もやってやりたくなくなりますが、爺さんが言っていたように他の多くの皆さんが喜んでくれると思えば、腹立ちも半減しますね!
by トプ・ガバチョ (2014-02-11 09:42) 

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